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カテゴリ:書評
いかにもモテなさそう男・斉藤孝(気象予報士の森田さん似)と、 様々な男を経験してきたモテる女・倉田真由美(だめんずうぉーかーの著者)の共著、 「喫茶店で2時間もたない男とはつきあうな!」が話題になっている。 イケメンが書いた恋愛本など何の参考にもならない。モテて当然だからである。 しかし、顔がたいして良くないのに、モテる男の意見は参考になるはずだ。 20代にして地井武男似の私には持って来いの本だ、と期待を胸にページをめくった。 タイトルを見てわかるように、この本の主張は「話が続かない男とは付き合うな」である。 この主張に沿って、 「会話が絡まって楽しいと思う男と付き合えば間違いない」(斉藤) 「エクスタシーと言えるような会話があれば、顔やお金なんてどうでもよくなる」(倉田) 「女性が話していて楽しい男性を好きになるのは大正解」(斉藤) 「会話こそが恋の王道」(倉田) などと斉藤孝と倉田真由美の意見が交わされる。 確かに顔なんて見慣れてくるし、長く付き合うことを考えれば、 会話が噛み合うことは最も重要かもしれない。なかなか説得力があるではないか。 「絡み合うと表現したくなるエクスタシーのような会話がある」(倉田) 「会話が絡んでいる時は、脳に電流が走っている」(斉藤) 「キャバクラの『この前芸能人に会ってさ』『わあ、すご~い』なんて会話からは何も生まない」(倉田) と二人の息もぴったりなのである。 倉田真由美という百戦錬磨の女に合わせることが出来るなんて、 斉藤孝もやるではないか。 「斉藤孝ってモテなさそうだけど、実はモテるんだな。 人間、顔じゃないんだ。会話力が大事なんだな」 私にも希望の光が見えてきた。 しかし、ある箇所をキッカケに私に疑いの念が浮かんだ。 本も終盤に差し掛かり、本のタイトルになっている、 「喫茶店で2時間持たない男とは付き合うな」と主張しているページに入った時だった。 斉藤孝は「喫茶店は相性を見極めるには絶好の空間」と言い、具体例を展開する。 私は、あまりモテなさそうな斉藤孝がどうやって女性と喫茶店で会話を持たせるのか。 彼にはどんな話術があるのだろうか。 期待を胸に読み進めた。 「このセオリーに自信があるのは、実は僕自身の体験がかなり関係しています。 学生時代に会話の修行を積んだのは喫茶店でした」 そうか、修行を積んだのか。涙ぐましい努力ではないか。 だが、次の瞬間、私は絶句した。 「僕の場合、相手は男の同級生でしたけど」 ・・・。 頭の中でリフレインされる。 「僕の場合、相手は男の同級生でしたけど」 「僕の場合、相手は男の同級生でしたけど」 「僕の場合、相手は男の同級生でしたけど」 やっぱりモテねえのかよ!! 偉そうに「喫茶店で2時間持たない男とは付き合うな」とか言ってんじゃねえ!! 何の参考にもならねえじゃねえか!! この瞬間、今までの主張に何の説得力もなくなった。 「会話が絡まって楽しい男と付き合えば間違いない」 「女性が話していて楽しい男性を好きになるのは大正解」 って俺と付き合えって言ってるだけじゃん! そんな主張は青年の叫びコンクールにでも出てやってくれ!! NHKで9月ぐらいにやってるからよ! ドリアン助川以下だな、おまえは!! 「僕の場合、相手は男の同級生でしたけど」発言が出てきた項目において、 斉藤孝は6ページ半に及ぶ105行も持論を展開しているにも拘らず、 倉田真由美に、 「喫茶店チェックですか。なるほど、素晴らしい!」 と素っ気無い返事をされ、わずか6行で倉田の返答は終わる。 「なるほど、素晴らしい!」って、 さっきバカにしていたキャバクラ嬢の『わあ、すご~い』と同じではないか!! 105対6。 相模一高と川浜以来だよ、こんなに差が付いたのは。 そして、斉藤孝はあとがきで追い討ちを掛けられる。 倉田真由美が 「斉藤さんと話すのは本当に楽しい。 斉藤さんとはいつ会っても必ず話が盛り上がる。 斉藤さんは会話において大リーグ級の腕前であり、 しかもピッチャーもこなせばキャッチャーもできるオールラウンドプレーヤーである」 と斉藤孝を絶賛する。 これ以上ない賛辞ではないか。 これだけ誉められたら、当然続きが気になる。 「おそらく斉藤さんと話せばたいていの人は、 『この人と話しが合う!』と感じさせてもらえるだろう。 しかし、きっとそこが恋愛にはもの足りないところで、 やはり恋をする相手には自分だけの『オーダーメイド感』が必要なのである」 ・・・・・・。 「誰にでも合わせられて誰にでも履き心地のいい靴は、シンデレラの靴にはなれない。 でも、普段の生活には非常に便利で気持ちいいので、手放せない大事な宝物だ」 ・・・・・・。 「斉藤さん、これからもいいお友達でいてください」 ・・・。 「斉藤さん、これからもいいお友達でいてください」 「斉藤さん、これからもいいお友達でいてください」 「斉藤さん、これからもいいお友達でいてください」 ・・・フラれた。 200ページ近く雄弁を振るった健闘むなしく、斉藤孝は敗れ去った。 「やっぱり男は顔だ」と再認識させられた本だった。
私、シエ藤HP・新コーナー「菅生の安否確認」登場&プロフィール更新! 「シエ藤の出来損ないムーンウォーク」もよろしく哀愁! http://siefuji.hp.infoseek.co.jp/siefuji.dance.dance.dance.htm お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月30日 17時17分03秒
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