映画の時間 ケン・スコット「ママと神さまとシルヴィ・バルタン」キノシネマ神戸国際no64
ケン・スコット「ママと神さまとシルヴィ・バルタン」キノシネマ神戸国際 題名に惹かれて見ました。ケン・スコット監督の「ママと神さまとシルヴィ・バルタン」という作品です。 題名のどこに惹かれたかって?もちろん、シルヴィ・バルタンです。50数年前に、初めてラジカセを手に入れて聞こえてきたのが彼女の歌でした。「あなたのとりこ」とかいう題だった気がしますが、歌詞とかわからないまま鼻歌で歌える歌の一つですね。 で、映画では、キリスト教か、イスラム教か、ユダヤ教か、そのあたりはわかりませんが、生れてきた子供に母親が祈る言葉に「ミチクパラ」(私をあなたに捧げる)とかいう言葉があるらしいのですが、これを「この子はほっておけない!」と思い込んだお母さんが、繰り返し念じて育て上げるお話です。 物語の家族はモロッコあたりから、フランスに移り住んでいるらしい人たちのようです。 まあ、最初は、生まれながらに障害がある末っ子の誕生ということで、繰り返しのミチクパラもほほえましいのですが、子どもが奇蹟的に障害を克服し、成人していく段になっても、子ども自身にとっても有難迷惑というか、「そこまでするか!」のレベルに突き進み、とどのつまりは、彼女自身の命が尽きるまで貫き通すというお話でした。 で、その七転八倒というか、ハチャメチャというかの展開に、テーマソングのように聞こえ続けているのがシルヴィ・バルタンの、多分、世界的なヒット曲「あなたのとりこ」とかなのでした。こういうことを言うと叱られるかもですけど、ミチクパラってくだいていえば「あなたのとりこ」でしょ。笑えましたね(笑)。 何で、このお話の展開にシルヴィ・バルタンが登場するわけ?というあたりは、このお話が、彼女の歌がヒットした時代に育って、今では60歳を越えているらしいロラン・ペレーズという作家の回想記を原作にしているらしくて、とどのつまりには、主人公たちがシルヴィ・バルタンに出会ってしまう。という実話をベースにしてはいるんですけれど、生涯、ミチクパラという呪文のマザコンを強いられて苦労したロラン君が、最後には「あなたのとりこ」に目覚めて本を書いてしまうという、まあ、母と息子にしか成り立たないんじゃなかなとボクは思うのですが、笑える「親子愛のドラマ」に仕上がっていて拍手!でした。 で、まあ、シルヴィ・バルタンという名前に引き寄せられて見たんですが、びっくり仰天でした。 なんと、今では、80歳を越えていらっしゃるはずの、あのシルヴィ・バルタンさんが登場なさって、唄までお歌いになっているんですね。ホント、50年前の面影のママでしたよ(ウソですけど(笑))。 まあ、お母さんの、あんまりな振舞いに辟易なさる向きもあるかもという作品でしたが、いつのまにか、親の世代が消えてしまった徘徊老人には、「こんな、オカン、結構いたよな・・・」という懐かしさを感じさせてくれる作品でした。拍手!監督・脚本 ケン・スコット製作 シドニー・デュマ ソフィー・テペール原作 ロラン・ペレーズ撮影 ギョーム・シフマン美術 リトン・デュピール=クレモン衣装 アン・ショット編集 ドリアン・リガール=アンスー イバン・ティボドー音楽 ニコラ・エレラキャストレイラ・ベクティ(エステル ママ)ジョナタン・コエン(ロラン 息子)ジョセフィーヌ・ジャピ(リジ― 妻)ジャンヌ・バリバール(フルーリー)リオネル・ドレー(マクロフ)ナイム・ナジミロ・マシャド=グラネールアンヌ・ル・ニシルビー・バルタン(本人役)シルビー・バルタン2025年・103分・PG12・フランス・カナダ合作原題「Ma mère, Dieu et Sylvie Vartan」2026・05・25・no096・キノシネマ神戸国際no64追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)