映画の時間 ズリフィカル・ムサコフ「UFO少年アブドラジャン」元町映画館no352
ズリフィカル・ムサコフ「UFO少年アブドラジャン」元町映画館 「中央アジア今昔映画祭 vol.3 ウズベキスタン特集」にハマっています(笑)。「やさしさ」、「熱いノン」と見ての3本目です。一本目の「やさしさ」が1966年、2本目「熱いノン」が2018年、で、この作品が1992年の製作で、まさに、ウズベキスタン映画の今昔を行った来たりしています。 で、見たのはズリフィカル・ムサコフという監督の作品なのですが、題名が「UFO少年アブドラジャン」なんですけど、まともや題名に躓きました。「UFO少年ってなんやねん?」ですよね。まあ、そう思って坐ったのですが、すぐにわかりました。 下に貼った原題にStivenu Spilberguとありますが、あのスティーヴン・スピルバーグのことで、この映画はスピルバーグの1982年の傑作E.T.を見て興奮したウズベキスタンの、たぶん、少年がスピルヴァーグにファンレター書くんです。「ボクのところにも宇宙人来たよ。」って。 で、映画は彼の村にUHO少年がやって来て、やがて去っていかざるを得なくなったいきさつを、書いた当人が、手紙の文面をそのまま読み上げた物語なのです。そのあたりの「語り物」として構成している方法論が、まず、うまい!ですね。 その上、出来事は宇宙人到来のSF的事件の連続なのですが、これが何というか、ウズベキスタンって、こんなところなんだね・・・という、中央アジアそのものというか、田舎丸出しで笑えます。 今回のこの映画祭で上映される6本の作品のうち、この作品だけが以前公開されたことがあるようで、「たぶん、90年代の終わりだと思いもいますが、ソビエト製のカルト映画として、評判になったとおもいますよ。」 元町映画館のWくんのことばですが、納得ですね。ボクもそうですが、好きな人は、きっと好きです(笑)。まあ、いわずもがなの余談ですが、ボクが一番笑ったのは、裸ん坊で登場した宇宙人の少年と出会った農夫のバザルバイさんの最初の会話ですね。「なッ、ない!」「高知能生命体のぼくたちには、そんなものは必要ないのです。」「えーっ、もったいない。」 少年に、なにがなかったのかは想像にお任せしますが、そのあと、服を着せたり、名前を付けたり、隠し子騒ぎで大わらわになったり、シッチャカメッチャカの奇想天外が始まるのですが、奥さんのホリーダ(多分)さんともども、役柄を心得た名演技で拍手!拍手!でした(笑)。 上のデカいスイカの写真をご覧になればおわかりだと思うのですが、SFとはいいながら、実にロー・テクというか、今どきの映像に慣れていらっしゃる方は、きっと、バカにさせるであろうレベルなのですが、それが「物語」とマッチしていて、笑いが盛り上がるん気さえするんですよね。 いやー、この監督、ただものじゃないですね。拍手!監督・脚本 ズリフィカール・ムサコフ脚本 リフシボイ・ムハメジャーノフ撮影 タリアト・マンスーロフ音楽 ミルハリル・マフムードフキャストラジャブ・アダシェフ(バザルバイ 農夫)シュフラト・カユモフ(アブドラジャン UHO少年)トゥチ・ユスポワ(ホリーダ)トゥイチ・アリポフ(議長)ウラジミール・メニショフ(ナフロブチコ将軍)1992年・88分・ウズベキスタン原題「Abdulladzhan, ili posvyashchaetsya Stivenu Spilbergu」2026・03・19・no052・元町映画館no352追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)