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カテゴリ:映画「元町映画館」でお昼寝
スティーブン・フリアーズ「殺し屋たちの挽歌」元町映画館
元町映画館が2022年の11月からシリーズで上映している「12ヶ月のシネマリレー」の、第3弾はスティーブン・フリアーズ「殺し屋たちの挽歌」でした。原題が「THE HIT」だそうで、チラシの いつ殺されても、まあ、シヨウガナイ境遇の裏切り者ウィリー(テレンス・スタンプ)なのですが、なんだか、余裕なのですよね。 この、意味ありげな顔で、ずっとニヤついていて、「死と生はおんなじだ」みたいな、量子論みたいなことを口走って、若いほうの殺し屋(ティム・ロス)を翻弄していくんですよね。そこに、やたらセクシーな人質マギー(ラウラ・デル・ソル)が乗りこんできて、なんだかわけのわからない心理戦の様相なのですが、結末は案外あっけなかったですね。写真を拡大したポスターを上に貼りましたが、シャレてますね。 二人組の殺し屋ブラドック(ジョン・ハート)とマイロン(ティム・ロス)が裏切り者のウィリー(テレンス・スタンプ)をスペインのどこかで拉致して、依頼者のいるパリまで運ぶという仕事を請け負って実行するのですが、拉致するときに警護のK察官を殺してしまった結果、K察から追われることになって、なんやかんやあって、もう一人、女性の人質まで連れて逃げることになるという、いわゆるロード・ムービーでした。 映画の面白さは心理描写というか、表情の演技だったと思うのですが、普通の人間は「殺す」という発想の手前に、まあ「壁」があると思うのですが、それがあるのはマギーだけで、残りの三人にはないらしいという、そこのところが面白かった(?)ですね。 それから、やはりロード・ムビーなわけで、フラメンコ・ギターの音楽にのって次々に現れるスペインの風景のすばらしさですね。「ああ、こんな所なんだ!」と、うすボンヤリ感動しながら見とれてました。ギターはパコ・デ・ルシアという名人だったのだそうですが、それよりも、テーマ曲をエリック・クラプトンが弾いているとか、事前に言ってもらいたかったですね(笑)。言われていれば、わかったかもしれないのにね(笑)。 それにしても、なんだか不思議な映画でした。一応、監督のスティーブン・フリアーズに拍手!ですね。 監督 スティーブン・フリアーズ 製作 ジェレミー・トーマス 脚本 ピーター・プリンス 音楽 パコ・デ・ルシア テーマ曲 エリック・クラプトン キャスト ジョン・ハート(ブラドック) ティム・ロス(マイロン) ラウラ・デル・ソル(マギー) テレンス・スタンプ(ウィリー・パーカー) ジム・ブロードベント(法廷弁護士) 1984年・94分・PG12・イギリス 原題「The Hit」 2023・01・19-no008・元町映画館no159 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.06.30 22:12:13
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