劇団MONO 「デマゴギージャズ」ABCホール
劇団MONO 「デマゴギージャズ」ABCホール 久しぶりに小劇場演劇を見ました。20年ほど前に何度か見たことのあるMONOという劇団の「デマゴギージャズ」というお芝居です。場所は大阪のABCホール、朝日放送のビルの1階です。やっている劇場というか、舞台というかが、あのころよりメジャーな雰囲気ですが、受付まで来て見ると・・・・。なぜだか、あんまり変わった感じはしませんでした(笑)。 で、お芝居ですが、チラシによれば「この石は木星から来たから触ると覚醒するよ」あの子は真剣な顔つきで言うそれは私が拾ってきたただの石指摘したらさっきよりマジになって反論してくるやがて・・・・他にも信じる人が出てきてしまったああ、デマが奏でられてゆく、デマゴギージャズ♫ という内容で、ボクのような兵庫県民には、つい先だっての知事選挙を茶化しているのかという雰囲気でしたが、現実社会を茶かすほどのパワーは、やっぱり感じられませんでしたね。 土田英生さんの戯曲の面白さは、ある種の冷静さで社会批評の視点を維持するとことによって生まれてくると、20年前に感じていて、今回も「ああ、スタイルというのは変わらないものなんだな・・・」 と、まあ、ちょっとシミジミしながらも、生意気な感想を持ったのですが、生意気ついでにいえば、このお芝居の場合ですと、「木星から飛んできた」ということが本当で、「触って覚醒した」のが事実だったらどうするの? という、裏返しの問いに応えられないところが、20年ぶりに舞台を見た老人には「なんだかな???」 なわけなのですね。 けっこう集まっていらっしゃるお客さんたちの目に、「あんたアホやなあ・・・(笑)」 と見られている登場人物の女性こそが真実の人であることにこそ現代的なドラマトゥルギーの可能性! があるじゃないんですかね(笑)。 どこかのインチキ知事を当選させた「エビデンス」とかいう、いかにも、もっともらしい流行言葉を思い出しながら、まあ、そんなふうに感じたわけです。 それにしても、確かに、20年、やっていらっしゃったんですね。見るからに、お年だけはお召しになっていらっしゃいましたが、相変わらずの男優陣には拍手!でしたね(笑)。MONO52回公演 2025年2月17日・ABCホール作・演出・出演 土田英生出演金替康博 水沼健 奥村泰彦 尾形宣久 渡辺啓太 石丸奈菜美 高橋明日香 立川茜 土田英生追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)