カテゴリ:ほっこりする話 印象に残る話
アクセサリーボックスの整理をしたら
いつもはすっかり忘れているんだけど 見るとその時の状況がよみがえるネックレスがあります。 小さな手工芸品のネックレスです。 25年以上前、 たまたま立ち寄ったまだできて数年の 新宿の高島屋のインテリア売り場の一角で 工芸品の展示即売を行っていました。 テーブル1つ分位の小さな売り場です。 そこにはピンクや水色や明るい緑を使った 桜模様の麻の手描き暖簾も数枚かかっていて 綺麗だなって眺め、 それから少し移動して エプロンや日用品を買ったところ、 お勘定カウンターで、くじが引けますよ、と言われ 何も考えずに1枚くじを引きました。 すると、当たりなので、あちらのコーナーの店員に この券を渡してくださいと言われました。 当たり?1枚引いただけなのに?と 現状が呑み込めないまま 言われた通り移動して店員さんに券を渡すと、 私より10歳以上年上の女性の店員さんが、 「あ~、あなたに当たったんですね! 良い方に当たって良かった! ぴったりの方に当たったのね。」って何度も言いながら とても嬉しそうに 先ほど私が暖簾を見ていたテーブルに行き そこに展示されていた、工芸品の手作りの 小さなネックレスを渡してくれたんです。 展示販売していたものを自分のもののように てきぱきと包んでくれたことや あまりにも喜んでいらっしゃったことから、 違うと思いつつ 「このネックレスを作った方ですか?」と聞くと 「いえいえ、これは作家さんの手作りのもので とても良いものなんですよ。 誰に当たるのかなって、楽しみにしていたんですけど、 あなたならぴったりで良かった。 良い人に当たるんですね。」と すごく喜んでおられました。 40代位の、ベテラン店員さん風だったので 売り場の事を熟知していて、 もしかしたらイベント企画も担当されていて その作家さんとも 何度もやり取りした方で プレゼント品に思い入れがあったのかもしれません。 なぜ私に当たったのを喜んでくれたのかは よくわからないけど、 小さな工芸品で派手さがないものなので 年齢的にも丁度合う という感じだったのかも。 とても可愛らしいデザインなんですが、 和の工芸品なので渋さがあって さらに小さな大人しいデザインなのに 工芸品ならではの本物の力なのか つけると目立つので 何というか、洋服に合わずに、 何度かつけたもののそのままになっていますが、 見るたび、店員さんがとても喜んでくれていたのを 思い出すので、ずっと大事に取っておいてあります。 あんなに喜んでくれたのに、せっかく頂いたのに 申し訳ないなと思っていたので 使うことにして 今日はつけて外出しました。 ご親切をありがとうという気持ちで。 これからも時々つけようと思います。 あの時の心優しい店員さん、作家さんが 今もお元気でいらっしゃいますように。 下:いろいろな伝統工芸アクセサリー 私がいただいたものは似たものがないので、 伝統工芸品のアクセサリーに興味がある方のために 他の画像をいれておきます。 ![]() ![]() ![]() ![]() 画像をクリックすると詳細が見られます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.02.08 22:55:23
コメント(0) | コメントを書く
[ほっこりする話 印象に残る話] カテゴリの最新記事
|
|