マリガーネットとマリ共和国ガーネットの中でも 最近(1994年)になって発見された マリガーネット マリ共和国でのみ産出されます。 もちろん名前の由来は産地に由来していますが、 いわゆるコマーシルネームと呼ばれるもので 正式名称ではありません。 色合いは黄色からグリーン、ブラウンなどで、 半分がグロシュラーライト(ツァボライトで有名) 半分はアンドラダイト(デマントイドが有名)の、 いわゆるガーネット族のハーフの混合ガーネット。 マリガーネットは 稀にファイアが強く現れている宝石が見つかります。 これは、マリガーネットに含まれる 「アンドラダイトガーネット」の成分が持つ特性が、 強く出ているせいかなと思います。 この輝きのおかげで、通常あまり人気のない ブラウン色まで魅力的に感じますわ ただマリガーネットは歩留まりがあまり良くない宝石なので 比較的大きなルースは珍しいといえるかな^^ 歩留まりとは宝石をカットする前後の重量比率のことで、 研磨の際に削り落としてしまう割合が 少ないものほど『歩留まりが良い』といいます。 さて、マリ共和国はアフリカ、サハラ地方にある国です 黄金の都といわれた交易都市ティンブクトゥは、 世界遺産に登録されています。 しかし農村部では2.1人に1人にしか、 清潔で安全な水を利用できる人いません。 日本ユニセフのマリ共和国での 水支援活動については こちら マリガーネットも大変美しい宝石ですが その宝石を産出する国について思いを馳せれば、 宝石との出逢いが奇跡的であるかが理解できます。 |