Another World・3Another World 9一足さきに帰っていた二人は、話し合っていた。 「やっぱクラウドも一緒につれてくるべきじゃなかった?」 「でも、クラウド、シドくらい頑固だからな…」 「だからスコールに頼めばよかったじゃない。」 「そうね。帰ってきたらスコールに頼んでみましょう。」 ふとレオンは気配を感じた。先ほどまで戦っていたクラウド。殺気こそ今はないがそうとうな威圧感がある。 「(…仕返しか?)何だ?」 「おまえ、名をなんと言う?」 「名前か?レオンだ。」 「そうか、レオン。あいつらを頼む。おまえなら頼める。」 「(…エアリスたちのことか?)」 「なんのことだ?」 「さっきここにきた時女が二人いただろ。同じ生き残りなんだ。俺は闇と契約した。あいつらと顔を会わせる資格なんてない。しかし気にはなる。二人は強い、しかしそのせいで危険にもあう。その時おまえが助けてほしいんだ。」 「……おまえが一緒にくるのは無理なのか?」 「あぁ。俺は時折闇の力を使う。さっき見ただろ。俺はその時周りが見えなくなる。そうしたらもとに戻るまで見境なく周りを傷つけてしまう。だから頼みたいんだ。」 「(…しょうがないか)わかった。ただし条件がある。」 「何だ?」 「チームをくんでくれ。おまえの剣さばきは参考になる。ならば間近で見るのが一番だろう。俺がここにきてるときだけでいい。」 「……興味ないね、といいたいとこだがしかたない。いいだろう。」 「おまえは普段どこにいるんだ?」 「俺はどこにも停留はしない。追われる身でもあるからな。」 「そうか。ならば次会うときまで。」 「あぁ。次までにはまた強くなってみせる。」 クラウドは闇に消え、レオンはグミシップにのりトラヴァースタウンに帰った。 あれから半年--- レオンは未だ元の世界に変える方法こそ、見つけてはいないが、手がかりをつかんでいた。 鍵を持つもの--- 鍵を開き世界を闇へ導こうとする者--- 世界は鍵でつながっている。それをすべて閉じたとき、特別な方法以外他の世界へとはいけない。そしてハートレスにより消滅した世界が蘇る。 各地に散らばっていたアンセムレポートを捜し当て、ここまでわかった。あとは鍵をもつ者に任せるしかない。 そしてレオンは、今オリンポスコロシアムにいた。あのときクラウドと約束したチームを組むということ。 現在ハデスカップの2位まで上り詰めた。現在は1位のソラ---鍵を持つもの---である。そしてコロシアムでクラウドはあらたな目的を見つけた。彼の因縁の敵を倒す。身長以上の長刀を持ち軽々と振り回すという。これを期にレオンとクラウドはチームを解散するそうだ。 レオンは思い返していた。 「あれから半年か。チームをくんだのはなかなかよかったかもな」 クラウドと共に闘った日々を思い返す。 物思いに耽っていると、いきなりレオンの体が光りだした。そして足下から少しずつ消えていった。 そのときちょうどソラは世界の扉の鍵を閉め終えた。 「そうか、この世界とも別れるのか。ならば俺はスコールに戻るんだな…」 そこには誰もいなかったがスコールはつぶやいた。 ---クラウド、俺は強くなる。だからいつかまた会おう。 言い終えたか終わらないかの時、スコールは完全に消えた。 これはスコールの異世界での物語である。もとの世界に帰るのはまた別の話であるのだが。 written bu shun あとがき この作品ははじめて書いた小説ですwなので未熟さがにじみ出ている(爆)一応最近完結しましたんで載せますw |