司法書士による過払い請求、債務整理の実況中継

借金と決別する時

　　Ｔ子さん来所、年齢５０歳半ば、消費者金融　4社２３０万円程の借金。20年間、付き合ってきた。派遣切りに遭い、ようやく決別する時がきた。Ｔ子さん　｢本当に借金は無くなくのかしら？｣　　私　　　｢これだけ長く借りていましたから間違いないと思いますよ｣　　　　　　｢それから過払い金が140万円を超える可能性があります｣Ｔ子さん　｢そうですか？｣　私　　　｢その場合、司法書士には代理権がありません｣　　　　　　｢Ｔ子さん本人の名前で請求していくことになります｣Ｔ子さん　｢・・・・・どう言うことですか？　」　　代理権の件を詳しく説明、協力を求める。　　私　　　「ほとんど期日前に和解になりますが」　　　　　　「万一の場合、裁判所に一緒に行ってもらいますが？」 Ｔ子さん　「大丈夫です、どうせ暇ですから」　　私　　　「それから、支払いは今日からしなくて良いですから」　Ｋ子さん　「こちら(事務所)へのお支払いは？」　私　　　　「過払い金が返ってきたなかからで結構ですよ」 　　２０年間、解けることがなかった氷が一瞬に解け始めたように　Ｋ子さんの表情が見る見るうちに明るくなった。

アコムに訴訟攻撃　ついに担当者切れた？！

  アコムの対応は最悪、過払いの未決の案件は溜まる一方だ。「一生懸命やっているんですよ」「１回に２件以上交渉してはいけないと言われているんですよ」担当者のいつもの言い訳。 これ以上依頼者に迷惑をかけることはできない。先日から訴訟攻撃に方針変更。　その担当者Ｙさんから電話　担当者　「ＫさんとTさんの訴状が届きました」　　　　 　  「いくらなら和解してくれるんですか？」　　　私　  　「Ｋさんは８３万８，０００円で結構です・・・」　　担当者　「えぇ・・利息全額じゃないですか？それはないですよ」   　　　　　「半分にしてくださいよ？」　私　   　「無理です、今は任意での話し合いではないですよ」担当者 　「そんなことしたら、信頼関係もあったもんじゃないでしょう」]  私　 　「好きで訴訟を提起しているんじゃないですよ、          これ以上依頼者に迷惑をかけられません」担当者 　「そこまでやるんでしたら、こちらも考えがありますよ」　私　   　「仕方ありません、裁判官の判断を仰ぐことにします」担 当者　 「・・Tさんは？」　私　   　「４，０５０円で結構です」担当者　「・・・とにかく、また電話します」　興奮して慌てている様子が手に取るようにわかる。それもそのはず、Ｋさんは６年間延滞しての完済、過払い利息だけでも４０万円程付いている。（以前の参考記事）　Tさんは時効スレスレの案件、請求額元金２，６８９円　執拗に「０和解」を要求してき た。（以前の参考記事）まさか訴訟を起こされるとは思ってもいなかったのだろう。　アコムには以前も訴訟攻撃で攻めたことがあった。（以前の参考記事）「簡便してください！！」「訴訟を起こされると期日管理だけでも大変なんです」と白旗を揚げてきた。今度も必ず・・・　予想通り、夕方、別の担当者から再度和解の電話あり。 こちらの希望額で和解になった。　訴訟案件は、まだまだ続く、一切妥協しない、徹底的にやるだけだ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マイサイト　債務整理，過払い請求専門

本当に苦しいの？　窮状を訴える武富士

  　武富士の担当者から過払い訴訟の和解の件で電話ある。初めて聞く名前、難航しそうだ。依頼者はＳ子さん　請求額　元本６５万４，０００円　過払い利息２１万８，４５２円の計８７万２４５２円 　武富士　「Ｓ子さんの件ですが　訴外の和解お願いできますか？」　　私　　  「いいですよ」　武富士　「そこでお願いなんですが？」　 　私 　　「減額ですか？　いいですよ」　　　　  　「いつものように８７万２，０００円で結構です」　武富士　「６５万ぐらいでお願いしたいんですが？」　　私  　　「それはむりですよ、今までそんな和解したことありませんよ」　武富士　「そこを何とか・・　本当に苦しいんですよ」　　私　　  「そんなことないでしょう？」　武富士　「大変なんですよ、助けると思って・・」　　私　　  「お気持ちはわかりますが、私は原告の代理人なんですよ」　武富士　「Ｓ子さんに聞いてもらえませんか？」　　私 　　「それは無理ですよ」武富士　 「そうですか？」　私　  　「申し訳ありませんね、私の立場もわかってください」　　　　   「入金日までの利息も付けてくれとは言いません」武富士　「わかりました、稟議出します」　 私 　　「お手数かけますがよろしくお願いします」　　  あらゆる策を使って減額を要求いてくる業者。当事務所は訴訟提起の場合、利息込みの満額　端数カットを和解水準の原則としている。 一切減額する必要も無いのだが、相手の担当者の立場もある.少しは花を持たせないと・・　相手をやり込めることも、議論で打ち勝つことも必要でない。　しこりを残したら和解にならない。今後のこともある。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マイサイト　債務整理，過払い請求専門

たかが借金　死ぬことはない！！

  　　Ｗさんから電話ある。今まで何人か紹介していただいている。　面倒見のよい親分肌の人だ。 　Ｗさん　「もう一人いるんです、こいつが少し面倒なんだ・・」　　私　　「どうしました？」　Ｗさん　「失踪しちゃったんです、もしかしたら死んでいるかも・・」　　私　　「えぇ・・！」 　　よく話を聞くと、借金に苦しみ遺書を残して失踪してしまったとのこと。　家族は大慌て、送られてきた金融会社の請求書等を開封すると約３００万円の借金　取引期間は平成１桁時代から、警察に捜索願をだしたが見つからない。 　　Ｗさんの話は続くＷさん　　「本当に馬鹿なやつだ」　私　　　「Ｗさんに相談しなかったんですか？」Ｗさん　　「そんなやつじゃないんです、真面目で・・」　　　　　「借金するのは恥だと思っているやつなんですよ」　私　　　「そうですか？　過払いで借金が無くなっているかも知れませんのに・・」Ｗさん　　「そうでしょう、皆で過払いの話をしていても加わってこなかったんですよ」 　どのような事情があろうとも、たとえ家族でも、本人にその意思が無い限り、債務の処理、過払い請求はできない。無事でいることを祈るしかない。真面目な人程、多重債務に陥りやすい、そして誰にも相談できず思いつめてしまう。解決できない借金はない、たかが借金、軽く笑い飛ばすことが必要だ。 　「これからは　(お前は大丈夫か？)と、皆に声をかけないと・・」そう言ってＷさんは電話を切った。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マイサイト債務整理，過払い請求専門

ＣＦＪ　宇部支部の判決(悪意の受益者を認めない)を持ち出す

  ＣＦＪの担当者からＳさんの過払い訴訟の件で電話ある。 ＣＦＪ　「Ｓさんの件ですが、訴外の和解お願いできませんか？」　私 　「条件が合えば結構ですよ」ＣＦＪ  「どのくらいですか？」　私 　「いつものように端数カットの１２１万１千円でいかがですか？」ＣＦＪ  「利息も付けるんですか？」　私　 「勿論です、いつも、そうさせて頂いております」ＣＦＪ  「山口の宇部支部の判決ご存知でしょう？」　私 　「知っていますが、それが何か？」ＣＦＪ  「悪意の受益者を認めない判決が出ましたよね？」　私　 「下級審の判決でしょう？」ＣＦＪ  「下級審？」　私　「一地方裁判の一裁判官の判断でしょう？」　　　 「他の裁判官はそうは判断しませんよ」ＣＦＪ「あの判決をどう思いますか？」　私　「元本に利息はくっ付いているもんですよ、 そのお金を高利で運用していたんで       しょう？」      「悪意が認められなくても、それなりの利息は払うべきです」ＣＦＪ 「・・・」　私　「ここで、貴方と法律論を戦わせてもしかたがありませんね」 　最後にはいつものように自社の窮状を訴えての減額を要求してきたが、一切受け付けず、稟議をだすことで交渉終了。　果たして結果はどう出るのか？　　　　　　　　　　　　　　　　マイサイト　　　債務整理，過払い請求専門

アコム、プロミスの対応が遅くなっています

  　新年度になり金融業界の再編、淘汰も加速している。ところで、人事異動のせいなのか？人員不足のせいなのか？　アコム、プロミスのの対応が遅くなっている。 　今まで、大手消費者金融会社の中で、唯一この２社、過払い請求の場合、元金満額以上の和解が早めに可能とのことで任意での交渉を原則としてきた。しかし、そうは言っていられない。 　アコムの場合、１ヵ月前に請求書を出した案件がまだ和解になっていない。電話で催促すると担当者曰く　「順次やっていますから待ってください」　「先生のところは利息も付けなければならないから稟議が大変なんですよ」　さらに、「依頼者が迷惑しています、これからすべて訴訟を提起させていただきます」と最終通告をすると、「簡便して下さいよ、そんなことされたら信頼関係がなくなるでしょう」「一生懸命やっているんですよ、わかって下さいよ」と同情を訴える言葉が返ってくる。 　プロミスの場合も、タンポート絡みの案件の処理は時間がかかる。債権切り替えの場合、一連計算を認めない。 背に腹は変えられない。　費用効果を考え、即、訴訟提起の方針に変更するしかない。それにしても、訴訟提起したほうが解決が早いとは皮肉なことだ。

(悪意の受益者を認めない判決が出た！？)　ＣＦＪの主張

    　１通のメールを頂いた　以下原文・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・００先生　以前はお世話になりました。　先生のブログにも出演(笑)させて頂いた仁科(仮名)と申します。 　借金の無い生活を満喫しています。　いいですね、電話とか月末に怯えない生活って。 　今回ご連絡をさせて頂いたのはあつかましくも聞きたい事が　出来たからです。 　友人がCFJ相手に現在訴訟を起こしております。　1回目期日の前の和解交渉で下記を言われたそうです。　CFJ//////////////////////////////////////////　最高裁で悪意の受益者を認めない判決が出たため　利息に関してはお支払致しません。　1月もしくは3月の最高裁の判決をお調べになって下さい。  /////////////////////////////////////////////　以上です。 　調べてみたのですが、消滅時効に関する判決で　悪意の受益者には関係がないと思うのですが・・・ 　もしかしたら調べきれていないだけなのでしょうか？ 　こういう事をお聞きするのはマナー違反だと思うのですが、　何卒ご教示頂けますようお願い申し上げます。　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　　　　最近　ＣＦＪはこのような主張をしてくるようになった。別に驚くことはない。１月、３月の最高裁の判決も　「消滅時効は取引終了時から進行する」と判示しただけで悪意の受益者のことには触れていない。それを、いつもの得意の手で勝手に拡大解釈をしているだけだ。 　あの訳の解らない分厚い答弁書を見るとうんざりする。一般の人に届くとさどかし吃驚りすることだろう。これも相手の作戦かも知れない。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マイサイト　債務整理，過払い請求専門

ステイーションファイナンスとの戦い

 　ネオラインキャピタル(旧カザカファイナンス)の配下に入ったステーションファイナンス。任意整理で債務が残った場合、予想通り一括弁済しか認めない暴挙にでてきた。それも入金日までの損害金も支払えと。　分割で弁済することができないため任意整理をするのである。法律で許されるなら、自分さえよければ何をしても良いのか？身勝手すぎる。裁判をもちらつかせる担当者、今までの紳士的な対応から、がらりと変わってしまった。 　Ｋ子さんは何とか一括に近いお金を工面することができた。しかし相手の要求どおり損害金も付加して払うつもりは無い。信義則違反だ。 　相手に電話する　　　　私　　　　「Ｋ子さんから電話ありまして、ある程度お金が準備できたようです」　　　　　　　　　「振り込みますから口座教えてください」　ステーション　「困ります、全額でないと、それに和解書交わしてないですよ」　　　　私　　　　「払わないと１日、１日損害金が加算されてしまうんですよ」　　　　　　　　　　「利息稼ぎですか？」　ステーション　「そんなことは・・・・？　振り込まれても困るんです」　　　　私　　　　「受領拒否するんですか？口座はこちらが調べますから結構です」 　こちらが妥当と思える金額を振り込み、その旨をファックスしたが相手から連絡なし。はたして訴訟を起こしてくるのか？　その場合は十分対抗する手段がある。　同じようなケース(旧かざかファイナンス)で信義測違反を理由に相手の主張を退けた裁判例 (兵庫県弁護士会ＨＰより)がある、参考までに。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マイサイト債務整理，過払い請求専門　　

仕事が無くなって過払いの事を知りました

     「不景気で仕事も減り手持ち資金がないが何とかなりますか？」 と先日メールを頂いた自営業を営むＴさん、神奈川県の鎌倉から来所。　債務総額　７社　３２０万円程　取引期間はいずれも平成５年頃から。    私　  「ずいぶん長いこと払われてたんですね」 Ｋさん  「仕事がなくならなければもっと払っていたかもしれません」　 私　  「借金はすでに無くなっていると思いますよ」 Ｋさん  「そうですか」   私  　「武富士、レイク、アイフル、は任意では全額返しませんから即訴訟を提起します         が？」 Ｋさん   「お任せします。それからメールにも書いたんですが着手金が・・」　 私   　「結構ですよ、返ってきた過払い金の中からで・・」　　 １０数年間払い続けてきたが、不景気のため仕事も減り、毎月の支払いに窮してしま った。「何とかしなければ！！」と色々調べて過払いの事を知ったという。  　Ｋさんのような人が最近多い。　仕事、給与も減る不景気の今、自分の借金を見つめ直すことが必要だろう。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マイサイト債務整理，過払い請求専門

ポケットカードという会社

　    ポケットカードという会社がある。れっきとした一部上場会社だ。  任意での過払い請求の対応は悪い。元本の４割しか返済しない。　それも返還まで何ヶ月もかかる。    しかし訴訟提起すると、態度が嘘のように変わる。　当事務所はすべて即訴訟の方針。      Ａさん、Ｂさん、Ｃさんの共同訴訟、２回目の期日は４月０日　担当者から電話ある。  ポケット　  ｢Ａさん他２名の和解お願いします｣    　私　　 　｢条件さえ合えばいいですよ｣   ポケット  　｢入金日までの利息を全部付けさせて頂きます｣      私　　　 ｢それは助かります｣　　ポケット 　｢それではいきますよ、Ａさんは００万００円、Ｂさんは・・・｣　　　　私　　　｢ありがとうございます、ところで入金日は？｣　　ポケット　　｢８月００日になります｣　　　　私　　　｢えぇ・・８月ですか！！｣　　ポケット　　｢これが、精一杯です｣　　　　私　　　｢しょうがないか・・入金日までの利息も付けて貰ったし｣　　まんまと担当者のペースに乗ってしまった。　それにしても不思議な会社だ。任意ではあれほど渋っていたのに。　　　同じように任意では大幅な減額を要求してくるが、訴訟になれば満額払ってくる業者　がある。　たとえば、ＮＩＳグループ（旧ニッシン）ネオラインキャピタル（旧カザカファイナンス）　エイワ（返済が長期間、分割の場合がある）等々・・・ 　　任意でいくか、訴訟で攻めるか、見極めが大切である。                                             　　マイサイト債務整理，過払い請求専門 

保証人付の過払い請求

   Ｗ子さん来所　借金総額6社１２０万円　そのうち3社は保証人付   Ｗ子さん 「保証人には迷惑かけたくないんです」　  私　  　「心配ないですよ、取引期間が長いから、多分過払いになっていると思います」 Ｗ子さん 「保証人に連絡がいきませんか？」　  私　  　「大丈夫ですよ、債務が無いのに請求するのは架空請求になりますから・・・」　　   「保証人には迷惑をかけたくない！！」保証人が足かせになって過払い請求を躊躇し ている人が意外に多い。 　　本人で過払い請求する場合は、まず履歴を取り寄せ過払いを確認、そして請求する。　請求書には「以後、本人は勿論、保証人に請求するのなら架空請求として法的処置も 　辞さない」旨の文言を付加すれば、なお安心でしょう。                                              マイサイト 債務整理，過払い請求専門

６年間延滞後の過払い請求

  　　「過払い利息は勘弁してくださいよ」「６年も延滞していて、損害金も減免したんですよ」　Ａ社の担当者Ｙさん、必死に食い下がる、声にも元気が無い。　　すかさず私　「何を言っているんですか」「延滞も損害金も関係ないでしょう、延滞した　時は、すでに過払いになっていたんでしょう」 　　　依頼者のＫさんは、支払いに窮して６年間、支払いをしなかった。　サラ金等の借金は５年で時効が完成、時効を援用すれば支払いを逃れることができ　た。しかし真面目なＫさん、お金を工面して３年前に一括で完済させた。　本当は、時効を援用することも、一括弁済をすることも必要なかった。 　　「あの当時は過払い金なんて言葉はなかったんですよ」「こちらの事情も考えてください　よ」と担当者は言うが、Ｋさんの事情も考えて頂きたい。架空の借金に何年間も苦しん　で、そして支払う必要の無いお金を払ったことを・・・　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マイサイト債務整理，過払い請求専門

えぇ！4割の返還！　今度はステーションファイナンス

　　　　「えぇ・・4割？」「阪急から切り離され、今度はネオラインキャピタルですか？」　Ｓ司法書士が、ステーションファイナンスと過払い返還の交渉をしている。　　同社は今年２月に親会社の阪急阪神ホールディングから切り離され、　ネオラインキャピタル（旧カザカファイナンス）の子会社イッコーに全株式が売却された。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（MSN産経ニュース）      どうやら完全にネオラインキャピタルの配下に入り、早速、過払い金は4割しか返還 しないと方針を変更してきたようだ。　　ネオラインキャピタルは勿論、ＳＦコーポレーション（旧三和ファイナンス）、フロックス　（旧　クレディア）しかり、このグループは過払い金の返還は素直に応じないくせ、　債務が残れば分割は認めず一括で請求してくる。非常識極まりない。 　　以前、同関係会社のある担当者、「命令、方針とはいえ、良心の呵責に耐えられない」　と嘆いていた。　　4割の返還で納得することはできない。これからは訴訟提起して戦っていくことになる。　ただ、ステーションファイナンスの本社は大阪、関東に管轄裁判所が無い場合、　大阪まで乗り込む（出廷する）覚悟が必要だ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マイサイト債務整理，過払い請求専門　　　　　　　　　

強制執行でも何でもしてください。

     「Ｋ社からＴさんの件で電話です」と事務員 Ｋ社の案件はここしばらくは無かった。それにむこうから電話をくれるとは・・  Ｋ社　「K社ですが、Tさんの過払い請求書をいただきまして・・」　　　　聞き覚えのある声　 私　「Ｋ社のどちら様ですか？」 Ｋ社　「Ｓです、」　私　 「Ｓさんですか、どうもどうも、お元気そうで・・」　 　　 「景気よそそうですね？」 Ｋ社　「そんなことありません、前より悪くなっていますよ」　　　 　「早速ですが、１７万円でお願いします」　　私　「請求額は８５万円ですよ」　Ｋ社　「これが精一杯です」　　私　「とても納得できませんね、」　　　　「訴訟しないと駄目なんですか？」　Ｋ社　「訴訟して強制執行しても押さえるものはありません」　　　　「会社も強制執行されても構わないと言っています」    この会社とは以前、さんざ遣り合った。強制執行を恐れてある程度の金額で和解でき た が今は完全に開き直り、「この前も執行官と弁護士が執行にきたが、押さえる物が無 く帰っていきましたよ」と担当者。そして最後に「他に案件ありませんか？」　「今まで迷惑をかけましたから優先的にやりますよ」とも。   　さて、どうしたものか？　支払い意思と支払い能力？が無ければどうしょうもできない。　このような会社が多くなった。たとえば、旧三和ファイナンス、旧キャスコ、ネットカード、　オーシーエス、日本ファンド、日本プラム等々・・

強制執行されても構いません　居直る業者

  　　「Ｋ社からＴさんの件で電話です」と事務員　Ｋ社の案件はここしばらくは無かった。それにむこうから電話をくれるとは・・ 　Ｋ社　「K社ですが、Tさんの過払い請求書をいただきまして・・」　　　　　聞き覚えのある声　　私　「Ｋ社のどちら様ですか？」　Ｋ社　「Ｓです、」　　私　「Ｓさんですか、どうもどうも、お元気そうで・・」　　　　「景気も良さそうですね？」　Ｋ社　「そんなことありません、前より悪くなっていますよ」　　　　「早速ですが、１７万円でお願いします」　　私　「請求額は８５万円ですよ」　Ｋ社　「これが精一杯です」　　私　「とても納得できませんね、」　　　　「訴訟しないと駄目なんですか？」　Ｋ社　「訴訟して強制執行しても押さえるものはありません」　　　　「会社も強制執行されても構わないと言っています」 　　この会社とは以前、さんざ遣り合った。強制執行を恐れてある程度の金額で和解でき　たが今は完全に開き直り、「この前も執行官と弁護士が執行にきたが、押さえる物が無　く　帰っていきましたよ」と担当者。そして最後に「他に案件ありませんか？」　「今まで迷惑をかけましたから優先的にやりますよ」 　　さて、どうしたものか？　支払い意思と支払い能力？が無ければどうしょうもできない。　このような会社が多くなった。たとえば、旧三和ファイナンス、旧キャスコ、ネットカード、　オーシーエス、日本ファンド、日本プラム等々・・　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マイサイト債務整理，過払い請求専門

過払い請求、アイフルとの任意交渉

   ｢アイフルの００さんから、Ｙさんの過払の件、０和解でお願いしたいと電話ありました｣面談が終わり席に戻ると連絡メモ。　またもアイフル、満額を返還してくれるのならと、任意での和解を申し入れたのに・・ 　早速電話　　私　　　｢０和解とはどういう事ですか？｣　担当者　｢あくまでも希望ですが・・｣　　私　　　｢和解ということをご存知ですか？｣　　　  　　｢これじゃ、請求を放棄してくれということですよ｣　担当者　｢金額が金額ですから｣　　私　  　｢勘違いしないで下さい、Ｙさんにとっては大切なお金ですよ｣　　　  　 　｢元金だけで結構ですから返してあげてください｣　担当者　｢１５，０００円にしてくれませんか？｣　　私　  　｢駄目です、１５，６８０円、全額返してあげてください｣　　　　   　｢完済してから請求しているんですよ、その気持も考えてあげて下さい｣  担当者　｢わかりました、支払日は・・　和解書を送ります｣　　｢少しでも生活の足しになれば｣とそれを、いとも簡単に「０にして下さい」とは・・・アイフルに限ったことではない。業者の過払いに金に対する認識は変わっていない。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マイサイト　債務整理，過払い請求専門

０和解は、請求放棄と同じこと

　　　アコムの担当者が代わった。この会社は代理人の事務所ごとに担当者を振り分けている。今までの担当者Mさんは良くやってくれた。信頼関係を築き上げて、さて、これからという時、いつも担当者が交代なる。会社もあまり親密になるのを警戒しているのかも知れない。　また新たな良い関係を構築していかなければならない。　前任者と交渉中の過払い案件(平成１１年２月に完済。請求額は利息込みで３，２００円)まだ回答を貰っていない。請求してから1ヵ月以上も経っている。　新しい担当者に電話する　私　　　｢Ｔさんの件どうなっていますか？｣担当者　｢０和解にしてください｣　私　　　｢えぇ・・０和解ですか？｣　　　　　　｢Ｍさんに３，２００円で稟議だしていただいておりますよ｣担当者　｢そうですが、時効ですし・・｣　私　　　｢時効？・・請求書差し上げたのは１月００日ですよ｣担当者　｢何とかお願いしますよ｣　私　　｢どうしても駄目なら訴訟提起させていただきますよ｣　和解とは双方の当事者が互いに譲り合って争いを解決することである。本件は争いのない完済後の過払い請求。｢０和解｣の提案は、請求を放棄しろと言っていることと同じことだ。　小額でも依頼者にとっては大切なお金。まだまだ、安易に考えている業者、担当者が多い。【時効の中断】　時効完成前に催告しても、その後６箇月以内に、裁判上の請求、支払い督促の申し立て、和解の申し立て、民事調停法若しくは家事審判法による調停の申し立て、破産手続参加、再生手続参加、更正手続参加、差押え、仮差押え又は仮処分をしなければ、時効の中断の効力を生じない　(民法　第１５３条)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マイサイト債務整理，過払い請求専門

まだまだ遠い　アイフルとの雪解け

  　「えぇー・・　３万円！！」「無理、無理です」「わかりました、訴訟に回します」興奮したＳ司法書士の声が事務所中に響き渡る。電話の相手先はアイフル。　Ａさんの過払い返還交渉、請求額は利息込みで４１，２９８円返還は３万円が限度だと言う。以前と変わっていない。 　先日紹介した答弁書の案件も友好的に和解(元金プラス利息のほぼ満額)ができた。  今後、任意(訴訟外)の交渉でも最低元金満額以上で和解する暗黙の話し合いをしたはずなのに・・・ しかし、この仕打ち、何も変わっていない。 　　相手がその気なら、以前と同じように、小額の案件も数件併合して訴訟で戦っていくし　かない。 　アイフルとの雪解けはまだまだ遠いようだ。　その道を閉ざしているのはアイフル自身だ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マイサイト　債務整理，過払い請求専門

あの手、この手のアイフル

  　アイフルから使い回しの答弁書が届いた。最高裁で判断したのにもかかわらず。相変わらず時効の個別進行説を主張してきている。差し替えもせず、今までの「答弁書」と称する書類の束を送ってきたに、すぎない。　アイフルが過払い金の７割返還に方針転換した以後、当事務所はすべて訴訟提起で戦ってきた。（以前の参考記事　その２）　そして争いの無い案件は期日前に満額プラス利息の返還を勝ち取ってきた。　しかし最近、アイフルの対応がおかしくなってきた。　この会社は過払いも、債務残りの弁済和解も同じ部署が担当している。弁済和解案を提案しても、すんなり和解せず、「過払いのことも考えてくださいよ」「すべて訴訟されたらかないませんよ！！」と過払いの件も絡めてくる。過払いに関係ない債務が残った依頼者には迷惑千万、失礼な話だ。相当まいっているようだ。こちらも好き好んで訴訟を提起しているわけでない。種をまいたのは、アイフル自身だ。　今回の答弁書の件も争いの無い案件だ。いつもなら期日前に和解できるのだが・・ 　とりあえず電話する。　　私　　「００さん答弁書を頂いたんですが・・」　　　　　「何か問題(争い)がありますか？」アイフル「そういうわけではないんですが」　　　　　「減額をお願いしたいんですが？」　私　　　「いつもの条件なら良いですよ」アイフル「元金だけにしてくれませんか？」　私　　　「それは無理です」アイフル「そうですか・・・何とかなりませんか」 　多くの減額を引き出すため、答弁書を出し、駆け引きをしているようだ。 　私　　　「そういう考えなら、こちらも覚悟がありますよ」　　　　　　「今後、一切和解に応じません」「徹底的にやります、そして判決を貰います」　　　　　　「いいんですか？」アイフル　「ちょっと待って下さい、それは本意ではありません」　　　　　　　「期日前までに電話しますから・・」 　訴訟が長引くことは歓迎できない。期日を重ねると１ヵ月、２ヶ月は直ぐ経ってしまう。入金も遅れる。本件は勝敗がはっきりしている長引かせる案件ではないはずだが・・安易な和解はできない。相手も判決までいくことは嫌うはずだ。　ここは絶対負けられない。

kabaraiseiky

  アイフルから使い回しの答弁書が届いた。最近、最高裁で判断したのにもかかわらず。相変わらず時効の個別進行説を主張してきている。差し替えもせず、今までの「答弁書」と称する書類の束を送ってきたに過ぎない。 　アイフルが過払い金の７割返還に方針転換した以後、当事務所はすべて訴訟提起で戦ってきた。そして争いの無い案件は期日前に満額プラス利息の返還を勝ち取ってきた。　しかし最近、アイフルの対応がおかしくなってきた。 　この会社は過払いも、債務残りの弁済和解も同じ部署が担当している。弁済和解案を提案しても、すんなり和解せず　「過払いのことも考えてくださいよ」「すべて訴訟されたらかないませんよ！！」と過払いの件も絡めてくる。　過払いに関係ない債務が残った依頼者には迷惑千万、失礼な話だ。　相当まいっているようだ。こちらも好き好んで訴訟を提起しているわけでない。種をまいたのは、アイフル自身だ。　今回の答弁書の件も争いの無い案件だ。いつもなら期日前に和解できるのだが・・ 　とりあえず電話する。 私　　「００さん答弁書を頂いたんですが・・」　　　　「何か問題(争い)がありますか？」アイフル「そういうわけではないんですが」　　　　「減額をお願いしたいんですが？」　私　　「いつもの条件なら良いですよ」アイフル「元金だけにしてくれませんか？」　私　　「それは無理です」アイフル「そうですか・・・何とかなりませんか」　多くの減額を引き出すため、答弁書を出し、駆け引きをしているようだ。 私　　「そういう考えなら、こちらも覚悟がありますよ」　　　「今後、一切和解に応じません」「徹底的にやります、そして判決を貰います」　　　「いいんですか？」アイフル　「ちょっと待って下さい、それは本意ではありません」　　　　「期日前までに電話しますから・・」訴訟が長引くことは歓迎できない。期日を重ねると１ヵ月、２ヶ月は直ぐ経ってしまう。入金も遅れる。本件は勝敗がはっきりしている長引かせる案件ではないはずだが・・安易な和解はできない。相手も長引いて判決までいくことは嫌うはずだ。　ここは絶対負けられない。

金融会社(武富士)は判決が嫌い？

  「判決だけは避けたいんです、何とか和解を！！」あせる担当者。「判決言い渡しは、もう直ぐですよ！」と私。　午前中に、切羽詰った様子で和解を申し入れてきた武富士の担当者。今まで、同社との過払い訴訟は、ほとんど期日前に和解が成立することが多かった。　しかし、最近、担当者が変わり、抵抗が激しくなった。１年に満たない空白でも執拗に減額を要求してくる。過払い利息も平気で免除を求めてくる。到底受け入れることは出来ない。 　今回のＡさんの件も、任意の和解決裂、訴訟続行、１回目は擬制陳述、２回目に出廷した相手、和解を求めるばかりで、ろくな主張をしないのに郷を煮やした気の短い裁判官。「終わりにします。判決は３月００日です」と、さっさと終結してしまった。これには、こちらも驚いた。色々の裁判官がいるものだ。 　担当者は、なお食い下がる。　武富士　「何とかお願いします。」　　私　　　「判決がもう直ぐですから、待てばいいでしょう」　武富士　「判決を避けるのが会社の方針なんです」　　私　　「それなら、もっと早く和解に応じればよかったでしょう？」　武富士　「はい・・・何とかお願いしますよ」　　私　　「わかりました、請求の趣旨通りなら結構です」　武富士　「請求の趣旨？・・」　　私　　「はい、入金までの過払い利息を付加してください」　　　　　「それに入金は１ヶ月以内にしてください」　武富士　「１ヶ月ですか？」　　私　　「２ヶ月も待てません、判決になれば、即、執行もできるんですよ」　武富士　「それは・・・３月末で駄目ですか？」　　私　　「駄目です１ヵ月以内にしてください」　武富士　「わかりました、ちょっと待ってください、また電話しますから・」 　しばらくして、こちらの提案どおりの内諾は取ったので正式の稟議を上げるとの電話ある。武富士は和解が成立しても入金まで２ヶ月以上かかる。訴訟続行になれば、さらに延びてしまう。担当者と友好的な関係で、好条件で早期の和解に持ち込むことが重要だ。　この担当者も今回の件で、柔軟になってくれれば良いが・・・　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マイサイト　債務整理，過払い請求専門

アエルの過払い金配当　５％？

 　アエルの再生計画案(修正)書類がどっさり届く。 　　計画案によると、弁済率は５％、すなわち、１００万円の過払い債権のある人は５万　円、５０万円の人は２万５千円しか返還されないことになる。　そして最後に「まとめ」として次のように締めくくっている。 　「再生債務者(アエル)においては、再生債務者の保有する貸付債権のほとんどが譲渡担保に給されており、担保に設定されていない貸付金債権の売却代金と譲渡担権者からのサービサーフィーを原資として再生債権に対する弁済を行うため、５パーセントという低い弁済を行うことができない。」 　要するに唯一の財産の貸付債権のほとんどが担保に取られていて、他の過払い債権者等に弁済したくても金がないということである。再生計画認可確定の３年後に弁済率を見直すとも書いてあるが期待はできない。この計画案は書面投票、または債権者集会での投票で、総債権額の５０％以上及び投票・出席した債権者の過半数が賛成がないと否決される。否決されたらどなるだろうか？再生債務者(アエル)は次のように牽制している。 　「否決された場合には、再生債務者は破産手続きに移行することとなる。破産手続においては、破産手続費用が新たに生じ、従業員の退職金等の優先債権に対する弁済が優先されることなどから、弁済率は０パーセントとなることが予想される(財産評定の結果、再生手続開始時点の清算貸借対照表を基準として試算された予想破産配当率は０パーセントであった。)再生債務者としては、各債権者に対し、これまで記述した諸般の事情を十分に検討して頂き、本再生計画案に対して賛成票を投じて頂きたくお願いする次第である。」 　多分、３月の債権者集会には可決されるだろう。そうすると、３ヵ月後の６月頃に、わずかな過払い金が各人に返還されることになる。

過払い請求　三洋信販の対応が厳しくなっています

  　　ポケットバンクの三洋信販、プロミスの子会社になってから対応が悪くなった。過払い金も任意(提訴外)では元金の７割、８割しか返還しない。そのため、訴訟提起することが多くなった。 　三洋信販の本社は九州の福岡、提訴はその本社所在地か、依頼者の住所地、あるいは取引支店を管轄する裁判所のいずれかにしなければならない。遠方の依頼者の場合、気を使う。余計な負担はかけられない、幸い、今まで出廷することなく期日前に、ほぼ満額での和解が成立している。 　本日もＫさんの和解の件で電話ある、なぜか担当者はいつも女性。三洋信販　　「Ｋさんの訴外和解お願いしたいんですが？」　　私　　　　「いいですよ、条件さえ合えば」三洋信販　　「元金だけではだめですか？」　　私　　　　「無理です、請求額でお願いします、端数は結構ですから・・」三洋信販　　「わかりました４３万２，０００円ですね？」　　私　　　　「はい」三洋信販　　「では、支払い日は５月１５日・・」　　私　　　　「ちょっと待ってください・・」　　　　　　　　「５月とはどういうことですか？」三洋信販　　「最近、訴訟は多くて大変なんです」　　私　　　　「任意で和解をしないからですよ」三洋信販　　「会社の方針ですので・・」　　何を言っても「会社の方針」一点張りで話にならない。　所詮、この女性も会社の歯車のひとつ、入金日までの過払い利息を付加した　４４万３，０００円で和解する。 　「お詫びとお知らせ」　昨日のブログに関して、ある業者の方から抗議のコメントをいただきました。記事に不適切な表現あったことをお詫びして削除させていただきました。　なお。これとは別に最近、誹謗、中傷する悪質な書き込みが見られますので、しばらくの間、一般の方からのコメントを制限させていただきます。なお、ご意見、ご感想がありましたら、遠慮なくメッセージ「メール」にてお聞かせくださいませ。　　　　　　　　　　　　　　　　マイサイト（司法書士法人　萩原事務所のホームページ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　債務整理，過払い請求専門

架空請求！！

    週末の土曜日、休業日だが、依頼者との弁済計画の打合せがあるため出所する業者からの電話もなく静かそのもの。気分もゆったり休日モード。しばらくして電話のベルの音、周りが静かなせいか、一際大きく聞こえる。 　｢もしもし、電話帳見たんですが、借金のことで・・｣声の様子から中年と思しき女性、凄く慌てている様子、そして今にも泣きそう声、悲壮感が伝わってくる。   私　｢どうなされました？｣女性　｢お金が払えないんです、月曜日が期日なんです｣　　　借金の明細を聞くと、高利のサラ金業者5社　３５０万程。取引期間も１２年～２５年、今まで真面目に払い続けてきたが、派遣切りのため行き詰まってしまった。月曜日がＰ社の支払約束日、慌てる気持はわかるが・・・ 　私　　｢心配することないですよ｣　　　　｢もう払わないでいいですよ｣　女性　｢でも・・・・｣　　　　｢払わないと電話がくるんです、怖くて、怖くって・・｣　　　　すっかり怯えきっている。　私　　｢いいですか、借金は終っているかもしれませんよ｣女性　｢えっ・・・・・・・・？｣ 　グレーゾーン、過払いのことをお話するが、いまいち理解できないようだ。急遽、月曜日、面談の予約をする。 　派遣切り、失業、倒産、に遭い初めてグレーゾーン、過払いのことを知る。最近こんな例が多い。ネット上では情報が豊富だが、縁のないお年寄りもいる。当事務所は電話帳で広告をさせて頂いている。 　それにしても、業者は実際の借金がなくなって、過払いになっているがわかっていても、厳しい請求をしてくる、架空請求だ、もしものことがあったらどう責任を取るのか？返さないまでも、告知義務があってもよさそうなものだ。　　

消滅時効、引き続き、個別進行説を主張のCFJ

 　　先日、最高裁は「消滅時効は取引終了時から進行する」と判断を下した。　しかしＣＦＪ、引き続き個別進行説を主張してきた。　Ｋ子さんは昭和６３年から取引開始。平成9年０月００日の借入れを最後に、その後、返済だけ繰り返し平成１５年に完済。　「その後、借り入れがないので充当の問題は生じない。」　「よって最後の借入れ以前の過払い金は時効消滅だ！！」ＣＦＪの主張である。　　Ｋ子さんは、借入れができるのに、たまたま返済だけを繰返して完済させ取引を終了させただけだ。　同最高裁も　新たな借入金債務が見込まれる限り、同債務を過払い金に充当することとして、貸主が過払い金による不当利得請求権を行使することは通常想定されていないものというべきである」として取引が終了していない限り消滅時効は進行しないと判示している。　判例の解釈で議論をしても仕方がないので、裁判官の判断を仰ぐことにした。

いまだに｢０和解｣を提案してくる業者

　　Ｋさんは平成１０年３月にアコムと取引開始、翌年１月に完済して終了した。過払金は６，８５０円、かろうじて、時効もセーフ。　アコムの担当者から電話ある。　アコム　｢Ｋさんの過払金、０和解でお願いできませんか？｣　　私　　｢０和解？・・どういうことですか？｣　アコム　｢はい、小額ですからお願いしますよ？｣　　私　　｢お宅にとっては小額でしょうが、Ｋさんにとっては大切なお金ですよ｣　アコム　｢そうですか、５，０００円でどうですか？｣　　私　　｢駄目です、全額返してください｣　アコム　｢わかりました、稟議を出します｣　｢０和解でお願いします｣　過払金が小額の場合、アコムに限らず殆どの業者が提案してくる、完済後の請求でも。　和解とは　民事上の紛争を当事者がお互いに譲歩をして、早期に解決することである。みなし弁済が完全に否定される前は、良く使われた。それを、いまだに引きずっている。　｢０和解｣を提案されたら、｢何か争いがありますか？｣｢こちらに不利なことがありますか？｣、そして｢支払いが苦しいとき少しでも負けてくれましたか？｣と言ってみるのも良いかもしれません。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マイサイト債務整理，過払い請求専門

最高裁判決　過払い金返還　時効起算日は取引終了日

　　過払い金返還、時効起算は「取引の終了時」...最高裁判決　利息制限法の上限を超える高利で返済された「過払い金」の返還を巡り、借り手はどの時点までさかのぼって消費者金融会社に返還を請求できるかが争われた訴訟の上告審判決が２２日、最高裁第１小法廷であった。　泉徳治裁判長は、返還を求める権利がなくなる時効（１０年）の開始時点を「取引の終了時」とする初判断を示し、過払い金全額の返還を命じた。　過払い金の返還請求訴訟では、返還請求権の時効の開始時点について、過払い金の発生時とするか、取引の終了時とするかで、下級審判断がわかれていた。過払い金返還が時効で消滅するケースがほぼなくなることになり、借り手に有利な判断となった。　この日の判決は、限度額内なら何度でも借り入れができる「リボルビング方式」などの継続的な貸借取引について、「過払い金は通常、新たな借り入れの返済に充てられるので、取引継続中は返還請求ができず、時効は進行しない」と述べた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　読売ニュース　予想通りの判決がでた。これまで、東京高裁レベルでは半数以上が個別進行説に立脚していた。私の依頼者の案件（地裁案件のため弁護士に依頼中）も、苦戦していたようだが良い方向に向かうと思われる。　続いて、今年の３月３日、同６日はプロミスの名古屋高裁、広島高裁松江支部の同種の事件で判決が出されるようだ。これで金融会社の息の根が完全に止まる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マイサイト債務整理，過払い請求専門　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

借り換えを薦める旧三和ファイナンス

　  ＳＦコーポレーション（旧三和ファイナンス）と和解をしたTさんの過払い金 約束日に入金がない！！ 数日前から、Ｓ司法書士、担当者に電話しているが・・・ とにかくこの会社、案件が多すぎるのか対応が不十分、把握も出来ていない。ようやく本日、「００日に間違いなく入金しています」と電話ある。しかし入金の確認ができない。よくよく聞いてみると、今まで取引していた依頼人の口座に振り込んだとのこと。和解書には代理人口座を記入してあるのに・・・呆れて怒る気もしない。　さて話は変わって、このＳＦコーポレーションから借入しているＡ子さんから電話ある。Ａ子さんは他にも４件借入があったが、家族の援助ですべて完済。今、過払請求の真っ最中。しかしこの会社は、完済しても過払いが全額返る保証がない。保留中だ。　ブラックは絶対避けたいという。　Ａ子さん　｢三和から貸主が代わると電話があったんですが？｣　私　　　｢債権譲渡ですか？どこの会社ですか？｣Ａ子さん　｢Ｅ社というところです、金利が安いし、審査が通ったらその方が良いと・・｣　私　　　｢借り換えですね｣Ａ子さん　｢そうですか、申し込み書も送られてきました｣　私　　　｢借り換えということは、三和に完済することと同じことですよ｣ 　Ａ子さんは借り換えしなくても、一括完済の資金がある。しかし・・・悩ましい問題だ。　　　　任意整理　債務が残れば、一括払いしか認めない非常識なこの会社、あらゆる手を使って換金を急いでいるようだ。　ネットで調べると、借り換え先のＥ社、案の定、ＳＦコーポレーシ　ョンと提携関係。そして担保ローンも扱っている。 　低金利に釣られ、安易に担保を、保証人を差し出すのは危険です。　過払金も借り換え先には請求できない。 　借り換え、おまとめローンで多くの人が泣いている。　　よく考えて、慎重に・・・ 　　　　　　マイサイト　債務整理，過払い請求専門 

武富士　最近おかしい？引き延ばし作戦か？

　最近、武富士がおかしい？本日はＴ子さん、Ｙさんの第１回期日、武富士は擬制陳述で欠席　。いつもは、期日前に好条件で和解してきたのに・・　大きな争点もないのに、引き延ばしか？　明日も３名連名で期日が入っている。午後４時になっても連絡はない。これも形だけの答弁書で引き延ばしか？　待っていても仕方がないので電話する。　私　　　｢Ｍさん他２名の明日の期日の件ですが｣　　　　　　　｢和解はできないんですか？｣武富士　｢先生のところは減額はできないんですよね？｣　私　　　｢どこか争いがあるんですか？｣武富士　｢分断が少し・・・｣　私　　　｢分断？　何年ですか？｣武富士　｢１ヵ月と・・・｣　私　　　｢問題になりませんね｣武富士　｢それに、悪意（過払い利息）は外してもらいたいんですが｣　私　　　｢それはどこの裁判所でも認められていることでしょう｣武富士　｢争うつもりはないんですが・・｣　私　　　｢いいですか、お宅は和解しても入金まで２ヶ月もかかるんですよ｣　　　　　　引き延ばしですか？｣武富士　｢そんなことは・・・｣　　私　　　｢そういう考えなら、こちらも徹底的にやりますよ｣　　　　　　｢これから和解しないで全部判決をもらいます｣　　　　　　｢入金日までの利息と、訴訟費用も払ってもらいますよ｣　私　　　｢ちょっと待ってください、今日、何時までいますか？｣　　　　　　｢必ず電話しますから・・｣　　午後６時頃、約束どおり連絡あり、和解成立。 　毎日、毎日、過払金が湯水のように出て行く。何とか少しでも抑えようと相手も色々の策を講じてくる。武富士に限ったことでない。それに乗ったら、すべてなし崩しになってしまう。　　

過払い金　他の債務の弁済に充ないといけないの？

  　　任意整理で過払い金があった場合、費用、報酬を支払い、次ぎに他の借金の支払 いに、そして最後に自分の手元に戻る。　一般的な流れだ。しかし過払い金はあくまで依頼者のお金、強要はできない。 　本日来所されたKさん。　　　５社中４社過払い、Ａ社だけ５３万円の債務が残った。 　私　　｢報酬を引いて(過払い金は)６０万円程です｣　　　　　｢Ａ社に一括支払ができますよ？｣　Ｋさん　｢うぅーん・・・分割では駄目ですか？｣　　私　　｢他に使い道でも？｣　Ｋさん　｢そういうわけじゃないんですが｣　　　　　｢少しでも手元に残して置きたいんです、こういう時代ですから・・｣　　　私　　｢それもわかりますが、借金を無くすのが先決ですよ｣　　　　　　｢それに、過払い金がありながら、分割で払うのは・・｣　Kさん　｢わかりました｣ 　　気持は良くわかる。しかし過払い金を残すということは、新たに借入れをしたことと同じ　事になる。そして利息なしの分割払い、相手業者に対していかがなものか？　まずは、借金を無くし、これから少しでも貯蓄を心掛けることが大切だろう。

アイフルが泣きを入れてきた！？

　　過払い金返還交渉、当事務所は大手の場合、元本満額（端数カット有り）以上の 返還を方針としている。8割、9割返還には一切応じない。　レイク、武富士、ＣＦＪ、シンキ、ライフ等は即訴訟提起、過払い利息も含めて ほぼ満額を返還頂いている　昨年の夏、返還7割の方針転換したアイフル（参考記事1　２）に対しても、すべて訴訟　攻撃、小額な過払金は費用対効果を考え数人で共同訴訟、あるいは訴訟費用を免除し　て戦ってきた。 　そのアイフルから、どうやら泣きが入ってきた。 　Ｙさんの債務弁済の件で担当者からで電話がある。過払いも、債務支払い交渉も同じ部署である。さすが最近は将来利息まで要求はしてこなくなった。　Ｙさんも、将来利息なしの分割支払いで和解できた。そしても過払いの話に・・・　担当者　｢Ｙさんは何とかこの条件でやりますから、過払いのほうも考えてくださいよ・・｣　　私　　　｢過払いの件も絡めるのはＹさんに失礼ですよ・・｣　担当者　｢それは分るんですが、すべて訴訟されると・・・｣　　私　　　｢任意だと7割しか返還しないんでしょう？｣　担当者　｢今は、そんなことはありません｣　　私　　　｢利息も付けて満額返してくれるんですか？｣　担当者　｢それは・・ちょっと・・あくまでも話し合いで・・｣　　私　　　｢それに電話しても、いつも通じないんでしょう｣　　　　　　　｢訴訟した方が、よっぽど解決が早いんですよ｣　担当者　｢申し訳ありません、もう一つの番号を教えますから｣　　私　　　｢聞いています、影の番号でしょう、でも部署が違うので折り返し・・　　　　　　　と言われましたよ｣　担当者　｢そんなことはないと思いますが・・｣　　　私　　　｢とにかく検討だけはします｣　担当者　｢宜しくお願いします｣　　　｢過払いは7割返還｣　｢債務残りは将来利息も｣・・・暴挙に出たアイフル、　　自分の首を絞めることになってしまったようだ。　　一度決めた方針、裁判になろうとも貫くべきではないだろうか？　　相手の顔色を見て、ふるいにかけているとしか思えない。

仕事納め　１年間ありがとうございました

　    出勤の電車、「いつもと違ってガラガラでした」スタッフのＴ子さん。 年末、年始休暇が始まったようだ。当事務所は本日で仕事納め。 　午前中　2件の新規のお客様来所。  Ａ子さんからは、ご主人の代理で任意整理を受任。金融会社5社の他、車ローン, 銀行ローンがある。金融会社は5年～7年の取引、相当の減額、過払いが期待できる 車ローン、銀行債務を整理しなくても十分払っていけるだろう。　｢良かったわ！　車は仕事に使うし、銀行は会社の・・｣Ａ子さんの顔に笑みがこぼれた。債務整理はすべての債務を一気にするのが鉄則であるが、一部の債務を除外しても充分払っていける場合、希望を受け入れることにしている。　今年、最後の依頼者はＴさん。金融業者7社、完済後の過払い請求。 記憶が曖昧で１０年経過している案件もあるようだが、すべて過払い請求することにした。　駄目な時は報酬も費用もかからない完全成果主義。手間もそんなにかからない。　午前中で業務終了の予定が、事務処理に追われて午後3時。大掃除？の後、スタップ全員で、ささやかな｢ご苦労さん会｣　本当に1年間ご苦労様でした。　そして相談者、依頼者、ブログの読者の皆様、沢山の素晴らしい笑顔を、励ましを、そして逆に勇気を頂きました。本当にありがとうございました。 　来年は５日より通常どおり営業をさせて頂きます。　皆様　素晴らしいお年を！！

アコム　最近の過払い事情

  　和解成立から入金まで１ヶ月～２ヶ月掛かるのが大手金融会社の傾向だが、アコムは１ヵ月以内に入金してくる。しかし和解までがすんなりいかなくなった。　｢今決められないの？案件が溜まってしょうがないですよ｣再三抗議するが、気の良い担当者のＴさん、いつも曰く　｢先生のところはいつも利息付ですから、元金だけになりません？それなら・・｣　そして言葉は続く｢一生懸命やっているんですよ、あまりいじめないでください｣　どうやら元金以上の利息も付加しての返金は稟議が必要になったようだ。和解を急ぐために安易の和解はできない。今の条件で急がせるしかない。　しかし悪いことばかりでない。今まで関西方面の案件を担当していた大阪公的センターが東京に移ってきた。案件が少ないため、交渉が難しかったが、｢そんな和解したことありません｣　｢関東担当のＴさんに聞いてください｣と言えば、何とか同じ条件で和解ができるようになった。　先日、和解提案した静岡（関西管轄）のＹさんの件で担当者から回答が来る　担当者　｢すみません、６０万円でしか稟議がおりてきませんでした｣　　私　　　｢６０万円？　元金ではないですか？｣　担当者　｢すみません、この金額で何とかお願いします｣　　私　　　｢それはできません、一生懸命やってくれているＴさんにも失礼です｣　担当者　｢Ｔさんには黙っています。特別に・・・・｣　　私　　　｢絶対できません｣　担当者　｢そうですか、では提案通りの６５万で結構です｣　　私　　　｢えぇ！！　稟議が下りなかったのでは？｣　担当者　｢いゃ・・　私にも裁量がありますから・・｣　　稟議が下りていたのかも知れない？　それでも返金は少しでもと、最後の最後まで攻めてきた。相手の会社の担当者としては当然なことだろう。一瞬気を抜けば一気に攻め込まれる、そして、すべてなし崩しになってしまう。

お金が戻ってくるなんて信じられません！！

  当事務所は遠方からのの依頼者が多いが　中本さん（仮名）は隣接のＡ市に住んでいる。もう直ぐ７０歳、悠々自適の生活といきたいところだが、それもできなかった。　｢借金を残して死にたくない｣　｢何時になったら終わるのか｣--　当初来所の日（９月中旬）呟いていた。　３社　２３０万円の借金、取引期間は一番古くて昭和の終わり。　勿論、すべて過払い。｢狐に抓まれたようだ！！｣　と最初は信じられない様子だった。ようやく納得した中本さんだが、奥さんは？　｢今近くにいるんですが、行っていいですか？｣電話のあと奥さんを伴って来所 　中本さん　｢先生、（お金が戻ってくることを）家内が信じないんですよ！｣　　　私　　　｢本当ですよ、来年１月００日はＡ社から0０百万００千円、２月００日には              Ｂ社から・・・・｣　　奥さん　｢もう払わなくていいんですか？｣　　　私　　　｢払うどころか、返ってくるんですよお金が！！｣　　奥さん　｢いいんですか？　そんなことして？仕返しされませんか？｣　　　私　　　｢大丈夫ですよ｣　　　　　｢過払い｣のことを詳しく説明してあげる。 　｢過払金は妻に、夫に、家族に内緒に・・｣人はそれぞれ事情がある。それはそれで良し。中本さんはすべてオープン。共に苦しんできただけに喜びも倍だろう。　晴れやかな表情で帰って行かれた中本夫妻。今度こそ素晴らしい年を迎えられることだろう。

過払金はいつ手元にもどるの？その都度？全部終わってから？

  　　破綻したフロックス（旧クレディア）から再生計画に基づく過払い金がようやく返金され、すべての依頼者に送金させて頂いた。　請求額３０万を超える人は減額になってしまったが、年の瀬に入金になり、やれれやれである。　　Ｔさんも全額が返ってきた。受任を受けたのが昨年の１２月なので１年がかりであった。最初７社４２０万円の債務が借金０に、逆に３１９万円の過払いになった。しかし、まだ返還されない過払金がある。同じように破綻したアエル、それに分割弁済のエイワの最後の１回分　最後にまとめ精算してくれればとの余裕のＴさん　すでに入金済の４社分もお預かりしている。　しかし、年を越してまでお預かりするわけにはいかず、一部精算させて頂くことにした。 　過払金はいつ手元に戻るの？　全部終わってから？　その都度？・・・・・　依頼者が気になるところだ。過払金が返還されれば、まず費用、報酬に充当、そして他の債務への支払いに当てる、そして最後に残額が依頼者の手元に戻る。これが一般的なようだ。　しかし、当事務所は精算が可能な限り、希望があればその都度、精算をさせていただいている。あくまで、過払金は依頼者のお金です。　年の瀬、何かとお金が必要な時です。　遠慮なく申し付けて下さい。　そして希望に満ちた新しい年を迎えてください。

いつまで続く借金、年金の半分以上が支払いに

  　　Ｙさんはもう直ぐ８０歳。足元は少しふらつくがすこぶる元気。 息子さんに付き添われ栃木県のＮ市から来所。　アイフル（不動産担保ローン）に２３０万の債務、武富士は完済している。取引期間が平成の初めからなので、相当の過払いが見込まれる。　アイフルの借金は終わったと思っていた息子さん、まだ続いていることを知り唖然,急遽、整理することになった。 　息子さん　｢アイフルも任意整理できますか？｣　　私　　　　｢心配ありませんよ｣　　　　　　　　｢担保を取られていますから、将来利息のカットには相当抵抗してきますよ｣　息子さん　｢元金が減ればいいんです｣　　私　　　　｢問題は武富士の過払い金ですね｣　息子さん　｢少しでもアイフルの返済に回せればいいんですが？｣　　私　　　　｢過払い金は１４０万円を超える思いますよ｣　　　　　　　　｢そうすると我々（司法書士）は代理権はありません｣　　　　　　　　｢最後は電話でお父さんと武富士で話してもらうことになりますが？｣　息子さん　｢大丈夫です、私も側に居ますから｣　 　　　今まで、年金の半分以上を借金の支払いに当ててきたと言うＹさん。｢はっきりするまで、払わなくていいですよ｣の一言に、ようやく安堵したようだ。　これからは、静かな余生を送ってもらいたいものだ。　　

ブラックを避けるには、最初は完済分から・・・

  　千葉県Ｓ市からＷさんら来所、１ヵ月程前に電話をいただいたが、  新規の受任をストップしていたため、今まで待ってもらった。　３社　１９０万円の債務、その他４社完済している。 　 私　　｢完済しているのは間違いなく過払いですよ｣ Ｗさん　｢債務が残っているのを整理するとブラックになりますか？｣　　私　 　｢可能性は充分あります｣Ｗさん　｢銀行と取引があるんですが、影響がありますか？｣　私　　｢何とも言えません｣Ｗさん　｢それだと困るんです｣  　Ｗさんは自営業、銀行から融資を受けている、またこれからも融資を受けなければ  会社は回っていかないと言う、また２,３年後はローンで家を買う予定とのこと。 悩ましい問題である。　私　 ｢最初、完済分だけ過払い請求されたらいかがですか？｣　　   　｢取引期間が長いですから、相当戻ってくると思いますよ｣Ｗさん　｢そうですか？｣　私　   ｢そのお金で残っている分を完済させて,再度過払い請求をしたらいかがです         か？｣Ｗさん　｢そんなことできるんですか？｣   私　　｢構いませんよ｣ 　 債務整理をして債務を減らした、過払金を取り戻したい。しかしブラックは避けたい。 良くある相談だ。　今のままでは支払いに窮してしまう場合は、ブラックを恐れず任意整 理をお薦めするが、通算して過払いになる場合はこのような方法も薦める。　前にも一件一件完済させて、次々過払い請求をする人を紹介したが、 気を付けていただきたいのは、業者によっては、完済させても全額返ってくる保証がな いということだ。

訴訟は管轄裁判所に気を付けて！！

  以前も紹介したが、ＮＩＳグループ（旧ニッシン）という会社がある。一部上場会社である。　経営難とのことで過払い金は半分も返してくれない。ところが訴訟提起すれば、元金満額どころか利息まで返してくれる、しかも翌月に。 当事務所はすべて訴訟提起する、しかし問題がある。管轄の件だ。管轄裁判所（裁判を起こす裁判所）は相手業者の本社所在地か、依頼人の住所地、あるいは、取引した支店である。　ＮＩＳグループの本社は四国の松山である。そこまで行けないので、依頼者の住所地、または取引支店の所在地の裁判所に提起することになる。遠方からの依頼は気を使う。お断りすることもある。 　茨城県Ｔ市に在住のＡ子さんの第一回目の期日は１２月０日である。期日前に和解ができなければ、Ｔ市の裁判所まで出廷しなければならない。その覚悟で依頼は受けたのだが、できれば期日前に好条件で和解がしたい。 　いつものように、相手から和解提案の電話がある。ＮＩＳ　　｢訴訟になっているＡ子さんの件ですが｣　　　　　｢和解できませんか？｣私　　　｢いつもの条件でしたらいいですよ｣ＮＩＳ　　｢元金だけにはなりませんか？｣私　　　｢それは無理です、そんな和解したことはありません｣ＮＩＳ　　｢検討させてください｣　　　｢時間がないのいで答弁書を出させていただくかも分りませんよ｣私　　　｢かまいませんよ｣ 担当のＳ司法書士に出廷になるかもしれない旨を伝える。しかし、夕方、ＮＩＳから当事務所の提案（元金＋利息のほぼ満額）受け入れる電話があり、無事和解成立。相手方も勝目のない裁判に答弁書を書いたり、出廷するのは無意味だと分っているのだろう。　当事務所の方針が徹底してきたのか、この会社も期日前に好条件で和解できることが多くなった。

ＣＦＪ　ついにギブアップしてきた！！

 　武富士との訴訟案件、本日８件の和解提示あり、いつもは翌日期日の案件しか提案してこないのが余裕ができたのだろうか？勿論｢いつもの条件で・・｣と元金＋過払利息（端数カット）の満額で７件の和解成立する。最後に｢今日は頑張りました！！｣と担当者Ｔ子さんの一言。 　武富士に限らず、殆どの会社は当事務所の方針を知っているので無理な提案をしてこない、しかしＣＦＪは違う。　１年以内の分断も当然に個別計算を主張してくる。完済後数年経っていて過払い利息が多額になる案件は、元金だけの返還の提案をしてくる。答弁書にも過払い利息の全額返還を主張するのは権利濫用だと訳の分らない答弁をしてくる。 　Ｙ子さんは完済後５年経っての過払い請求、訴訟提起した。元金６９万円に対して利息が２０万円程だ。ＣＦＪはこの利息２０万円の全額を支払うのは納得できないと言う。今まで２、３度交渉するも決裂した。そして今日、再度、電話ある。 　ＣＦＪ　　｢Ｙ子さんの件ですが何とかなりませんか？｣　　私　　　｢お気持ちが分りますが、当然の請求をしているだけです｣　ＣＦＪ　　｢先生のところだけですよ、完済後の利息を全額請求してくる　　　　　　のは｣　　　私　　　｢申し訳ありません、事務所の方針ですから・・｣　ＣＦＪ　　｢せめて半分にして下さい。非常識です｣　　私　　　｢申し訳ありません。どうしても駄目なら裁判官の判断を仰ぎ　　　　　　ましょう｣　　　　　　｢（全額請求するのは権利濫用だ、半分にしなさい）と言われ　　　　　　　ればそれに従います｣　ＣＦＪ 　　｢うっーん・・・裁判官がそんな事を・・・｣　　　　　　ついに折れてきたようだ。少しふてくされた様子で　　　　　　　｢７９万円でいいですね｣　　私　　　｢はい、端数は結構ですから｣　ＣＦＪ　　　｢再度、稟議をだします｣　　私　　　｢お手数かけますが宜しくお願いします｣ 　　そして、しばらくしてこちらの提案を受け入れる電話ある。　ＣＦＪも理不尽の主張をしているのは分っているようだ。　しかし悲しいかな担当者・・・　今まで、この担当者とも友好的だったが、一線を守らなければ依頼者　は勿論、後に続く案件も、なし崩しになってしまう。

妻に内緒の過払金

 　Ｔさんの任意整理が終わった。と言っても、結果は２社を残してすべて過払い、その２社も過払い金より返済。無事借金生活にピリオドを打った。そしてある程度のおつり（過払金）を数日前に振り込ませて頂いた。　今日は書類（和解書、精算書等）を受け取りに来所された。　私　　　｢借金が無くなりましたね？｣Ｔさん　　｢びっくりしましたね・・まだ信じられません｣　私　　　｢先日、過払金を振り込ませていただきましたが・・｣Ｔさん　　｢確認しました｣　私　　　｢奥さんに内緒でしたね？　大丈夫でしたか？｣Ｔさん　　｢新しく作った口座ですから大丈夫です｣　　　　　　｢この和解書は破棄してもかまいませんかね？｣　私　　　｢えぇ・・・！！｣　Ｔさん　　｢家の中に残して置きたくないんです｣　私　　｢Ｔさんのものですから何とも言えません｣　　　　　妻に、夫に、家族に内緒でとの依頼が多い。自己破産、個人再生、家族の協力がなければ支払いが不可能の任意整理を除き、当事務所は依頼を受け付けさせていただいている。家族にはそれぞれの事情がある。それ以上踏み込むことは出来ない。　書類をお送りする事務所名の封筒に差し支えがある人は無地封筒の個人名でお送りしている。それも駄目と言う人は受け取りに来所していただいている。　過払金はい苦しい中支払ってきた依頼者の大切なお金。我々は関知できない。しかし有意義に使って欲しいものだ。

エイワに何か動きが？

　　エイワという会社がある。履歴を小出しに出してくる。全部開示になるまで　４～５ヶ月掛かることは珍しくない。過払い金も任意では素直に返還しないため、当事務所は即訴訟、そして全額返還の和解となる。しかい支払いは分割。受任してから最後の入金まで１年掛りだ。　Ｔさんは、今年の７月７日裁判所で満額３３万円の和解に替わる決定を得たが、支払いは来年の１月、２月の分割払い。そのエイワに何か動きがあるようだ。　昨日のこと、エイワの関連会社と名乗る所から電話がある。　　エイワ００　　｢エイワ００ですが｣　　　　　　　　　　　｢今度エイワのＴさんの債務を引き受けることになりま　　　　　　　　　　　した｣　　　　私　　　　　｢はぁ・・Ｔさんは債務はないですよ、過払いですよ？｣　　エイワ００　　｢ですから、過払い金の支払いを重畳的に引き受ける　　　　　　　　　　　んです」　　　　私　　　　　｢お宅の会社は？｣　　エイワ００　　｢エイワの関連会社です｣　　　　　　　　　　｢そこで相談ですが、来月００日に一括で払いますから　　　　　　　　　　少し減額してくれませんか？｣　　　私　　　　　｢どのくらいですか？｣　　エイワ００　　　｢他の先生方には半額でお願いしているんですが？｣　　　私　　　　　｢駄目です、うちは絶対駄目です｣　　エイワ００　　｢では７割では？｣　　　　私　　　　｢それも駄目です｣　　　その後、交渉で２７万円まで引き上げた。だが、ここで決めること　　　はできない。もう一押し必要だ　　　　私　　　｢わかりました、しかしＴさんの意向を聞かないと何ともい　　　　　　　　　えません｣　　　　　　　　　｢少し時間を下さい｣　　こんな状態では、来年まで待っても全額返金される保証はない。　少し減額してでも早期回収した方が安全か？　Ｔさんは来月返金されるのなら２７万円で十分だと言う。　この金額を最低条件に本日再度交渉をする。　　　　　　私　　　　｢Ｔさんに聞いたんですが、渋っていましたよ」　　　　　　　　　　｢（３３万円返して欲しい）って言っていましたよ・・｣　　エイワ００　　｢そうですか｣　　　　私　　　　　｢もう少し何とかなりませんか？３０万ぐらいに？｣　　エイワ００　　｢３０万？　それは無理です｣　　　　私　　　　｢そうですか、仕方ないですね｣　　エイワ００　｢・・・・２９万ではどうですか？｣　　　　私　　　　｢１万円しか違わないでしょう｣　　　　　　　　　　｢３０万にして下さいよ、それで説得しますから｣　　エイワ００　　｢わかりました｣　エイワと違い紳士的な対応のエイワ００の会社とは？　そして重畳的に過払金の支払いを引き受けるとは？とにかく早期回収に限る。先のことは分らない。「重畳的債務引とは」債務が当初の債務者と債権者以外の人へ移転し、移転後も当初の債務者が引き続き債務を負担する形態の債務引受。この場合は、債権者の利害を損なうことはないので、当初の債務者と債務を引き受ける者との合意のみによっても成立する。

業者は完済後の過払請求はお嫌いです

 　ＳさんはＣＦＪに対して過払い訴訟提起中　いつものとおりＣＦＪのＷさんから和解の打診の電話ありＣＦＪ　｢いつもお世話になっています｣　　　　｢Ｓさんの件、また和解お願い出来ませんですかね？｣私　　　｢いいですよ、条件さえ合えば｣　　　　｢いつもの条件でいきましょうか？｣ＣＦＪ　｢この件はそうはいかないんですよ？｣　　私　　　｢何かありますか、争点が？｣　　ＣＦＪ　｢そうではないんですが｣　　　　　｢元金１２３万円にたいして利息が３０万円も付いているんです　　　　　よ？｣私　　　｢計算間違いましたか？｣ＣＦＪ　｢いゃ・・そんな事ないんですが、３０万円はちょっと・・｣私　　｢完済して７年も経っているんですから当然でしょう｣　　　　｢利息が欲しくて請求を寝かせておいた訳ではないんですよ｣ＣＦＪ　｢それは分りますが、せめて１３０万円ぐらいにして下さいよ｣私　　｢今までそんな和解したことありませんよ｣ＣＦＪ｢会社が厳しくなったんですよ、稟議が降りないんですよ｣　　　｢Ｓさんに聞いてくれませんかね？｣私　｢分りました、Ｗさんの立場もあることでしょうから｣　　　｢無理だと思いますが聞くだけ聞いてみましょう｣ＣＦＪ　｢お願いしますよ｣ 　　ＣＦＪに限らず業者は完済後の過払い請求を嫌がる。過払い利息が　嵩むからだ。今まで高金利で貸付をしてきたのに矛盾している。一切減額するつもりは無い。Ｓさんにも状況を説明して当事務所の方針を確認して貰うだけだ。　担当者にも立場がある。｢依頼者にも確認してもらったが、やはり駄目でした｣と稟議を上げてもらったほうが通りやすい。 ｢お知らせ｣　当事務所では同志（司法書士、司法書士資格者）を募集しております共に日本一（売り上げや依頼者の人数ではありません）の事務所を作り上げていきませんか？詳細をご覧下さい。  

memo

相手の会社が分らなくても過払請求

 　　Ａ子さんのお母さんの過払請求が終了。代理で依頼されたＡ子さんから電話を頂く 　Ａ子さん　｢入金ありがとうございました。母も喜んでいました｣　　　　　　　｢宜しくとのことです｣　　　私　　｢お役に立てて光栄です｣　Ａ子さん　｢おかげ様で・・　　あんなに戻ってくるとは　　　　　　　　思いませんでした｣　　　私　　　｢お母さんが一生懸命払っていたからですよ｣　　　　　　　｢それに、Ａ子さんが（過払い請求を）する気になったからで　　　　　　　すよ｣　Ａ子さん　｢親孝行ができてよかったです｣ 　　Ａ子さんの家庭は裕福でなかった。お母さんが、病気がちなお父さんと、学生だったＡ子さんの面倒を見てきた。消費者金融に頼らなければ術がなかったのだろう。そのお父さんも１０年程前に他界。保険金で借金は完済した。　　最近｢過払い請求｣を知ったＡ子さん、｢もう、思い出したくもない｣と言う、お母さんを説得して過払い請求に踏み切った。しかし借りていた会社は｢テレビで宣伝をやっていた大きな会社｣というだけで、はっきりしない。それに時効の壁。　　思い当たる会社すべてに履歴請求を出してみた。そして４社が引っかかった（そのうち１社は時効）ようやくＡ子さんの執念が実った。

架空の借金！！　福祉事務所が発見！！

 　　Ｍさんは、まもなく７０歳を迎える。身寄りもなく病気がちとのこと。　当然、生活は福祉頼り。ところが、そのMさんに借金があることが判明。　少しでも過払い金が戻り、生活が楽になればとのことで福祉事務所のＳさんに付き添わ れて来所された。Ｍさん本人は始終無口。替わりにＳさんに事情を聞くことにした。 　私　 　｢相手はＥ社ですか？履歴も取り寄せたんですね？｣　Ｓさん　　履歴を差し出し　 　　　｢ここまでが我々ができる限界なんですよ｣　　　私　　｢引き直しもしたんですね？｣Ｓさん　｢わずかですが過払いになっていると思うんですが？｣　私　　｢Ｅ社は訴訟しないと返しません、時間がかかりますが？｣Ｓさん　｢いいんです、借金がなくなれば・・｣　　　　　　 ｢ねぇー・・Ｍさん？｣Ｍさん　軽くうなずくＳさん　言いにくそうに        ｢こう言う状態ですから着手金の方が？｣　私　　｢心配ありませんよ、過払い金が戻ってからで結構ですから｣Ｓさん　｢そうですか、ありがとうございます｣　　　　｢Mさん！　どうします。先生にお願いしましょうか？｣Ｍさん　事情がわかり、安心したのか、笑顔で頷く。 　　Ｅ社は限度額を決めての貸付けでなく。一契約ごとの個別契約である。　完済に近づけば切り返しで次ぎの契約を結ばされる。　Mさんは平成11年頃からこのシステムに嵌まってしまった。　律儀なMさんは、毎月、東京の０支店に返済に通っていたという。　Ｓさん達が、この事情に気がつかなければ延々と借金(架空の)生活が続くこと　になった。　それにしても福祉関係の人には頭が下がる。　我々もできることはさせていただかないと・・・

三和ファインマンス、小額で和解をしてしまった人は？

　   何かと話題の三和ファイナンス、強制執行不発案件の過払い金の支払いは一巡して 債務名義(判決、裁判上の和解)のある案件の支払いに移ったようだ。 当事務所にも支払う旨の連絡が順次きている。古い順から処理しているようだ。　ところで、今回の破産騒動以前に小額で、泣く泣く和解してしまった人もいるようだ。　そんな人から相談の電話あり 相談者　｢三和ファイナンスの件で相談したいんですが？｣  　私 　　｢どうされました？｣ 相談者　｢実は先月５％で和解してしまったんですが？｣　 私　  　｢５％ですか？｣　　よく話を聞くと、依頼した司法書士が、「このまま過払い金が戻ってこないよりは 少しでも返して貰ったほうが良いのでは」との判断で１３０万円の過払い金を ６万５，０００円の返還で和解をしてしまった。ところが、その後、今回の破産騒動、 なんとも皮肉な結果になってしまったようだ。　　　　　私 　 　｢そうですか、お気持ちはよくわかりが・・｣　　  　 　｢司法書士は、その時点では、良いと思って判断したのでしょう｣ 相談者　｢それはわかりますが・・｣   私　  　｢それで、入金はされたんですか？｣ 相談者 　｢今月の００日です｣　私   　　｢うぅーん・・他の司法書士が手掛けた事件なので。何とも言えませんが・・｣   　　　 　｢何とかならないか、もう一度相談してみたらいかがですか？｣  相談者　｢はい｣　中小の金融業者の破綻が続いている。先行きはわからない、判断が難しい。　もし、三和が破産を宣告されて、過払い金が一切戻ってこなかったら　この司法書士の判断が正しかったことになる。　　幸い、当事務所は小額の和解には一切応じないで塩漬けにしてきた。　しかし、全案件の支払いがなされるまで安心できない。

自力で地獄から生還！！

  　山口県の山崎哲也（仮名）さんは多重債務に苦しんでいた。地元の事務所に相談するも｢破産｣を進められる始末であった。　それならと一念発起、自力で過払金を取り戻して生還をした。　そして喜びのメールを頂いた。「以下原文」以前に相談をさせていただいた山崎（仮名）と申します。色々とお言葉ありがとうございました。先生からメールを頂いた後、一念発起（笑）して各社に取引履歴を請求し、本当に勉強しまくりました。 取引履歴を確認してみると、以前に完済したものも含めてのものを送ってきていましたので、調べたところ、この分も含め引き直しが出来る事を知りました。 引き直した結果、各社とも過払い状態になっていました。訴状なども全て自分で作成し、訴訟し、交渉した結果全ての過払い金（入金日までの利息も含め）が返還されました。（過払い金０００万、利息００万） これも借金をどうにかしたいと思い、ネットで調べた時に語りかけてくるような先生のブログをみつけ、思い切ってメールを差し上げた事から始まりました。 先生のブログを見つけられなかったら、今でも借金に苦しみもがき苦しんでいたと思います。 本当にありがとうございます。 これからも先生の語りかけるようなブログでたくさんの人を勇気付けてあげて下さい。本当にありがとうございました！・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　山崎哲也さんは相当、勉強されたのだろう。頭が下がる思いだ。今は、債務整理、過払請求に関する書籍も沢山ある。ネットでも訴状の書式等。色々の情報を得ることができる。自力で借金を克服した人は再度、多重債務に陥ることはない。 　さぁー・・貴方も、あとに続いてください！！ 　【お知らせ】       貴方の力をお貸しください！！　　　司法書士の同志を募集しております。　　　詳細はお問合せ下さい

三和、執行不発案件から返し始める？

 　破産回避した三和の情報が飛び交っている。当事務所にも｢三和は本当に払ってくれるのだろうか？｣との問い合わ せが沢山寄せられている。　相手が相手だけに予断が許さない。また、親会社の「かざかファイナンス」は自社の過払い金も、訴訟を提起しないと全額返さない会社だ。　　さる、１０月４日（土曜日）三和ファイナンスから電話ある。 　三和　｢お世話さまです　三和ファイナンスですが・・｣　私　｢これは、これは、土曜日なのにご苦労さんです｣　三和　｢Ｋさんの金額と、振込み口座をお知らせください｣　　私　｢返していただけるんですか？｣　三和　｢はい、月曜日の午前中までにお願いします｣　　　Ｋさんは判決に基づく強制執行をかけたが。６人が競合、１割にも満たない２万円程の配当しかならず、完全に費用倒れだった。同業の士にも同じような電話があったとのこと、どうやら執行不発案件の返金手続きを最初に開始したようだ。しかし、単なる債務名義（判決、訴訟上の和解）の支払いは、まだ先のようだ。訴訟案件は東京管轄でも数百件あると聞いている。　すべての過払金を返してくれるのか？そしていつになるのか？こんどこそ誠意を見せて欲しい。 　【お知らせ】       貴方の力をお貸しください！！　　　司法書士の同志を募集しております。　　　詳細はお問合せ下さい。

破産していても貸付する０社

　　Ｙ子さん来所、先月、ご主人の代理で任意整理を終られたばかりである。借金が０に、そして相当の過払い金もお渡しできて大変喜んでいただいた。｢実は私もお願いしたい｣と電話があったのは２、３日前である。 Ｙ子さん　｢先日はありがとうございました｣　　　　　　｢主人も喜んでいました｣　私　　　｢良い結果がでてよかったですね｣　　　　　　｢ところで奥さんも（債務が）あったんですね？｣Ｙ子さん　｢すみません、先生だったら何とかなるんじゃないかと思いま　　　　　　して｣　私　債権一覧表を見ながら　　　　　　｢Ａ社とＰ社は取引期間が長いですね？｣Ｙ子さん　｢でも、破産しているんです｣　私　　　　｢破産ですか？　いつごろですか？｣Ｙ子さん　｢５年ぐらい前です｣　私　　　　｢その時、引直し計算をしなかったんですね？｣Ｙ子さん　　｢大丈夫でしょうか？｣　私　　　　｢心配ないですよ、破産と過払いは別ですから｣　　　　　　｢ところで０社は債務がまだ残っているんですか？｣Ｙ子さん　｢はい、破産して直ぐ借りたんです｣　私　　　　｢よく貸してくれましたね？｣Ｙ子さん　｢うち（の会社）は大丈夫だと言われました｣　私　　　　｢０社もガラが悪いが、これが、やみ金だったら大変なことに　　　　　　　なっていましたよ｣Ｙ子さん　｢もう懲り懲りです、もう絶対にしません｣  　評判がよろしくない０社、破産した人にまで貸していたとは驚きである。　しかし借りる人にも問題がある。強い意志、自覚がないと一生借金生活から抜け出せなくなってしまう。  【お知らせ】      貴方の力をお貸しください！！　　　司法書士の同志を募集しております。　　　詳細はお問合せ下さい。　　  

過払い請求　本人請求と代理人請求では担当部署が違う？

  　　　　過払い請求が知れ渡り、本人請求、本人訴訟が盛んである。　　　しかし業者の対応には首を傾げる。専門家を介しないと一切請求　　　には応じないＰ社。元金の５割～６割しか返還しないアコム等々・・　　　返すべきお金は、本人であろうと、専門家が介入しようと全額返す　　　べきである。 　　　　朝早く、ある相談者から電話ある。相手はアコムである。　　過払い利息を付加して本人で請求しているが、元金の５割しか返せ　　ないとのこと。　　｢駄目なら専門家に頼むか、訴訟をさせて頂きます｣と最後の駄目　　押しをするようアドバイスする。 　　　　そして夕方再度電話がある。 　　　　相談者　｢言われたとおり電話したんですが｣　　　　　私　　　｢どうでした？｣　　　　相談者　｢１割上がりました、６割が限度だと・・｣　　　　　私　　　｢そうですか、我々だと最低、元金満額は返してくれるん　　　　　　　　　　ですがね・・｣　　　　相談者　｢本人と専門家との担当が違うみたいです｣　　　　　私　　　｢訴訟した方が早いですね｣　　　　相談者　｢検討してみますが、もし駄目ならお願い出来ますか？｣　　　　　私　　　｢いいですよ｣　　　　任意の交渉と訴訟提起後とは担当部署が違うのはわかる、　多くの業者がそのような対応を取っている。　しかし本人請求と代理人請求とで担当部署を違えているとは驚きで　ある。６割を超える返還を望むなら、訴訟を提起するか、費用のかか　る専門家に依頼するしかない。過払い訴訟の訴状は定形化してい　る。勝敗もはっきりしている。　ここは本人訴訟を提起することをお薦めした。