2022/09/23(金)23:40
🌸Morris F-30 セッテイング
◆Morris F-30 セッテイングです。ギターオーナー様は、Tta様です
工房の近くの【ボーンアゲイン】さんと言うリサイクルショップさんで見付けて来たそうです
Ita様はお宝ギターをゲットする天才です
状態と音も申し分なく、更に購入価格をお聞きして驚いてしまいました
お約束のお渡し予定日は、日曜の午前中でしたが、台風の影響がどうなるか予測不能ですから
残業して済ませてしまう事にしました
◆画像から確認して行きます
●状態も良く40年以上経過しているにも拘らず、日焼けも殆ど無くフレットの減り方に
親近感が沸きましたので、エレキ弾きの方が前オーナー様の可能性が高いです
●ヘッドストックの突板はハカランダの様です
●この頃の日本製のWシリーズは、品質が安定しており当たりのギターが多い印象です
【K2ギターファクトリーの個人的な感想です】
●1E側のフレットのエッジ処理が宜しく無いので、エッジの処理を追加させて頂きます
●バックのベルト等で出来るお約束のキズも有りません
●ネックの状態も極上です
◆リペアを開始して行きます
●ロッドは既に締められる限界まで回ってましたが、緩めてから1フレットのクリアランスを
確認しながら、締められる限界を確認しながら調整して行きます
●ロッド調整後の弦高が、6E/12Fが3.00mmで1E/12Fが2.75mmでしたので、
逆算してナットの高さを予定の弦高になる様に削りました
●弦を張り戻して予定の弦高になっているか確認します
6E/12Fは、2.25mmで予定通りです
●1E/12Fも、1.75mmで予定通りです
●画像の様に1E側のフレットエッジの処理が甘いため、1E弦がエッジに引っ掛ります
●隙間が開いているフレットにマーキングをしておきます
●バインディングをマスキングしてエッジを仕上げます
●1E弦が引っ掛る事は無くなりました
●フレットの磨きと、オイル塗りも完了しましたので、リペアの完了です
今回はエッジの仕上げの追加が発生しました
🌻試奏タイム
今回のW-30もすこぶる鳴ってまして、しかもサビ錆びの弦ですから驚きです
弦を張変えた後の出音が楽しみです