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2020.07.03
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​​​​ロラン・バルト「喪の日記」(みすず書房)​

​​
 ロラン・バルトが亡くなって40年経っていた。その40年の間、ぼくは何をしていたのだろう。20歳で初めて読んだが、わからなかった。お経か呪文のように後生大事に、憧れ続けてきたが、ある40年経っても、わからないものはわからないということがあるということがわかったような、気だけする。​​
 先日、
二十代の友人がバルトを読むことの「快感」をネットのどこかに書き記しているのを見て、嫉妬して図書館で借りた。

全面的な存在 
    絶対的である
重さはまったくない
​重さのない濃密性(P267)​

 読み終える寸前に襲い掛かってきた、以前の「わからない」感覚にうろたえた。そこからページを行ったり来たりし始めた。これも、いつかの仕草だ。

1115
 
​― 胸がはりさけそうになったり、いたたまれなくなったりして、ときおり、生がこみあげてくる(P53)​
自殺
​死んだら、もう苦しまなくなる、なんて、どうしてわかるのか?(P252)​
​ ​​交通事故で突如去ったロラン・バルト。彼が書き溜めていた、いや「書き溜める」なんていうことをバルトがしたとは思えない。しかし、数百枚のカードは整理されてあったらしい。​​

 1124 
 わたしが驚く ― ほとんど心配に(不安に)
なる ― のは、じつはこれは喪失ではないということだ(わたしの生活は混乱していないのだから、これは喪失のようにかたることはできない)。​そうではなくて、傷なのだ。愛する心に痛い思いをさせるもの。(P67)​


 母の死を「傷」としてを苦しむ男がいることに突き放されてしまいそうになる。しかし、喪失のように語れないという言葉で引き戻される気がする。​​

1978718
 
それぞれの人が、自分なりの悲しみのリズムをもっている。(P166

11
12
 ​きょう ― 私の誕生日だ ― 、病気なのだが、そのことを彼女に言えない ― いう必要がもうない。(P48)​
​ バルトの死から二十年近く経って、一冊の書物として編まれていた。そこには、まさに「エクリチュール」が、何の脈絡もない呟きとしてあるように見える。​
 脈絡をもとめて彷徨うのが「快感」だと、ぼくには言えない。40年前の記憶でもそうだった。
197869日 
 けさ、サン=シュルピス教会の奥まで入った。建物のなかにいると、ただ広漠とした建築に陶然となる。―わたしはすこしのあいだ腰をかけ、無意識に「お祈り」のようなものをする。マムの写真の本がうまく書けますように、と。そして気がついた。わたしはいつも子供っぽい「欲求」によって前へ前へと引っぱられ、いつも願いごとをし、なにかを望んでいる、ということに。いつの日か、おなじ場所に腰をかけ、目を閉じ、なにも願いごとをしないようになろう‥‥。ニーチェが言っていた。祈るのではなく感謝するのだ、と。
 ​そのようなことを喪はもたらすはずではないだろうか。(P141)​
 ​​いつの日にか、おなじ場所で。​

1979915
 
​とても悲しい朝がある・・・・・。(P248)​
​​​ ​やはり、バルトは、バルトで、ぼくは、ぼくだった。いつの日にか同じ場所で、ぼくには感謝することができるだろうか?
​​​

​​​​
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最終更新日  2020.12.01 09:21:44
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