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September 12, 2008
カテゴリ：式部的読書語り
カレン・マリー・モーニングのハイランダーシリーズです 最新刊は一番下です ネタバレご注意です  ハイランドの霧に抱かれて 「ハイランドの霧に抱かれて」ヴィレッジブックス 若き神の彫刻さながらの完璧な顔立ちと ヴァイキングの戦士のような肉体を誇る伯爵ホーク １６世紀のスコットランドに住む女性は皆 彼に心を奪われていた しかも人間だけではなく妖精の女王までもが 彼の魅力のとりこになってしまった それを知った妖精の王は逆上して お抱えの道化に命じた 絶対にホークに恋をしない未来の美女を ホークの元に送り込み彼を苦しませてやれ、と 道化が白羽の矢を立てたのは 類まれな美男にだまされて辛酸をなめた ２０世紀の女性エイドリアン 否応無く１６世紀にタイムスリップさせられた 彼女の運命は果たして…!? 時空を超えたロマンス ジクウヲコエタロマンス… なんと素敵な響きなのでしょう（笑） ラベンダーの香りでタイムスリップではありませんが この物語ではラベンダーの代わりに 妖精の不思議な力で過去へ戻ります ワタクシがハイランダーものにハマった きっかけを授けてくれた作家 カレン・マリー・モーニング しかもここ数年妖精モノ小説を探していただけに 怒涛のロマンス小説読み捲り（爆） これまでは妖精モノは、 コバルト文庫や富士見ファンタジアなど ジュニア小説ばかり読んでいたと言うのにねぇ～ 急にハーレークインロマンスの世界へ なんと両極端な…^m^ この作品に出てくる妖精の王様や女王様は まるでギリシャ神話に出てくる 神様たちのように嫉妬深い（笑） ちょっと、ちょっと！である でも最後に妖精の女王、イーヴィールの ”あなたたちには永遠に続く比類のないものを持っている 不滅の愛を”には心打たれました  ハイランドの戦士に別れを 「ハイランドの戦士に別れを」ヴレッジブックス １６世紀のスコットランド 名高い戦士グリムの元に一通の手紙が届いた 差出人は彼が少年の頃に世話になった領主で 愛娘ジリアンのために帰ってきて欲しいと書かれている かつて相思相愛の仲だったジリアンを グリムは忘れた事は無かった 彼女の住む領地に戻ってみると 他に二人の男が招かれていた 彼ら三人はジリアンの花婿候補として呼ばれたのだった だが幾らジリアンを愛していても グリムは絶対に結婚できない理由があった それは彼の正体がベルセルクであり 戦いのときには身も心も獣と化してしまうから… 前作『ハイランドの霧に抱かれて』のヒロイン エイドリアンはエピローグで 流れ星に願い事をしています それは愛するホークの親友グリムに関する願い事でした それを受け今回はグリムがヒーローとなって 流れ星への願いを叶えていきます（笑） ハイランドの領主の息子だったアダム 思いがけなく敵が攻めてきた１４歳の時 伝説の狂戦士ベルセルクの力を得たのです 以来血を見ると爆発的な怒りとともに グリムの中でベルセルクが目を覚ますようになり ひとたびベルセルクに変身すると 戦いでは無敵の力を発揮する事が出来ても 獣そのものになって記憶すら失われてしまう そんな化け物にジリアンを愛し 守ることができるだろうか、と思い悩むグリム なんといじらしいことよ！ そのような障害を乗り越えるさまは 読んでいてドキドキハラハラ  ベルセルクと言うとすぐさま 三浦建太郎のコミックを思い出す私ですが ベルセルクは北欧伝説の神オーディンの家来 武器も武具もなしに戦って傷一つ受けず 火の上歩いてもやけどせず 敵ののど笛に食いついて 狂ったように相手を倒したという無敵の戦士 前作のヒーロー、ヒロインの ホークとエイドリアンも登場しこれまた 楽しめるめること受け合い これから次々と翻訳されるのが楽しみですが なにせ一年に一冊のペースは ちょっと遅すぎるきらいが…  ハイランドの妖精に誓って 「ハイランドの妖精に誓って」ヴィレッジブックス ２１世紀のスコットランドで発見され アメリカに運ばれた遺物には １４世紀の勇猛な戦士サーシンによって あるまじないがかけられていた そんなことは知らない２３歳の美しい女性リサは 好奇心に駆られて遺物に触れた そのとたん彼女は７００年の時を超え サーシンの元へ遺物ともども タイムスリップしてしまった 自らの運命に唖然とするリサだが いつしかサーシンに心奪われていく サーシンのほうも彼女に惹かれるのであった だが彼は妖精アダム・ブラックにたいして 遺物とともに送られてきた人間は 殺すと誓っていたのだった ハイランダーシリーズ第三弾 再び妖精アダム登場です でもってタイムトラベラーもの さらに狂戦士ベルセルクやテンプル騎士団 なども登場しもうコウフンです この本読んで映画「ブレイブハート」観ました やはり映像で観るとわかりやすいですね プレードの塩梅とか後ろ手に佇む姿とか 個人的に主演のメル・ギブソンは好みではないので なんなんですが… どこかに心鷲づかみなハイランダー登場の映画 ないでしょうかね？（笑） ハイランダーを演じさせたら右に出るものがいない ・・・みたいな俳優 そうまるで、 黄飛鴻は李連杰以外は演じる役者無し！ と豪語できるぐらいな（爆） さて今回の小説読んで サーシンとアダムの関係に驚きでした な、なんと(＠_＠;) そう来たか… でもって最後の展開には それは如何なものか… とも感じました そんなご都合主義な   ハイランドで月の女神と 「ハイランドで月の女神と」ヴィレッジブックス １５１８年 ハイランド地方の領主ドゥルスタンは 魔法を操れるドルイドだったが ロマ族に呪いをかけられ ネス湖近くの洞窟で永遠に続く眠りにつかされた 彼を目覚めさせるには 日光と人間の血が必要だった それからおよそ５００年後 旅行でスコットランドを訪れたアメリカの女性 グウェンは散歩中にうっかり岩の割れ目に 落ちたことがきっかけで ドゥルスタンを目覚めさせてしまった… 時を超えてめぐりあったふたりを待ち受ける 波乱に満ちた運命とは果たして？ ハイランダーものの最高傑作はこの本  何度も読み直しちゃいました この作品ぜひぜひ映画化して欲しいトコロ 「たとえ失われようとも わが栄光はおまえのもの たとえ断ち切られようとも わが魂はおまえのもの いつか死が訪れようとも わが命はおまえのもの それが定めなり」 幾重にも重なって聴こえる 春の春雷のような低く轟く声 ドルイドの魔法の呪文 いな ドルイドの誓い ドルイドの結婚の誓い ドゥルスタンとグウェンが ドルイドの知恵を持ってタイムワープするくだりは 岡野玲子のコミック『陰陽師』を彷彿とさせる もうすっかりこの作品に魅了されました 昔の女性は軟弱である！ ドゥルスタンがドルイドでそれを恐れて居たなんて ビバ！ドルイドである（笑） 魂の伴侶グウェンと出逢えてよかったね ドゥルスタン！ 最初から最後まで興奮したこの作品 そして最後の最後で オーマイガーッ(￣□||||!! ドゥルスタンの双子の弟ダゲウスは どうなっちゃうのぉぉ～～ ┏（-＿-；）┓ 続きは来年の夏！？ 次回はドゥルスタンの双子の弟ダゲウスのお話 なんと彼は現代のニューヨークに！？ ああ待てない！！ こうなったら洋書を買う？ で訳は？…うーむむっ 早く次読みたいデス 『ハイランドで月の女神と』 最高傑作です、はい。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
November 18, 2008 12:53:15 AM
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