2007/10/15(月)20:18
また会えると信じて生きていく
今日は大事な人の4回目の命日です。
彼には好きな人がいました。
文字でしか会ったことのない異国の人でした。
優しく朗らかな彼女の言葉は
いつでも彼の心の支えでした。
彼女もまた、文字からにじみ出る彼の人柄を愛していました。
2人はまだ見ぬ運命の人に逢う日を心待にしていました。
けれど彼は、全てにサヨナラを言う日を唐突に迎えねばなりませんでした。
彼女は言葉を失ったまだ見ぬ彼を、それでも2年間愛し続けました。
いつの日か、愛しい彼がひょっこり出てきて、
「全て冗談だったよ。」
と言ってくれると、信じてたからです。
丘の上にたつ、彼のお墓に手を合わせるその日まで。
手を合わせる彼女を撫でるように、
海が見えるその丘に風が吹きました。
風は優しい歌を連れて来ました。
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一番星に祈る
それが私のクセになり
夕暮れに見上げる空
心いっぱいあなた探す
悲しみにも 喜びにも
想うあの笑顔
あなたの場所から 私が
見えたら きっといつか
会えると信じ
生きていく
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彼女の心は、声をあげて泣きました。
そうして、生きて行くのでした。
いつの日か必ず、彼に会えることを祈りながら。