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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2019.06.12
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​​​​​​​​​​​​​​​アルフォンソ・キュアロン 「ローマRoma」 イオンシネマ加古川
 今日はJRに乗って西向き。東加古川駅で降りて、南に出る。​​​
「さて、イオンモールはどこかいな?きっと、あっちやな。」​
 知人が住んでるはずの街で、昔、一度来たことがあるが、JRの駅を降りるのは初めて。ウロウロ南東に向かって2号線までやってくると、かなり西のかなたにイオンシネマの看板発見。

​「えーっ、けっこう遠いやん。」​
たどり着いた映画館は加古川イオンの南の端、何だか人が少ない。席に着くと、画面も客席も広い。大きなホール。500人は入れそう。予告が始まりかけていて、誰も来ない。
​「エーっ、ここに、一人かあ。」​
 10列目くらいのほぼ中央。
「フフフ、こうなったら社長気分やな。」​
 暗くなる直前に二人。学生風の女性と、30代の男性。徘徊映画鑑賞歴最少の3人鑑賞会。
 灰色の画面には石タイルの床が映っていて、水を撒く音がしている。やがて水が流れてきて、タイルの表面に泡が立っている。床の水面に光っている空が映っていて、水面の空を泡が落下傘のように降りてくる。水はだんだん増えていって、上方から打ち寄せる波のように流れてくる。そして、また、上方に向かって退いてゆく。誰かが水を撒いている。
 水面に映った空に、白い飛行機が飛んでいる。
​​​​​​​​ 少女(クレオ)ともう一人アデラクレオが家政婦か女中として働いているようだ。白人の家族(医者の夫アントニオ、妻ソフィア、男の子が三人ペペ、トリオ、パコ、女の子が一人ソフィ、子供たちの祖母テレサ)とは言葉(字幕で分かる)と肌の色が違う。​​​​​​​​
​​ 子供たちは、明るく騒がしい。夫婦は何だか怪しい。クレオにはフェルミンという恋人がいるが、素っ裸で棒を振り回している、ちょっとぶっ飛んだバカ。​​

 ​ヤレヤレ・・・​
​ 物語が動き始めたと気づくのはクレオが身ごもるところからだ。メキシコらしい街の様子が騒然とし始めて、世の中のせいばかりではないが、劇中の人の関係が次第に壊れていくシーンと重ねられているように見える。それぞれのシーンを、ほとんどカットなしで、辛抱強く撮り続けるので、見ていて緊張する。​
​​ 「コーパスクリスティの虐殺」の最中に、虐殺者として​フェルミンが​登場し、暴力が振るわれる現場に偶然出くわたクレオ。その場で流産してしまうクレオ。そこから赤ん坊の遺体を抱く彼女の姿まで、映画の最初のクライマックス。​​​カメラは切れ目なくそれぞれの人を映し続ける。何だか疲れ果てた気分でシーンに見入りながら思う。​​​​
 「さあ、ここからどうなるんだ?」
 夫が去っていく場面に立ち会うことを嫌がって、海岸への家族旅行を思い立ったソフィアは、病院から帰ってはきたものの、ボンヤリしているクレオに、子供たちと一緒に行くことを促す。​​
​​​ 波が次第に激しくなる海岸で、ぺぺソフィが流される。寄せては返す波をカメラは執拗に撮り続ける。二人の子供が、波のどこにいるのか、いつまでもわからない。助けようと、我を忘れているクレオも波をかぶって危ない。
 観ているぼくもドキドキする。​
「ああ、ここで、破局か!?」​
 しかし、クライマックスは、ぼくの予想とは違ったシーンで用意されていた。​​やっとのことで二人を助けたクレオに、ソフィアと子供たちが重なり合うように抱きついていく。(チラシのシーン)​​
 その時、彼女はが口走るのだ。​​

「欲しくなかったの。生まれてほしくなかったの。」​​
​ ​命を投げ出すようにして、子供たちを救くおうとしたクレオの心にやってきたものを何と呼べばいいのだろう。​
​​ あの時、心臓を止めたまま生まれた赤ん坊と生き返らせようとする医者をじっと見ていたクレオの心にあったもの。それを見つめ返すなにかがここで、クレオのこころに生まれている。​​
 それを何と呼ぶべきなのか、うまくいえそうもない。「回心」とか「愛」とかいうことかもしれないが、少し違う。人が生きていくためにあったほうがいい、何か小さなことだ。
「私たちクレオが大好きよ。」​​​
​ ​​その場でソフィアクレオを抱きしめてそういった。​​​人の外側から言うなら、そんなふうにいうしか、しようがない。しようがないことをいうソフィアもまた痛むこころに苦しんでいる。人のこころが人のこころを包む瞬間が映し出されている。
 ぼくはぼくで、流れ始めた涙がとまらない。​
 海から帰ってみると、父親が去って空っぽになっていた家で、子供たちは取り合えず泣きだす。泣きながら、やはり、騒がしい。黒い犬は相変わらず、やたらと糞をしている。犬の糞の掃除のために水をまいていたのが始まりのシーンだったのだ。
​ 用事のあるクレオが階段を上がっていって屋上に消える。その上に空が広がっている。そこから始まったクレジットの後ろに、白い飛行機の機影が動いているのが見える。​
「ここから、また、彼女や、子供たちの生活が始まる。クレオは洗濯を始めたのだろうか。」
 外に出るともう暗くなっていて、中空に半月が輝いていた。2号線沿いに歩きながら、振り返って写真を撮った。
​​ お土産にはイオンのパン屋で「台湾ドーナツ」「メロンパン」を買った。今日も、なかなか、いい一日だった。
 ​夜になった東加古川駅があった。​​



 監督 アルフォンソ・キュアロン Alfonso Cuaron
 製作 ガブリエラ・ロドリゲス  アルフォンソ・キュアロン
    ニコラス・セリス
 脚本 アルフォンソ・キュアロン
 撮影 アルフォンソ・キュアロン
 美術 エウヘニオ・カバレロ
 衣装 アンナ・テラサス

 キャスト
  ヤリッツァ・アパリシオ(クレオ)
  マリーナ・デ・タビラ(ソフィア)
  マルコ・グラフ
  ダニエラ・デメサ
  カルロス・ペラルタ
  ナンシー・ガルシア
  ディエゴ・コルティナ・アウトレイ

原題「Roma」 2018年 メキシコ・アメリカ合作 135分 2019/03/14 

追記 
​​ 最後まで分からなかった「ローマ」という題は、メキシコの地名らしい。それから、この映画の監督をぼくは女性だと思い込んでいた。なぜそう思ったかのか、何となく自分ではわかる気がするが、男性だった。だから、どうだっていうのだということはここでは、もう書かないが、いろいろ考えてしまうことになりそうだ。

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最終更新日  2023.08.12 23:51:59
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