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青空と木洩れ日

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2020.01.22
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テーマ:在宅介護(1568)
カテゴリ:健康・医療
途中からですが、NHKスペシャルで
認知症医療の第一人者、長谷川医師のドキュメンタリーを
見ました。

「痴呆」という呼称を「認知症」に変えたり
家族の負担を減らすためにデイサービスの利用を提唱したり
認知症医療に捧げてきた方が、ご自分も認知症になられ、
その状況をとらえた、尊さというものを感じる番組でした。

認知症医療に対する、長谷川医師の研究や努力、情熱、
長谷川和夫さんという方の人生、
認知症になっても変わらない、ご家族に対する愛情と気づかい
家族それぞれの、その時々の気持ちと努力と願い、
ご家族の人生、
様々な事に対する尊さを感じました。

認知症というのは、タイプによっても、その人その人でも
症状や状況が違うそうですので
一言では言えませんが、
認知症=訳が分からなくなっている人 という一般認識を
改善していく事が大事だと思いました。

そういう認識や間違った理解があると
認知症を馬鹿にしたり、見下したり、笑ったり、
乱暴な言動をとったりする人が後を絶たず、
患者さんも家族も、介護する人達も
精神的に劣悪な環境に陥って苦しみばかり深まります。

長谷川先生は認知症になられて
ご自分の話す事がつじつまが合わなかったりして
家族が混乱されたり不機嫌になる事を自覚され、
話したらいいかどうかと悩んだ末に
できるだけ口にださないようにして
結果無口になられていました。

ご家族側のほうでは
最初とても前向きな気持ちで明るくやっていこうと
されていた利発的で愛情あふれる奥様が、
長谷川医師のちょっとした言動にかぶせるように、
「嫌~ねえ」等と愚痴のような対応をされるようになり、
たぶん長谷川医師は
それをとてもつらい気持ちで受け止められているように
思われました。

認知症というと、何もわからなくなっていると思いがちですが
長谷川医師を拝見していると
物事の理解、深い洞察力、思考力、思いやり、遠慮、思慮深さ
いろんな気持ちや考えが、深く残っていて
もしかしたら認知症というのは、
それを表に出せないだけというところも
あるのかなと思いました。

だから、認知症になった人を
ぼけ老人扱いしたり、ばかにしたり、
見下したような態度をとったりするのは
一番のお互いにとっての不幸なのかなと思います。

いつまでも相手を敬って、大事にすることが
基本であり、お互い幸せになる鍵なんだと思いました。

症状は人それぞれだと思いますが、
認知症になると、徘徊や粗相、被害妄想で
家族が振り回される事が多いのは事実ですが、
ここで介護する側が、ぼけ老人扱いをして
怒ったり、邪険な態度を取ったりするのと、
相手を敬った態度をとるのとでは
患者側の態度や協力姿勢が全く変わってくるのも
何度も研究発表されている事実です。

長谷川医師のドキュメンタリーで
患者側の気持ちと思いやり、
介護側の対応について
学ぶことが沢山あると思いました。

お歳を召されているご両親を
大事にされようと
あれこれ気使いされる娘さんにも
母を介護していた時の自分の動きが重なりました。

大変だけど、感謝しきれないほど幸せな時間なので
どうぞ楽しさも沢山感じていただけますように、
認知症になられてもお父様は素晴らしい先生のままで
娘さんや奥様への愛情は深くなるばかりでいる事を
後から気づくのではなく
今、感じていただけますようにと思いました。

介護していると、いろんな事をサポートするために
気持ちがあちこちに散っている上に
相手に掛ける愛情や思いやりにばかり夢中になって、
相手からの愛情を
ついつい見逃してしまいがちです。

自分の気持ちが、相手の愛情を受け取れないほど
狭くなってしまってしまいがちです。
それが介護する側の課題の一つではないかと
思いました。

長谷川先生の今後の益々のご健勝と
ご家族とのお幸せをお祈りしています。

NHKの番組紹介を載せておきます。

〝君自身が認知症になって初めて君の研究は完成する″
かつての先輩医師の言葉を胸に、
自ら認知症であるという重い事実を公表した医師がいる。
認知症医療の第一人者、長谷川和夫さん(90)。

「長谷川式」と呼ばれる早期診断の検査指標を開発、
「痴呆」という呼称を「認知症」に変えるなど、
人生を認知症医療に捧げてきた医師だ。

NHKはこの1年、
長谷川さんとその家族の姿を記録し続けてきた。
認知症専門医が認知症になったという現実を
どう受け入れ、何に気づくのか。

カメラには、当事者としての不安、
家族の葛藤…その一方、
専門医ならではの初めての気づきも記録されている。

認知症になったら、
不確かな状態がずっと続くと思っていたが、
正常な状態も確かに存在するということ。

言葉が分からくなって話せないのではなく、
「自分の言葉」に自信がなくなり、
殻に閉じこもってしまうということ。
確かさを取り戻すためには、
他者との絆が重要であること…。

人生100年時代を迎え、
誰もが認知症になりうる時代。
長谷川さんが気づいた新たなメッセージを届け、
認知症新時代を生き抜くための「手がかり」と「希望」を紡ぐ。”






すべて長谷川先生著です。
レビューもとても良いです。
詳細は画像をクリックしてください。





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Last updated  2020.01.25 17:51:03
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