ウイニング・ランでの失敗
ブラジルGPで見事、母国優勝を果たしたマッサですが、
実はレギュレーション上では失格になっていても不思議ではありませんでした。
スポーティング・レギュレーションの154条にはこうあります。
レース終了の合図を受けたあと、全ての車両は停止せず、追い越しすることなく(明らかに必要な場合は除く)、何か物を受け取ったり、あるいは援助(マーシャルの援助が必要な場合を除く)を受けたりすることなく、定められたコースを通って直接レース後のパルクフォルメに進むものとする。
つまり、ブラジル国旗を受け取った行為が違反にあたるのです。
以前は、優勝したドライバーのウィニングランに母国の国旗を受け取るのは当り前の光景でしたが
ゴール直後に観客がコースになだれ込み、
まだレースを終えてないマシンの走行を妨げてしまうのを防ぐために
近年、レギュレーションで明文化されてしまいました。
個人的には国旗をもったウィニング・ランは凄く好きなシーンだったので禁止は残念なことです。
勿論、最終戦で地元ドライバーの勝利だったという事もあって、
どのチームも抗議しませんでしたが、これがシーズン中盤だったら・・・失格も有り得たでしょう。
不可解な程のレギュレーションの厳密な適応が多かった今シーズンの最終戦としては
何とも言えない複雑な感じですが(^^;
ユーロF3とマカオGP
昨日、今日とホッケンハイムで行われたユーロF3最終戦。
チャンピオンになるには両レース共に優勝しかないベッテル君は第1レースを3位で終えた為に、
ポール・ディ・レスタが06年度ユーロF3チャンピオンになりました。
日本人トリオは奮わず、入賞は第1レースでの平手君の5位のみでした。
この後F3は11月19日に行われるマカオGPを残すのみとなりました。
トヨタ日本人トリオ、ディレスタ、ベッテル君もエントリーしています。
また、RDDのロマン・グロスジャン、今季MF1の金曜ドライバーも務めた
全日本F3チャンピオン、エイドリアン・スーティルもエントリー。
マカオ初参戦の可夢偉君の走りに期待大です。
といっても以前ほど、マカオGPとF1のシートの結びつきは強くありません。
若手でのマカオ経験者はバトン(99年、2位)とクビサ(05年、2位)ぐらい。
つまり、ハンパじゃない才能のドライバーはF3さえも飛び越えてしまう(アロンソとキミの事)。
ベッテル君のインタビュー
F速ブラジルGP号のベッテル君のインタビューはとても面白いものでした。
自分の立場、能力、そして限界をちゃんと認識していて、
川井ちゃんも言ってましたが凄く頭のいい子だと実感。
けれど記事中のフラビオがクビサとの契約を打ち切ったというのは誤りです。
クビサの方がフラビオを切った。
またニコがメルセデス・ジュニア・チームとしてF3に参戦したと書いてありましたが、
確かメルセデスがニコをサポートしていたのはカート時代だけだったような・・・。