ゴジラ老人シマクマ君の日々

2021/05/18(火)00:50

週刊 マンガ便 トマトスープ「ダンピアのおいしい冒険1・2」(イーストプレス)

週刊マンガ便「コミック」(84)

​​​トマトスープ「ダンピアのおいしい冒険1・2」(イーストプレス) ​​ ​​ 5月の「マンガ便」に入っていた「新しい」マンガです。何が新しいといって、この本は「マトグロッソ」という、出版社イースト・プレスが運営するWebメディアに掲載されているマンガの書籍化なのですね。こういうパターンは初体験ですね。  「マトグロッソ」というのは「多種多様なコンテンツが生息する森」という意味で名づけられているようですが、その原義はポルトガル語で「深い森」という意味で、哲学研究者の内田樹によって名付けられたそうです。 ​ イースト・プレスの広告を兼ねたサイトのようですが、「ダンピアのおいしい冒険」はここで、1巻から、すべて読むことができるようです。​ ​ マンガは、ウィリアム・ダンピアという、17世紀イギリスの、実在の人物が主人公です。で、ウィキペディアによれば​​​「William Dampier(1651年 - 1715年3月)」は、イングランドの海賊(バッカニア)、船長、作家、博物学観察者。ニューホラント(オーストラリア)、ニューギニアを探検した最初のイングランド人。世界周航を3回成し遂げた最初の人物である。​​​​ だそうで、彼の世界の海をめぐる冒険が、「マンガ世界の歴史」ふうに描かれている、結構まじめなマンガです。  このマンガで初めて知りましたが、ダンピア自身に『最新世界周航記』 (平野敬一訳・岩波文庫)という著作があるようで、その内容にかなり忠実に書かれているようです。  下に貼りましたが、要所、要所に、歴史用語や、歴史的事件の解説が、丁寧にのっていて、冗談ではなく、勉強になります。 ​ マンガ家のペンネームは「トマトスープ」さんで、正体不明ですが、絵柄こそ、ちょっと子供向けというか、好き嫌いが分かれそうですが、描かれている内容は結構ハイレベルだと思いました。​ ​ まあ、題名にわざわざ「おいしい」と銘打っていて、レシピも詳しく書いているのですが、絵柄のせいですかね、さほどおいしくなさそうなところがちょっと残念ですね。​  受験のお手伝いとは言いませんが、「へ―そうだったのか」的な面白さは高校生レベルでしょうね。ぼくが高校の図書館の購入係なら、きっと購入しますね(笑)。 ​  第2巻はこんな表紙です。夢見る少女みたいですが、もちろん、ダンピア男の子ですよ。   ​​​​ ​ ​​ ​​​​​​​​​​​​​ ​​​​​​​​​​​​​​

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