聘珍樓の 楽しい思い出いろいろ
先日閉店した『聘珍楼』には沢山の良い思い出があり、百貨店のお惣菜も安定の味で頼りになったので突然閉店してしまってとてもショックでした。ニュースで聞いて驚いて、大好きな杏仁豆腐の素などを購入しようとしましたが、店頭から既に撤退していて何も買えませんでした。デパ地下食品売場の方によると倒産がニュースになる前日の開店時間すぐにバタバタとお店を片付けそれきりだったそうです。聘珍樓店員さん達も寝耳に水で作業していたそうです。せめて楽しかった思い出を覚え書きとして書いておきます。(ただの長文の思い出話です。)池袋サンシャインシティよく行っていたのは、25年も前の池袋サンシャインビルの高層階にあったお店です。当時池袋の会社に勤めていて同僚に誘われてお昼に行ったらあまりにも美味しくて2日おき位に行っていました。店内は豪華な中華風でありながらも大きなシンプルな花瓶等を配置してアーバンモダンな雰囲気も上手く演出し、広々として洗練された、ほっとするような空間でした。窓側は接待にも使われる個室がいくつかあってお店の方たちはマナーと気配りがあって感じが良い、老舗店舗らしいサービスでした。料理人も接客も本物、上質、って感じのお店でした。お客さん達も中高年以上の静かな常連さんが多かったように思います。当時はサンシャインシティはギャル系若者のメッカのようになっていた時代で、地下から2階3階位までとプラネタリウムや水族館は若者だらけでしたが、聘珍楼のお客さんは、わざわざこのためだけに来たみたいな常連さんがほとんどだったんだと思います。私はだいたいランチメニューから選んでいて、日替わりコースで3種類位、1500円~3500円位まであったような。どれも美味しいけど、2000円台のコースの日替わりの大蝦の炒め物がすごく美味しかった。さらにメニューには載っていないのですが、デザートに別でコーヒーを頼むと当時はそういうサービスは日本では少なかったのですが、トリュフチョコが小菓子としてついてきてコーヒーもすごくおいしかったし、チョコも絶品でした。中華料理店なのにですよ。このお店すごいなって思いました。聞いてみると、このお店の先代料理長がコーヒー好きで豆は特別にオーダーしお店で焙煎しているこだわった裏メニューなのだそうです。チョコもコーヒーに合わせて選んだ輸入品との事。豆もいいんだろうけど、淹れ方が上手なんだろうな、味覚がすごく良い人が料理を担当しているんだろうなって思いながら、毎回感動して味わってました。ちなみにコースのデザートの定番は聘珍楼独特のやわやわの杏仁豆腐でこれだけでもとっても美味しいんですが、コースではなくてデザートとして注文するとメロン含むフルーツが載っていてメロンの果汁が杏仁豆腐にすごく合ってるんですよね。大人しくランチメニューを食べてるよくいるただの一顧客だったんですけど、あまりにもよく行っていたので、ある時会社の偉い人達の接待に下々の一人として同行した際に個室に向かう一行にお店の人達がずらっと出迎えて挨拶してくれていた時、偉い人達が通り過ぎた後で私や同僚が入る際にお店の方たちがすごく丁寧に挨拶してくれ、同僚にかなり怪しまれたことも。当時は赤か何かのスタンプカードがあって、それが一杯になると今度は緑か何かのVIPカードになり、特典がつくんですけど、丁度その頃職場が変わって池袋にも聘珍樓にも行けなくなってしまいました。溜池山王VIPカード特典の連絡が沢山来てたんですけど仕事で忙しくて利用できず残念に思っていたところ、溜池山王の聘珍楼からお誕生日のお祝い特典のお知らせが届いたんです。お誕生日のディナーコース予約のお客様にふかひれの陶板姿煮1人前8800円位のをサービスという豪華な案内で、これは行くしかない、と仕事ですごく忙しくて、週末は寝ていたかったんですが母にも食べてもらいたかったので夕食に誘って出かけました。溜池山王は当時出来てそんなにたっていない馴染みのない駅で、周辺も新しいオフィスビルばかりで勝手わからずに行ってみると、聘珍樓は高層ビルの上階の奥にひっそり入っていて落ち着いた大人の雰囲気。中に案内されると、高級感溢れる洗練された内装で2面が大きなガラス張りで、照明でライトアップされているように見える首相官邸を見下ろしながら食事するという都心ならではの贅沢な時間でした。食事もコース料理だったので燕の巣のスープから始まって北京ダックとかどれも美味しかったけどやはり一番美味しかったのはプレゼントのフカヒレの陶板姿煮でした。プレゼントでついてきたのは1人前なので母と半分こしましたけど、これを母に食べてもらえたのは今でも良かったなあと思うことの一つです。聘珍樓全体で言えば一番美味しく、雰囲気が並外れて良かったのは溜池山王の夕食だったので、大事な食事の時のお店にって思っていたんですが、立地的にわざわざ行きにくい場所&予約が混んでるのでその後全然行けず、ある時、知人を仕事関係でちょっとサポートした際お礼にランチに素敵な場所を教えてほしいと言われてここのランチをご馳走になりました。昼間の高層階の眺めも良く知人は大感激していたんですけど、ランチはやっぱり私達のような一般会社員が多くあの夜の落ち着いた雰囲気とは大きく差がありました。お店って昼と夜とではずいぶん雰囲気が違うんだなってこのお店で実感。味も夜の一流シェフの味に比べてランチは普通に美味しい感じで、ランチとしての味はサンシャインシティの聘珍樓のほうが美味しかったです。あそこに当時いたシェフがきっと凄かったんですね。横浜中華街本店まだ池袋で仕事をしていた時ですが、サンシャインシティの聘珍樓がとっても美味しかったので、このブログにも書いている母の妹にも食べてほしいと思い母の誕生祝いに横浜中華街にある本店の個室を予約し叔母も誘って食事に行くことにしました。池袋のお店がこんなに美味しいんだから横浜本店はもっと美味しいのだろうな、母と叔母に最高の料理を味わって欲しいなと思い奮発して予約したんです。そしてせっかく横浜まで行くのならと、当時まだ出来て8年位の超高層横浜ランドマークタワーの横浜ロイヤルパークホテルに一泊して横浜観光を兼ねて行くことにしました。ホテルには広い大理石の浴室があったりと豪華な作りで、朝食サービスも良くて普段自分に贅沢はしていない叔母にそういうところに泊まってもらったのは今でも良かったなあと思っているし、いつも優しく親切にしてもらったお礼がほんの少しでも出来たかなあと思います。母と叔母はとても仲が良かったのでできるだけ二人でのんびり話ができるようにと気をくばりました。肝心の聘珍樓本店個室でのランチコースですが私が期待しすぎていたせいもあって私的にはサンシャインシティのほうが美味しいなと少しがっかりしたんですが、叔母や母は、店員さんのサービスも良いしお料理もどれも美味しかったしなにより個室でゆっくり食事出来たのが良かったと喜んでくれました。その話を後日、中華街で老舗料理店を親族が経営している華僑の知人に話すと、中華街の聘珍樓は観光客向けだから味もそれなりだと言っていましたけど、そうだったのかもしれませんね。美味しいことは美味しかったんですけど。それにサンシャインシティの当時のシェフが飛び抜けて腕が良かったんだと思いますが、今思えば、聘珍樓本店の個室で叔母と母をもてなせて良かったなと思います。池袋サンシャインシティ再びサンシャインシティの味が忘れられず、仕事が変わって数年後、母を連れてランチの為だけに池袋に出かけた事があるのですが、その時にはもう味が変わってしまっていてお店の方に聞いたところ、シェフも変わっていたそうです。美味しいことは美味しいけど普通の美味しさになっていました。その時は都電を懐かしいと思うかと荒川線で王子公園まで往復したり都電沿いの薔薇を見たりしたんですけど、母が疲れていたようで、あまり何もできませんでした。私が母と出かけるようになった時には母も70代で膝が痛かったり、疲れやすかったりしたのでどこかに出かけてもゆっくりできる食事がメインになることが多かったけど今考えれば美味しい物を食べてもらえたのは何よりかなと。サンシャインシティの聘珍樓には、当時はかなり充実していた東急ハンズに行ったり友人とランチする際にその後も7~8回は寄り、杏仁豆腐もコーヒーも堪能しましたけど、やっぱり以前の味が懐かしいなと思いました。吉祥寺吉祥寺は輸入リボンやボタンなど他ではなかなかない凝った素材を扱う手芸専門店が充実している街だったので年に1~2回行っていました。コットンフィールドきむらやホビーラホビーレゆざわやどこも閉店か大幅縮小してしまいましたが当時は夢みたいなものが詰まっている街でした。レストランも美味しいところが沢山あるので行く度にいろんなお店を楽しんでいたのですが、あるとき歩いていたら、何と聘珍樓があるじゃないですか!でも入り口が他の聘珍樓より狭かったせいか何か入りにくい感じで、中はがらんとして古びていて他の聘珍樓と雰囲気が違い、味は美味しかったんですけど数回行っただけでした。吉祥寺に美味しいお店が沢山あったからそちらに行ってしまっただけで、もっと行っていろんなお料理を試してみたかったなと思います。日比谷聘珍樓ここは聘珍樓の中でも格調が高いお店だったようですが、私は行ってないんです。日比谷界隈も美味しいレストランが沢山あるので聘珍樓に行く機会がありませんでした。でも、広さ的には日比谷よりこじんまりしていたと思うけど溜池山王の夕食を経験できたから良かったかなと。東京駅大丸地下食品売場東京駅大丸地下は、場所柄日本各地へ向かう人達がお弁当を調達するポイントなので、地下食品店売場がとても充実していて、私も東京駅に行くときは寄るようにしてます。聘珍樓は小さめのスペースで肉まん系を中心にお惣菜を少し販売していたので時々購入していました。有名中華料理店が出しているお惣菜売場はどのデパ地下にも数店舗は入っていますけど安定安心の濃すぎない味、いつでも買える頼りになるお店としては私は聘珍樓が一番位に来るかなと思っていました。それが急に購入できなくなってしまったので残念だなと思います。聘珍樓通販聘珍樓は点心セットなどを通販でだしていたので母にお中元やお歳暮で贈った事があったと思います。ちゃんと食事が取れているかな、調理が大変になったのかな、と心配し始めた時期で、6~7品が冷蔵で送られてくるので楽しめるかなと送ってみました。母は大半を叔母達にお裾分けしちゃったようですが、少しは楽しんでもらえたかと思います。急に閉めてしまわずに、せめて数ヶ月位前から閉店のお知らせを出して聘珍樓が大好きなお客さん達にお店巡りをさせてほしかったし、杏仁豆腐の素も大量買いストックさせてほしかったけどそれも出来ない位、会社が逼迫していたのかもしれません。ファンが沢山いらっしゃると思うので、関係者によっていつか復活してもらえたらなあと思います。下:聘珍樓のレシピ本。これはお宝かも。聘珍樓系列のお店のセット。画像をクリックすると詳細が見られます。