～Time And Tide～

二学期に入って席替えがあり、皐月のお隣の席になった男の子･･･
皐月は、マスダくんのような子だと思っていたようだ。
http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=887
体の大きなＫ君は、小さい皐月から見ると正にマスダくんだ･･･

この子の話題が皐月の口から出るのは、たいてい誰かと喧嘩した時だ。
この子の席の隣になったと決まった日は、帰るなり
『ママ～、Ｋ君の隣だ････』と、沈んでいた。


それが、最近は違う。
Ｋ君の面白くてやさしい所を沢山見つけてくる。


『今日ね、体育の時間でね、ジャンケンおんぶしたの。
席がお隣同士でしたから、Ｋくんとだったんだ･･･』
『え？Ｋくんおんぶ出来た？』と、すかさず私は聞いた。
『最初ね、皐月が負けておんぶしたらつぶれちゃって･･･出来なかった。』
････そうでしょう･･そうでしょう･･･
身長１５センチ以上違うし、体重なんて１０キロは違うもの･･･
『そしたらね、俺ずっとグー出すからお前ずっとパー出してろよ。って言って
その時間、ずっと皐月をおんぶしていたの。
最後は、ヘロヘロになってた＾＾』
･･･とか。
体の大きいＫくんもさすがに２０キロの重さをずっと背負っていると堪えたようだ。


学校でのちょっとしたひとコマ。
口は悪くて、カッとくると手が出ちゃうようだけど、皐月は最近楽しそうだ。
ホンワカした光景が目に浮かぶ＾＾



そんな出来事を先日の懇談会の『一言コーナー』で先生に伝えた。
Ｋくんとは言わず、『お隣の男の子』とだけ言った。
『皐月は、夏休み終わる頃に”学校行きたくないなぁ”と、言ってましたけど
今は、楽しそうです。その子のお陰かも』と、言うと
先生は、誰だか分かったようで『そんな事が行われていたなんて、全然気がつきませんでした～。
へ～、あの子がね～♪』と、ニコニコ。
Ｋくんママは、全然気がついていない＾＾



今日、帰宅した皐月は『今日もジャンケンおんぶ１回だけしたんだけど、Ｋくんまた、
”俺グー出すからな”っておんぶしてくれたよ＾＾』と。
きっと、先生がその光景見たかったんだよ！
そう、思えた。



夕方、電話がなった。
Ｋくんママから。
『あの･･･先日の懇談会で･･･お話されてたのは、うちの子だったんですね？
うちの子、褒められた事なんてなくて････
その話思い出してＫに皐月ちゃんのお隣の子誰？って聞いたらうちの子だって･･･
今知って･･･嬉しかったです。』と。
『こちらこそ、夏休み明けの重たい気持ちが吹っ飛んだようで楽しく学校行けて感謝してます＾＾』と、伝えた。



気分の良い夕暮れ時。。。。。