2024/04/03(水)06:08
🌸Yasuma 1200 セッティング
◆Yasuma 1200 セッティング
ギターオーナー様は、Untitled-182様です
お預かりする前に事前に情報を頂いてましたが、ロッド調整口が有るかの判断が
付かなかったので、届いて確認しますと完備されてましたので安心しました
◆画像から確認して行きます
●全体のコンディションは良好です
●Yasumaのグリーンのコーションラベルは初めて見ました
●ロッド調整口が有りました
●フレットボードも良好です
●グリースアップすればOKと思います
●何十年眠りに付いていたのでしょうか?
楽器として再始動する時が来ました
◆リペア開始して行きます
●半世紀を過ぎたギターはノックテストから始めます
出来れば聴きたくない反響音が返って来ます。ブリッジから下は勿論ですが
サウンドホール付近も手を入れての作業が困難と思ってましたので、工法を考えないと駄目です
●ボディが薄い上に、トップ&バックのブレーシングの高さが常識を超えた高さなので
スクレーパーで探るのがやっとでしたが、ブレーシングの剥離箇所が見つかりません
ビンテージギターに良く有るブリッジの固定補助のボルトを確認しますと、1E側が僅かに
緩んでましたので、増し締めしますとボディからの異常を知らせる反響音は消えました
●バック1番の左だけブレーシングの剥離が有りました
●タイトボンドは何とか隙間に押し込む事が出来ましたが、クランプを掛ける事には
難儀しました。何とかクランプを掛けられましたので固定を待ちます
●材は不明ですが、削り出されたオリジナルのエンドピンです
●ストリングガイドの役目のナットが高すぎる事と、1フレットのクリアランスを調整する
必要が有ります
●リペア前の弦高は、6F/12Fで3.25mm有ります
●1E/12Fも3.25mm有ります
この高さですと弾く事は困難を極めると思います
●幸いにもサドルに余裕が有ります
エンドピンが収まり切れずに踊ってますので、サンディングして調整する必要が有ります
●ロッド調整で可能な限りネック調整をします
●僅かに下がりましたが、数時間放置してロッドの効き具合を見て行きます
●Rが掛かっていると言うよりも、綺麗にカーブを描いてませんが400Rに一番近かったです
●ボディ全体にバフを掛けますと、ビンテージらしい貫禄が出て来ます
●予定の弦高になる様にサドルを調整します
●エンドピンを調整して、ブリッジにオイルを塗って仕上げて有ります
●ナットが必要以上に高いと、弦高も高いと錯覚を起こしますのでサンディングをして調整
して有ります
ゼロフレットも調整して1フレットのクリアランスもOKです
●6E/12Fは予定通り2.25mmの仕上がりです
●1E/12Fも予定通り1.75mmの仕上がりです
●リペアの完了です
個人的に日本のギターメーカーの最高峰で有ったと思ってます、初期のヤスマの凄さを
実感した一台です
🌻K2ギターファクトリー
千葉県八街市 八街 に-67-3
代表 加藤 和久
☏ O8O-5376-O998
⁂お車6台分の駐車場をご用意しております