ミゲル・ゴメス「グランドツアー」シネリーブル神戸no334
ミゲル・ゴメス「グランドツアー」シネリーブル神戸 ポルトガルの鬼才だそうです。ミゲル・ゴメス監督の「グランドツアー」を見ました。 不思議な映画でした(笑)。 率直に言えばものすごくヨーロッパ的な視線で東南アジアから日本までの、アジアを見ている映像という印象でした。 多分、タイかベトナムあたりの人形芝居や影絵芝居、日本でいえば文楽ですが、こちらは温泉につかるおサルさんの仕草、まあ、そういうイメージを重ねることでドラマを展開しているのですが、ドラマそのものは逃げる男と、追う女という、もちろん、二人は白人の美男美女なわけで、1900年代の初頭というスーパーが出て、白黒画面を基調にして展開するにはするのですが、都市の映像とかには「これって、今でしょ!?」というカラーシーンまで使われていて、結局、逃げている男の行方は不明ですし、追いかけている女は死んでしまうし、なのですが、女の、何とも夢のような復活のシーンが映し出されて、見ているこっちには、筋なんて通らなくても「よかった!よかった!」なわけで、「なんじゃ、これは?」映画全編に漂う、そういう不可解は、まったく解決しなかったのですが、なんだかおもしろかった!でした(笑)。 最後に映るのが「モーレンへ」という、多分、モーレン・ファゼンデイロという、これまた映画作家でもあるパートナーに対する献辞なのですが、凡人には鬼才のすることはわかりませんね(笑)。わからないけど拍手!監督・脚本 ミゲル・ゴメス脚本 マリアナ・リカルド テルモ・シューロ モーレン・ファゼンデイロ 撮影 ルイ・ポッサス サヨムプー・ムックディプローム グオ・リャン美術 タレス・ジュンケイラ マルコス・ペドローゾ衣装 シルビア・グラボウスキ編集 テルモ・シューロ ペドロ・フィリペ・マルケスキャストゴンサロ・ワディントン(エドワード逃げる男)クリスタ・アルファイアチ(モリー追う女)クラウディオ・ダ・シルバ(サンダース)ラン=ケー・トラン(ゴック)ジョルジュ・アンドラーデ(レジナルド)ジョアン・ペドロ・バス(カーペンター牧師)ジョアン・ペドロ・ベーナル(シーグレイヴ)テレーザ・マドルーガ(スパイ)ジョアナ・バルシア(レディー・ドラゴン)ディオゴ・ドリア(ブラウン少佐)ジャニ・チャオ(中国の花嫁)マヌエラ・コウト(クーパー)アメリコ・シルバ(英国司令官)2024年・129分・G・ポルトガル・イタリア・フランス・ドイツ・日本・中国合作原題「Grand Tour」2025・10・24・no151・シネリーブル神戸no334追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)