青春のギターリペア 　Ｋ２ギターファクトリー

◆YAMAHA FG400J 黒ラベル レストアのご依頼です、ギターオーナー様は、NM様です
　名機と呼ぶに相応しい400Ｊ黒ラベルですので、工房のご提案でジャパンビンテージと呼ぶに
　相応しいギターにレストアして行きます　
　
◆画像から確認して行きます

●手入れがされて無かったので、ビンテージと言うよりも単に年代物のギターになってました
　名機が可哀そうです


●400Ｊ黒ラベルをお勧めされたショップスタッフの方には、敬意を表したいと思います



●ペグもヘッドのこの通りですが、磨いた事が直ぐに判りますのでOKです


●バック＆サイドはワックスを掛けますと、驚く程見違えて来ます


●ネック裏も同様です


◆リペアを開始して行きます

●音出しで3弦が切れましたので、ペグ磨きから始めます
　外してピカールで磨きます

◆オクターブチューニングが合わない原因です

●当時のサドルの弦接点は、サドルのセンターに合わせますので、画像の様に1Ｅ＆2Ｂが
　ズレて3Ｇから6Ｅに掛けて斜めになっているサドルでは、弦接点の位置が違いますので
　オクターブは絶対に合いませんので、サドルは差し替えます


●表面にキズの付いたブリッジは美観を著しく損ないますので、弦高調整を含めて
　トップを削って、ハカランダのブリッジの木目を出しておきます
　サドル溝に合わせてエボニー材を切出します


●フレットボードはＲ３５０です
　フレットボード＆フレットはすでに磨いて有ります


●ペグの磨きが完了しましたのでペグをセットします
　ネックも磨き込んで有ります


●ヘッド表面の僅かな白濁は経年変化で貫録と考えて下さい


●ご指定のストラップピンは抜け難い、デカ頭のGibson系を付けて有ります


●トップも磨き込んで有りますのでこの通りです
　予定の弦高になる様にエボニーサドルを削り出してセットして有ります


●3Ｇ～6Ｅの1フレットが僅かに高いですが、ネックが安定してから微調整します


●僅かに高かった5Ａ＆6Ｅだけを調整して、1フレットはＯＫです


●6E/12Fは、予定通り2.25ｍｍにセットしました

●1E/12Fは、1.75ｍｍのセットです


●ブリッジ周りの仕上がりです


●フレットぼーどは定期的にオイルを補充しないと、割れる可能性が高くなりますが
　定期的に塗っも割れる時は割れてしまう事も有ります。自然の木材相手ですから
　仕方ない事かも知れません


●ストラップピンとサイドの仕上がりです


●リペアの完了です
　
◆今後は2カポ無しでも演奏出来ると思います
　このセッテングのネックは本当に弾き易く、弾いていてストレスが全く有りませんので
　ご機嫌そのものです



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