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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2021.02.03
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​​​​A・レイス  M・コルデイロ「トラス・オス・モンテス」元町映画館​
 元町映画館が企画に参加している​「現代アートハウス入門」​というシリーズの上映に出かけました。
 まあ、どっちかというとロズニツァ監督「群衆」シリーズのついでなのですが、こっちはこっちで、かなりやられてしまいました。
 「東風」という配給会社の企画で、本編上映の後、オンライン映像で、今日の場合は、3月の上映を期待して待っている「セノーテ」の監督である小田香さんと、スペイン語文学の翻訳者で、東大の先生であるらしい柳原孝敦さんの対談(?)が流されました。​​​​(内容はネット上で公開されています。上の題名をクリックしてみてください)​​ まず、映画​「トラス・オス・モンテス」​ですが、本編が凄いです。題名は、ポルトガルの土地の名前らしいのですが、時間と空間が、自由自在に映像化されていて、セリフは、まあ、ないといっていいでしょうね、BGMもありません。ただ、ただ、静かな映像の「広がり」と「奥行」が映し出されている印象です。​​
 平原で羊を追う少年の姿と口笛、叫び声、子どもに母親が語る「昔話」、そんなシーンから映画は始まります。
 映画や、小説について、「いつ、どこで、だれが、何をしているのか」という「物語」の枠を見つけ出すことで、納得したがる傾向が、ぼくにはありますが、そういう小賢しい発想をあざ笑う(笑いませんが)かのような映画でした。
 映し出されている登場人物たちは、現地の村の村人たちらしくて、そこで行われるさまざまな行事や音楽の演奏は、村の生活の中にあるものだと思いますが、映像として表現されているプロットにあたる物語群は明らかに虚構です。
 たとえば、数百年前の「王」からの手紙が村の娘に届くとかいうシーンを、さっきまで登場人物たちが演じています。
 村からさ迷い出た少年たちが洞くつで暮らしているらしい男女、母親がしてくれた昔ばなしの世界、と出会い、時間を失うというシーンもあります。
 村を出てゆく父親の姿が地平線に消えるまで、延々と映し続けられるシーンや、村を縦断しているらしい鉄道のシーンも、ほとんど「象徴」として映し出されているとしか思えない表現です。
 要するに、ボンヤリとした、焦点を結ばないイメージと、異様に美しい「自然」と村人や子供たちの顔が記憶に残りそうですが、襲ってくる眠気とたたかうのは大変でした。
​​ にもかかわらずこのシリーズの初日にやったらしいエリセ監督「ミツバチのささやき」と、どこか似ていて(実際はまったく違いますが)、「一体これは何だったのだろう」という疑問と一緒に記憶に残りそうな予感とともに映画は終わりました。​​
​ 10分の休憩の後、オンラインの映像で小田香さん​柳原教授​の買登場しました。​そこでは、​​​​​柳原先生エリセとの類似(?)や、「トラス・オス・モンテス」という、ポルトガルとスペインの国境地帯の「地誌」について触れておられたこと、それから、小田さん「カメラの向こうとこちら」という言い方で、この映画の製作の現場に対する関心を語っていらっしゃったのが印象に残りました。​​​​​
​ トークの後、全国の会場のお客さんからの質問に答える中で、「わからないこと」について、二人が口をそろえて、​「よくわからない」​とお答えになった後、「わからないことを大切にしてください」とおっしゃったことに好感を持ちました。​お二人とも、とても感じが好くてファンになってしまいましたね。これで、また読む本と見る映画が増えそうです。
​ ぼくも、よくわからなかったのですが、ぼくの「わかりたがり」は30数年間「わかりますか?わかるでしょ!」を繰り返してきた職業病ですね。わからないのに、面白いとか感じるところにこそ豊かさがあるんですよね。
 ああ、そうだ、「ミツバチのささやき」との共通点の一つは子供たちの描き方だったと、今気づきました。この映画も、子供がとてもいいのでした。​ホラ、また、わかりたがってますね(笑)。​

監督 アントニオ・レイス  マルガリーダ・コルデイロ
撮影 アカシオ・デ・アルメイダ
編集 アントニオ・レイス  マルガリーダ・コルデイロ
1976年・111分・ポルトガル
原題「Tras-os-Montes」
2021・02・01・元町映画館no69



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最終更新日  2024.02.28 22:16:06
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