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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2021.02.16
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​​エリア・スレイマン「天国にちがいない」シネリーブル神戸
 1月の終わりごろ、予告編を見て、なんか不思議な映画だなと思いました。しばらくすると友達がブログでほめていましたが、どんな映画なのかジメージが湧きません。これは見るしかないなという気分でやって来ました。
​ 2月になって、はや、もう、10日を過ぎたのですが、久しぶりの​シネリーブル​です。​​非常事態宣言は続いていますが、商店街の人出はむしろ増えているようです。映画は​エリア・スレイマン​というパレスチナの監督の​「天国に違いない」​です。上のチラシで帽子をかぶって、肘をついている男が彼でした。​​​
​​ キリスト教の立派な装束をつけた神父がなにやら神をたたえる言葉を口にしながら、十字架を担いだ従僕と、おおぜいの信者(?)を引き連れて、何やら仰々しく廊下を歩いてきます。扉の前に立ちノックしながら「扉よひらけ」と唱えます。扉は開きません。ノックと呪文のような言葉を、何度か繰り返しますが、開かないうえに中から「神なんか信じない」という言葉が返ってきます。​​
 神父は怒りに満ちた世俗の顔に戻って、装束の帽子を脱ぎ捨て、「扉」の部屋の反対側の裏口(?)に回り、ドアを蹴破り中にいた人物を殴りつける音がして、先ほどの扉がしずしずと開きます。
 儀式は何事もなかったように続くのですが、ここで、画面が変わってベランダに立っている主人公が映し出されます。
 まあ、こうして映画は始まりました。「さっきの神父の話は何だったんだ?」と思っていると、ここからも不思議なシーンが続きます。
​​​​ 主人公がベランダに立つと住居の庭に無断で入ってきてレモンの実を盗む(?)、いや、収穫か(?)、男がレモンの木によじ登っています。男はベランダから見ている主人公に向かって​​
「ドアはノックしたよ、返事がないから仕方なく入ったんだ」
​ ​とか、なんとか、いいながら、こんどは勝手に剪定をはじめます。こういう中々過激な「隣人」をはじめ、変な「隣人たち」が、いろいろ登場します。通りには戦車が走ったり、警棒(?)を持って群がって走ってくる男たちがいたり。​​​​
​​ 場面が​パリ​に変わって、ファッションショーに出てくる女性たちが繰り返し映し出されますが、ここで、ようやく、​主人公​映画監督であり、​パリ​には「映画」の売り込みにやってきていることがわかる交渉のシーンが映ります。(もっとも、ぼくの記憶違いで、これはニューヨークでの出来事だったかもしれません。)​​
​​​​「あなたの映画はパレスチナらしくない」​​​​​
​ そういって断られた主人公は、次に​ニューヨーク​に登場します。
 この街の市民たちは、なぜか、銃で武装しています。車のトランクから手動のロケット弾を取り出している人もいます。
 公園では天使が警官に追いかけられて、羽根を棄てて消えてしまいました。いやはや、どういう街なのでしょうね、ここは。

​ 主人公は​ニューヨーク​でも売り込みに失敗したようで、飛行機に乗って、変な「隣人たち」が住む街に帰ってきます。​
​​ 土砂降りの中、自宅の塀の前で、「止まらないんだ」とずぶぬれで立ち小便を続ける「隣人」に傘を差しかけたりしながら、ようやく、自宅にたどり着きます。​​
​ 朝起きてベランダに立つと、出発する前に鉢植えから庭に植え替えておいたレモンの若木が実をつけていて、例の「隣人」が、勝手に水をやっています。​
 ディスコというのでしょうか、若い人たちが音楽に合わせて踊っているホールのような、酒場のようなところの片隅のカウンターでお酒(?)を飲んでいる主人公が写って、映画は終わりました。
 ここで、不思議なことが起こりました。ここまで、「不思議さ」の中をさまよっていたぼくの目に涙が滲んできたのです。これは、どうしたことでしょう。
​​ ぼくにとって、この映画の不思議さは、​「天国にちがいない」​という題名の謎が全く解けなかったことがすべてといってもいいのですが、主人公の映画監督がほとんど喋らないうえに、ただ直立して見ているだけの人という所にも不思議は宿っています。​​
 この直立感には​チャップリン​とかがやどっている印象もありましたが、言葉、台詞についていえば、主人公がセリフを喋るのは一度だけでした。それもたった二言です。
 ​パリ​だったか​ニューヨーク​だったかで、タクシーに乗った時の会話です。
「どこの国から来たんだ」
「ナザレ」
「ナザレは国じゃないだろ」
「パレスチナ」​
 ​​​​このシーンのこのセリフは、ぼくに対して、この映画の
​パレスチナらしい!
​​ 輪郭を焼き付けたのですが、さて、​「天国」​は天使が消えた​ニューヨーク​だったのでしょうか、立小便がとまらない​「隣人」​がいる​「この町」​だったのでしょうか。​​​​
 最後の最後に、胸に迫ってきたものは、一体何だったのでしょう。最後まで、不思議が残る映画でした。 それはそうと、​シネリーブル​のサービスでポスターをもらいました。これですが、なかなかうれしいプレゼントでした。

監督 エリア・スレイマン
製作 エドアール・ウェイル  ロリーヌ・ペラッシ  エリア・スレイマン
タナシス・カラタノス  マーティン・ハンペル  セルジュ・ノエル
脚本 エリア・スレイマン
撮影 ソフィアン・エル・ファニ
編集 ベロニク・ランジュ
キャスト
   エリア・スレイマン
   タリク・コプティ
   アリ・スリマン
   ガエル・ガルシア・ベルナル
2019年・102分・G・フランス・カタール・ドイツ・カナダ・トルコ・パレスチナ合作
原題「It Must Be Heaven」
2021・02・12シネリーブル神戸no80


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最終更新日  2024.01.12 01:05:13
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