猫を見なくなった
ズーちゃんがいなくなってから、我が家の庭に猫の姿をほとんど見ることがなくなった。以前はこの近くにはいったいどれくらい猫が居るんだと思うくらい、次から次へと現れていた。それらの猫は別に野良というわけではなく、半分は首輪をしていた。ズーちゃんとホワイトの居る頃は、次々現れて喧嘩が絶えなかった。それが今や、鳥達の天国となった。もっともズーちゃんが現れる前に戻っただけだが。かって、宅配のアルバイトをしていた時、思わぬところで野良猫によく出会った。立派な門のあるお屋敷に入った時、思わぬ光景に出くわした。また、ちょっと見かけた可哀想な猫も居た。またある時は、行き止まりの路地に入っていったとき、なぜか猫が集まってきたなと思ったら、私が配達をする隣の家から出てきた男の人が、アルミのバットを置くとその中にキャットフードを入れ始めた。いっぺんに数匹の猫が集まってきた。どうやらあの男の人がいつも餌をやってるようだ。意外だったのは、あるマンションで外階段に面した部屋に行った時。昼間は気が付かなかったのだが、夜行くと上がり階段の上方を見ると猫が居る。近づいてみると、小さなバットにキャットフードが入れてあった。数匹の猫がそれを食べているようだ。こんなのは、あまり大っぴらにはできないことばかりだろう。野良に餌をやるというのは、いろいろ問題を起こしやすい。以前、某大学に資格試験を受けに行った時、猫がいっぱいいる光景を目にした。ちょっと気になったので、翌週再び出かけてみた。その翌年、この大学へ再び行ったのだが、もうそこはすっかり変わっていて、猫用の箱などはどこにもなかった。猫の姿も見当たらなかった。大学側としては、こんなことをされては迷惑以外の何物でもなかったのだろう。こちらもご覧くださいある野良猫の死ズーちゃん物語