高齢者が補聴器を快適に使うために5 耳穴式と耳かけ式、どちらを選ぶか、意外と知られていないポイント
補聴器には耳かけ式と耳穴式があります。形状の違いをご存知の方は多いのですがその選び方のポイントをご存知の方は少ないようです。また、形状の違いを説明するサイトは沢山ありますがこれから述べるポイントを説明するサイトは現在の時点ではほとんどないようです。このポイントを知らずに選ぶと結局使えない、使わないことになってしまいます。補聴器選びの大きな問題が起こる重要な部分ですので形の違いだけ、好みの問題、価格の問題、とだけ考えずよく考えて合うものを選んでください。まず、初めての方に、形状の違いから書きます。耳かけ式というのは、耳たぶに掛けるようになっていて小さな機械部分が耳の外側に出ています。上は耳かけ式の中ではほとんど目立たないタイプ。(画像をクリックすれば補聴器の拡大、詳細ページに移行します)こちらの画像は通販で購入できるタイプですが、有名補聴器メーカーの高価なタイプ(片耳で10万~)ですともっと小型で目立たない物があります。耳穴式は、補聴器全体が小さくて、耳の中にすっぽり入れて使います。どちらも肌色で、パッと見には目立ちませんが、耳かけ式は耳の外に出ている部分があるのでより目立たないのは耳穴式です。又、耳穴式のほうが、つけている時の雑音が少ない等の利点もあります。それで、耳穴式を好む方や薦めるお店が多いのですが、それだけの理由で選ぶと、問題が起こりがちです。耳穴式は、通常は使う方の耳の形に合わせて作るオーダーメイドなので、使う前のお試しができないのでなおさら注意が必要です。最近は上の画像のものがそうですが、誰にでも合わせられるようなお手軽タイプが販売されていますので、これはオーダーメイドではなくて上のお店のように無料お試しをしているところもあります。勿論、自分の耳穴に合わせてオーダーするほうがぴったりはまって快適で音漏れ雑音も少ないです。誰でも使えるタイプは落としやすい、違和感がある耳穴が大きい人小さい人には合わない等問題もあるのでそういうデメリットも考慮してみてください。それでは耳穴式、耳かけ式、それぞれに向かない人、使えない人について説明します。とても重要な確認ポイントです。まず、耳穴式が向かない方がいます。耳穴にきちんと補聴器をはめられない人です。耳穴は、その人その人、形が違うので耳穴式補聴器は入れる方向、角度が決まっています。少し角度が違えばきちんと入れることができません。指先の感覚や耳の感覚がにぶってきた高齢者は、小さな補聴器をつまんで、耳穴に入れるだけでも大変なのにその角度を調節して、上手く入っているか確認することが難しいことがよくあります。少し曲がって入れても、とりあえず耳穴にははいるのでぴったり入っていないのがわかりません。入っているからそれでいいと思ってしまいます。しかしぴったり入っていないと、変な空間が空いて、ピーピー雑音がしたり、聞こえにくかったり、補聴器が落ちて紛失してしまいます。ちゃんと入っているか確認してくれる人が身近にいればいいのですが、確認する人が、補聴器の事をあまり知らなかったり年配の方だったり、細かい事がわからない人だったりすると、ちゃんと入っているかどうかわかりにくいです。その点、耳かけ式のほうがつけやすいので細かい作業は難しくなってきた方には耳かけ式のほうをお勧めします。ただし、耳かけ式に向かない方がいます。まず、耳が柔らかくて、耳かけ式をのせるとふにゃっと耳たぶが折れてしまい耳かけ式がはずれやすい方です。あんまりいないかもしれませんが母がそのタイプでした。他にも、眼鏡を使っている方は耳かけ式が上手く使えるか確認する必要があると思います。耳に眼鏡と耳かけ補聴器が同時にのるので、不快感があったり補聴器が揺れて雑音が聞こえたり、はずれて紛失することがあるかもしれないからです。耳かけ式は耳穴式より少し目立つので気になる方がいるかもしれませんが、外に出る部分にあえて色をつけ、おしゃれを楽しむタイプもあります。好きな色を選べて、使うのが楽しめそうです。こういうことは本来は補聴器のお店の方がアドバイスしてくれることですが、店の方によってその差が大きく細かいアドバイスができないお店や売りたい一心のお店も沢山あります。だからこういったことを前もって知っておくのが補聴器を快適に使うために必要だと思います。もし、丁寧にアドバイスしてくれるお店に出会ったらそのお店はとてもいいお店なので信頼して、そのお店から購入してください。なぜなら補聴器はアフターケアが必須なので、お店とは長いお付き合いになるからです。詳細や購入は画像をクリックしてください。楽天店舗に移ります。