カテゴリ:個人再生
午後2時 Iさん来所
このIさん、自営業を営んでいる、有限会社の一人従業員、一人社長である。 事業の不振から 560万円の借金を負っている。 昨日の電話では、借金が5分の1に減る「個人再生」をしたいということだ。 果たして、個人再生で借金を減らせるか!! 私 「会社名義の借金はないのですか?」 Iさん「あります、銀行から120万程借りています」 私 「個人保証をされていますね?」 Iさん「はい、私個人が保証人になっています」 私 「そうしますと、その保証債務も入れなければなりません」 「個人再生は、保証債務、友人等の借金すべて申告しなければなりません」 Iさん「うぅーん、それは困った・・・・」 「実は、その銀行に追加の融資を申し込む予定なんですが・・」 私 「融資ですか?うぅん・・・・・・」 Iさん「都合よくいきませんね・・・」 私 「それから、他の借金で保証人が付いているのはありませんか?」 Iさん「A社の200万円は親父が保証人になっています」 私 「それですと、Iさんが個人再生で借金が5分の1に減額になっても 保証人の責任は変わりませんから、残りの5分の4は保証人が払わなくては いけませんよ」 Iさん「そういうことですか・・」 私 「あとは、個々の借金を、裁判所を通さず、債権者と直接交渉していく 任意整理の方法しかありませんね?これですと特定の借金だけできます」 Iさん「それですと、あんまり借金が減りませんよね? それにブラックにもなりますかね?」 私 「もちろん、その覚悟がなければ債務整理はできません、リスクは付き物です」 結局、Iさんはよく考えてみるということで帰られた。 保証人や、取引銀行にも迷惑をかけず、ブラックにもならず、借金を大幅に減らす方法は無いと 悟ったようだ。 それにしても、保証人の問題は深刻だ、 また、逆に「保証人になったばかりに・・・」と 悲惨な話もあとを絶たない。 中小企業が借入をするときも、必ずに個人保証を求められる。会社がこけたら自分もこける・・ どこかで「保証人制度をなくす」運動をしているみたいだが、はたして実現は・・・ よく考えよう、保証人になるのも、頼むのも お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.05.30 07:31:20
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