『これ、捨てられないでしょ?』
それくらい良く出来た耐久性のありそうなPPスプーンで 設計者の思考力に感心しました。
そして持ち手部分には【Häagen-Dazs】のロゴがキッチリと入ってて。
捨ててしまうアイス用スプーンなのに凄いと感じました。
まさに【一線を画す!】と言う意気込みの表れなんだと思います。
例えばペナペナのプラスチックスプーンやパリッと縦割れしてしまう木のスプーン。
アイスのスプーンなんて捨てられる事を前提に作ってますので質も耐久性も不要。
とにかくコストダウンした物であれば何でもOK‼
それこそアジア諸国で作られる爪楊枝並みの値段であれば善しとする。
一般的にはそんな原価を考えるものですが...
【Häagen-Dazs】は品質と味覚に一線を画すためにスプーンにまで気を遣った。
私はそう思うのですけれど。
笑われそうですが... 私にはこのスプーンを捨てる事はできません。
だって【Häagen-Dazs】の気概と誇りを感じるからです(*^0^*)
製造側の開発や技術力とは どんな製品にも『コンセプト』があります。
見栄えがいいから... そんな単純なものではなくて。
如何に製造コストを抑えながら、人々に受け入れられる耐久性と外観の良さに仕上げるか。
こんな捨ててしまう為のアイススプーンですけれど、
これまで観てきたスプーンの中では最高の出来栄えだと思います。
例えば... 調味料の塩スプーンとしてちょうどいいスプーンの深さです(*^0^*)

金型を作り材料を流し込み... 温度調整をしながら刻印部の鮮明さを追い掛けて...
実際はそんな所なので現場に熟練工が居れば一日で条件出しは出来る筈なのですが。
それでも「捨ててしまうスプーンにしない!」と言った部分を感じられたので。
金型だって... 大きさにも因りますが最低でも500万円くらいする筈です。
金型代を回収するまでに何十・何百万個 もっとかも?
こんな捨ててしまうアイススプーンでも車1台分くらいの金型が必要だと言う事...
それが「ものつくり」なんです (*^0^*)
久しぶりにいいものを見せてもらったような気がします。
たかが アイススプーンですけれど。。。