「9・11選挙」の争点は
東京都の石原知事が造反議員の小林氏を応援するというニュースが入ってきた。まあ、個人的なものなのだろうが、我が岡山市でもこれと同様、いやこれ以上に大変なことになっている(※大変なこと=大いに変なこと)。現岡山市長の萩原氏が造反議員の熊代氏の選挙区に,、小泉氏の要請で立候補すると言うのである。二人は互いの選挙に応援しあう仲なので、二人で会談がもたれたが決裂したらしい。もし、萩原市長が立候補すれば、完全に支持層が重なるだけに文字通りの分裂選挙になる。そもそもこの郵政民営化は小泉氏の持論であるばかりでなく、長年のアメリカの要求でもある。なぜこのことを郵政民営化賛成派は積極的に言わないのか不思議である。アメリカの要求とあらば、日米の関係からたとえハゲタカに利するとも、全国民の支持が得られるだろう。自民党のマニフェストも、「アメリカの要求する郵政民営化を速く実現しよう」と書くべきだ。それをしないから、「アメリカにノーと言える男」石原慎太郎の今回のような行動を招く(ほんとにノーが言えるかどうかは別)。石原慎太郎がアメリカの要求を知らないはずがない。多分小泉よりもはるかに良く知っているだろう。だから郵政民営化にも賛成したのだ。国民にものを隠して選挙をすると、それを知ってるものが造反を起こす。それよりも、突然市長を奪われた市民はどうなるのか。もともと萩原氏は中央官僚の出身らしいので、中央政界に進出する気があったのかもしれないが、途中で放り出せば売名行為の市長職だと勘ぐられてもしかたがない。そもそも地方が選出した議員を中央が一方的にだめだと言うのは地方市民の心を無視するもので、だめかどうかはそこの市民が決める問題だ。民主党はこれはコップの中の争いだと言っているが、それはぜんぜん違う。どうして市長が中央の意志で突然いなくなることが、コップの中の争いだなんて言えるのか。そんなことを言っているようでは、どんなチャンスもものにできるわけがない。今回の選挙、もし萩原市長が立候補すれば、民主党の津村氏が圧倒的に有利になる。ここで萩原市長が立候補を取りやめれば、たとえ他の候補が立てられようとも、熊代氏に一気に浮動票が流れ込む。いずれにしろ、「小泉改革派」が当選することはない(あくまで予想)。今回の選挙は「郵政選挙」と言われているが、その実態は三位一体改革とは異なる真の「地方分権選挙」である。「中央」対「地方」・・・・・「東京」対「反東京」の戦いである。