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三日坊主で終わるかもしれない日記・避難所(ぇ

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カテゴリ:アニメ
今期終了アニメ(12月終了作品)の評価をしてみないかい?15(ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人)

今回も、ピッコロ様が主催する企画に参加させていただきます。
最初の対象作品は『UN-GO』です。


<評価基準>

■ストーリー … 脚本、設定も含めて、破綻がないか。テーマ性を貫けていたか。そしてオチがしっかりしていたか等。
■キャラクター性 … キャラクターの魅力。キャラクターと声優の声のイメージが合っているか等。
■画 … キャラクターデザインに忠実か。作画の破綻、崩壊がないか。よく動いてるか等。
■演出 … 声優の演技。盛り上がりを作れているか。BGMや挿入歌が効果的に使われているか。カメラワークや構図の工夫。各話の引き等。
■音楽 … OP・EDが作品の雰囲気に合っているか。BGMや挿入歌の評価等。
■総合的な評価 … この作品を面白いと思ったか、また満足度。他人に薦められる作品か等。


<前置き>

まず始めに、当サイトにおける本作の評価スタンスについて。

この作品の特徴として「TVシリーズの前日譚が、劇場版で語られている」事が挙げられます。
ですがこの劇場版、公開期間や地域が非常に限定されており、観ている人より観ていない人の方が圧倒的多数かと思われます。
(2月に小説版が発売され、4月にDVDとBlu-rayが発売予定となっていますが…)

よって客観的な視点からの公平を期す為、当サイトでは「TVシリーズのみを念頭に置いた評価」とさせて頂きます。


<『UN-GO』の評価>

■ストーリー … 2点
作品のテーマは「自己探求」。
これに尽きると思います。

主人公の新十郎と因果の役回りが「探偵とその助手」であることや、奇怪な事件に対する推理の描写等、推理小説の「お約束」は散見しています。
ですが仕組まれたトリックや犯人の動機などは、本格的な作品に比べやや凡庸で、その手のマニアは物足りなさを感じてしまうのではないかと。
事件解決の糸口なんか、(一部の例外を除き)因果が「御魂」を取り出して自白させるだけの簡単なお仕事だしねぇ。(笑

では、この作品の魅力はどこにあるのか?
そこで、最初に述べた「自己探求」の話が出てくるわけです。

最大の敵役である麟六は、劇中で「真実を暴くことは、必ずしも正しいとは限らない」と発言してしています。
一人一人の価値観は違うし、誰にでも話したくない心の内だってあるのだから、「真実」を暴くことで不幸になってしまう人も居るのだよ、と。
それでも、新十郎は(因果との利害関係を抜きにしても)自分の中の「真実」を見つけようと必死にもがいているわけです。
自分が何者で、何を成すべきなのかを知りたいが故に。

つまり「抑圧されたこの世界で、我々はどう在るべきか?」を、新十郎の視点から視聴者が追体験し共有することがこのアニメの見所であり、面白さではないでしょうか。
こうして考えると、キャッチフレーズの「生きよ、堕ちよ」や最終話のサブタイトル「私はただ探している」の意図が自ずと見えてくるのではないかと。
(これについては、脚本・會川昇さんへのインタビュー記事【前編後編】でも触れられていますので、興味のある人は是非ご一読を)

ただ惜しむらくは、そうしたテーマの「核」となる重要な情報が劇場版でのみ語られている、ってことなんですよね…。
ざっと挙げるだけでも、

・過去に作中の世界で起こった「戦争」とは
・新十郎は何故、因果と行動を共にしたか
・因果と別天王とは、一体何者か
・「御魂」とは
・新十郎が「自己探求」に、因果が「御魂」にこだわる理由

これだけの疑問に対する情報が提示されてるんですよ。
またストーリーの展開上、6話以降は劇場版と相互に補完し合っており、TVシリーズだけ観ても大抵の人は「?」となってしまう場面が多い。
劇場版の公開当初は地域や期間が非常に小規模だったこともあり、視聴者に対する理解の格差を引き上げてしまったのはマイナス要素です。

よってTVシリーズのみだと、どうしても評価が相対的に低くなってしまうのですよね…。
リアルタイムでもっと大々的に展開すれば良かったのになぁ。


■キャラクター性 … 2点
劇場版を観ていれば新十郎や因果・別天王あたりへの理解が深まってくるけど、観ていないと不明点が多すぎて混乱する…というのは、ストーリーの項でも述べた通りです。
後は速水が犯行に走った動機も弱かったかな…麟六は完璧超人で普通のやり方じゃ太刀打ちできなかった、ってのには同情するけど。

それでも物語の清涼剤となった梨江やメイド・風守は可愛かったから許せる。(ぇー


■画 … 3点
大きな崩れは無く安定していたけど、他のアニメのような派手さは無く、総じて平均点の範囲内かと。


■演出 … 4点
地味ながら「戦後を思わせるもの(廃墟など)」と「現代的なもの(ネットインフラなど)」を違和感無く融合させ、独特の世界観を形成していたのは評価できます。
推理ものには欠かせない謎解きの過程や、新十郎を中心としたキャラ同士の掛け合いも個性的で面白かったです。

個人的には、8話で風守が電脳世界から新十郎に呼びかけるシーンがお気に入り。


■音楽 … 4点
OP曲『How to go』・ED曲『Fantasy』に込められた歌詞の意味も、ジャズを中心にモダンな雰囲気が漂う劇中の音楽も、作品の世界観にマッチしていて個人的には凄く好みですね。


■総合的な評価 … 2点
とにかく劇場版を観た人と観ていない人とで、作品の理解度に差がありすぎる。
その一点が非常に残念です。
文学的・現代的なテーマやその描写がとても良かっただけに。

これから視聴される人・TVシリーズだけ観たという人は、小説版を読むかDVD/Blu-rayを購入/レンタルするなどして、劇場版の内容も踏まえた上で視聴することをお勧めします。
二つが合わさってこそ、作品としての面白さが遺憾無く発揮されると思うので…。


■総合点 … 17 / 30 点
文学が好きな人、リアルな雰囲気を感じたい人、作品の持つテーマ性(自己探求)に共感できる人にオススメ。
劇場版を併せて観ないと混乱をきたす場面がある為、その辺りは注意されたし。



<参考:劇場版を含めた評価>

※ピッコロ様へ私信:こちらの評価は、集計の対象外としてください。

TVシリーズだけで評価するのはあまりにも惜しいので、劇場版まで含めて評価した場合の点数も載せちゃいました。(爆

■ストーリー … 4点(+2)
■キャラクター性 … 4点(+2)
■画 … 4点(+1)
■演出 … 4点(±0)
■音楽 … 4点(±0)
■総合的な評価 … 4点(+2)

■総合点 … 24 / 30 点(+7)





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Last updated  2012.03.16 15:50:26
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