リハビリ病院転院に関する問題点 急性期病院で早期退院を迫られる
母が脳梗塞になった時、高齢者の脳梗塞のリハビリや予後についての情報は皆無に近く、これからどうしたらいいのか途方にくれました。本来は病院側で大まかな情報や方向性を示すものだと思うのですが、朦朧としている高齢の母に担当医達は匙を投げていて回復へのサポートがほとんどなくとても大変でしたので、同じ状況の方のために母の状況を少しづつ書いています。母は脳梗塞で大きな急性期病院に入院しました。入院前は意識がありましたが鼻から入れた栄養チューブで誤嚥性肺炎を起こし意識が朦朧としてしまいしかも当時大腿骨を骨折したばかりの絶対安静中でリハビリができない状態でした。本来なら急性期病院は7年前の当時は最長で3か月の治療を受けられたはずですが、回復が見込めなさそうな母を見た医師は入院2週間目になってようやく行われた最初の面談時に退院の日程を決めるように伝えてきました。転院ではありません、退院です。大腿骨骨折と脳梗塞を発症し2週間後で骨折の手術をするのかも決まっていないし誤嚥性肺炎を起こして熱も下がってない患者にです。朦朧として発語も動くことも出来ない母の病状説明も今後の展望もリハビリや介護についての説明も全くなく、自宅介護するならこういう形になりますよとかそれができなければこういう施設があり詳しくはソーシャルワーカーが説明しますとかそんな話は一切抜かして退院日を決めるように、です。これは、回復が難しそうな高齢者に対してはよくある対応らしいです。医療システムの事など何も知らなそうな一般患者と家族には威圧的に接すれば黙ってしたがうだろう、という医師が少なからずいるんですね。言われているのは、患者入院後、一定期間を過ぎると国からの病院への報酬が減額されるので病院側の利益率を高めるためにその期間をすぎないように半強制的に退院を迫るということらしいです。他の理由としては、たぶん病院として厚労省等の機関に患者の回復度をデータで示さなければならずその成績を良くするために回復が期待できない患者は長期入院患者としてお荷物になるのでさっさと退院させる方向なのだと思います。回復が期待できない患者をさっさと退院させた場合、国も病院も長期入院患者をかかえないので一見良いように思えますが、何のサポートもなく、意識不明のまま退院させられた患者と家族側に肉体的・精神的・金銭的負担が押し寄せて結果、社会的問題に発展してしまいます。このサポートを埋める部分として近年、ソーシャルワーカーという転院や退院のサポートをする職種が作られましたが、6年半前の当時は新しいシステムだったせいか基本的な事も出来ない担当者がかなり多いように急性期病院とリハビリ病院のソーシャルワーカー達について感じました。経験もあまりなく、試験で資格をとっただけのソーシャルワーカーが多いからなのだと思います。母が入院していた急性期病院では看護師達は素晴らしく唯一の希望になってくださっていましたが、医師もソーシャルワーカーも患者側へのサポートが何もできない人達だったのでこのままだと大変なことになると思い、自力で母の為にベストな方法を模索しました。しかし、同じ時期に入院していた高齢患者の家族達は医師に言われるがままに不安な気持ちのまま短期で退院しリハビリの機会もなく施設に入居しているので同様な状況の方は多いと思います。誰だって通常は医師の薦めが最良だと思いますしそれに従いたいわけですが、何の改善もないまま、外に放り出される状況を平然と強要する医師が少なからずいる事は驚きでした。同じような状況で心細く思っている方の参考になればと、リハビリ病院の選び方等を少しづつ書いておきます。私は医師や病院側と喧嘩する気は毛頭ありませんでしたし、プロとして仕事をきちんとしてくださる方達、良くしてくださる方達に感謝の気持ちはいつも伝えていたので、早期退院ばかり威圧的に促す病院と角を立てずに話し合い、少なくとも骨折の治療を整形外科で検討してもらう事をお願いしながらリハビリ病院への転院を希望することを理解してもらい、自力で母にベストな方法と母に向いているリハビリ病院を探しました。病院からの説明が一切ないので、こちらから病状説明をお願いしたり理解するために沢山の調べものをしたり同時にリハビリやリハビリ病院について調べたり親戚達やケアマネさんに状況を説明したりするのは、非常に大変な作業でした。しかし、努力した結果、急性期病院で1か月半とリハビリ病院で5か月近くの治療を受ける事ができ、家族側の自己リハビリ努力もあって母は意識も取戻し、嚥下食の食事も出来、抱えれば(支えるでは不十分)少し歩けるようになりとても幸せに介護できたので、専門医療を受けながら諦めずにリハビリをする事は大切だと思います。最近は、高齢者が医療を受けるのは無駄だとか国に負担がかかるとか、高齢だからリハビリしたってしょうがないとか声高に叫ぶ人が時々いますが、退職するまでフルタイムで社会のために尽くし税金も亡くなるまでずっと収め続け周囲の人に良くして真面目に生きてきたのだから重病になった時に医療を受けたって良くなろうと頑張ったって、長生きしたって何の文句を言われる筋合いはないと思いますよ。ちなみに、本当の先進国で幸せな国というのは弱者に優しい国だそうですので、もし働けなくても努力しても税金を納められる状況でなくても人様や国に故意に迷惑をかけていないのなら高齢で医療を受けても、長生きしても何の文句を言われる筋合いはないと思います。文句をつける人は本当に豊かな先進国の感覚の人ではないということなのでしょうね。(現在の新型コロナの影響など、緊急事態の時はまた違った状況ですが、一般的な話として書いています。又、私が言っているのは、「長期入院させろ、医療を圧迫して何が悪い」ではなく「重病患者の退院にはサポートが必要」という話ですので取り違えのないようお読み下さい。)長くなりましたが急性期病院で高齢者が直面しがちな問題点について書きました。次回はソーシャルワーカーについてやリハビリ病院の選び方を書いていきます。書くのが結構大変な内容なのでゆっくりになると思います。介護状態になったばかりの方は、わけもわからず、不快な状況から出ようとオムツを触ろうとしたりパジャマを脱ごうとしてオムツ漏れを起こしてしまいがちです。それを防ぐために脱げない一体型のパジャマが有効ですが選ばないと着ていて不快感が強いと思います。こちらは綿100%で肌に優しく洗いやすく、乾きやすく、色柄もサイズも豊富介護メーカー品で、価格は定価の半額以下。私は最初デパートの介護コーナーや介護カタログで倍以上の価格で買っていたので大変でした。また、こういったパジャマは種類が少なく、綿100%のものは意外と少なくて色柄が選べなかったのでこれはおすすめです。洗い替え用に4~5枚用意してリハビリ病院退院後大活躍しました。お勧めは明るい色と窮屈感がないように1~2サイズ大き目です。画像はメーカーさんのもので青色系も何種類かあります。画像をクリックすると色柄サイズなどの詳細が見られます。