■決勝リザルト■
アロンソ2年連続チャンピオンに
ポイント的にはまだシューミにも可能性が残されていますが
リタイヤ後の彼の表情を見て今年のドライバーズ・チャンピオンシップの終わりを感じました。
最終戦はフェラーリの為だけに走ることになると思います。
こういう結果に終わった今はこれで良かったんじゃないか?とさえ思えてきます。
アロンソが実力でシューミに勝ち、世代交代を確実なものにしたのですから。
しかしその舞台が20年の歴史をこのグランプリで終える鈴鹿だったというのは、あまりに出来すぎです。
セナやプロスト、マンセル、ミカ、ヒルそしてシューミ達が戦った鈴鹿の終わりにアロンソが勝ち、
来年からはそのアロンソ、そしてキミ、バトンといった次の世代のドライバーが
富士を舞台に伝説を作っていくのでしょう。
その節目を感じさせる最後の鈴鹿での素晴らしいレースでした。
決して棚ボタではないアロンソの勝利
チャンピオンらしい素晴らしいアロンソの走り。
00年フランスGP以来のシューミのエンジンブロウは彼が引き起こしたものです。
諦めずにシューミを追いかけ追い詰め掴み取った勝利です。
シューミがアロンソより速いラップタイムで走行出来たのは第1スティントだけで
第2スティントでは防戦に回りアロンソのペースに合わせる事になった結果が
彼のエンジンがブロウだと思ってます。
偶然にも「フェラーリ248F1のアキレス腱はエンジン」という記事をF1racingで目にした直後でした。
先日何気なく開いた93年のNumber。
そこに掲載されていた「未来のチャンピオン候補」シューミのインタビューの中に
「ウィリアムズに何かが有った時には僕は勝てる位置に居る」という言葉を見付けました。
「居たい」ではなく「居る」。それは今日のアロンソの姿に当てはまります。
スタート前は3位で上出来と言いながらトヨタをラップし、尚も攻め続けマッサをピットで逆転。
マッサはルーベンスの破片を踏んだせいかスローパンクチャーでタイムが伸びませんでしたが
攻め続けなければマッサの前に出ることも、シューミをエンジンブロウに追い込むことも出来なかったでしょう。
「フェラーリに何かが有った時に勝てる位置に居た」からアロンソは勝ちました。
今日のアロンソの走りは正にチャンピオンの走りでした。
自分の為にだけに走る
最終戦のブラジルGP。
タイトル争いから解き放たれたシューミは「引退」の為だけに走ることになります。
勿論前述したようにコンストラクターズ争いの為でもあるかもしれないですが
彼がここまで高いモチベーションを保っていられたのは
「引退」を賭けてチャンピオンを獲る事に有ったからだと思います。
その望みが絶たれた最後のレースで彼はどんな走りを見せてくれるのでしょうか?
そしてアロンソはどんな走りで彼に答えるのでしょうか?
鈴鹿と共に幕を閉じたシューミの希望
鈴鹿から富士へと夢を繋ぐアロンソ
20回目の鈴鹿での日本グランプリは本当に素晴らしいレースでした。
■旧ポイント制チャンピオンシップ■