2024/04/08(月)20:57
マーティン・キャンベル「MEMORY メモリー」109シネマズ・ハットno27
マーティン・キャンベル「MEMORY メモリー」109シネマズ・ハット 実は「探偵マーロウ」が見たかったんですね。その映画でフィリップ・マーロウを演じているらしいリーアム・ニーソンという人は、確か、「シンドラーのリスト」のシンドラーですよね。こっちの映画は見た記憶があります。でも、30年前の映画で、その後、彼は超一流の俳優の道を歩んできた人らしいのですが、ボクが見たことがあるのは、2017年の「ザ・シークレットマン」という邦題の、所謂、ディープ・スロート物で、主人公のMark Feltマーク・フェルトを、渋く演じていた1本だけなのです。 ところが、今年(2023年)になってフィリップ・マーロウをやっているというのです。ハンフリー・ボガードやケリー・グラントがやったあの役です。これは何とか見てやろうと思っていたのですが、見逃してしまいました。
で、109シネマズ・ハットのプログラムで見つけたのがマーティン・キャンベルという監督の「MEMORY メモリー」でした。原作は、20年ほど前に「ヒットマン」という題名で映画化されていて、所謂、リメイク作品だそうです。まあ、原作も前作も知らないわけですから、ボクには関係ありませんね(笑)。で、スクリーンに登場したのは、老齢の殺し屋でした。
人を殺す手口というか、動きがいいんですね。ワイヤーとか、素手とか、ピストルとか、方法は何パターンかあるのですが、始まるとアッという間に事が終わっているメリハリ感がスクリーンの空気を一瞬に支配していくんです。その「殺し」のシーンが、まあ、そういってよければ、爽快な印象でした。必殺仕事人のムードといえばいいのでしょうか(笑)。
ところが、この殺し屋さん、アルツ・ハイマーなんです。それに加えて子供は殺さないという、自らに課した「掟」の持ち主という、まあ、めんどくさい老人なのですが、そこが物語の展開の肝でした。
どうして子供はだめなのか、そこのところが、やや、説得力に欠けますが、とどのつまり、アルツ・ハイマーのせいで段取りをしくじってしまうというのは、なんというか、まあ、見ているこっちの年のせいもあってでしょうが、リアルな墜落感を感じました。
とはいいながら、とどのつまりには、「掟」が光るどんでん返しもあって、「よしよし、そうでなくっちゃね!」 という結末で、まあ、シンプルな映画でしたが納得でした。
お目当てのリーアム・ニーソンという俳優さんですが、年をとっても、いい役者ですね。拍手!でした。それから、リンダというFBIの女性捜査官役だったタジ・アトウォルという女優さん、なかなか、よかったですね。拍手!でした。まあ、顔立ちが好みだというにすぎませんが(笑)。
でもねえ、やっぱり、「探偵マーロウ」、どこかでやってくれないかなあ・・・。 でした。
監督 マーティン・キャンベル
原作 ジェフ・ヒーラールツ
オリジナル脚本 カルル・ヨース エリク・バン・ローイ
脚本 ダリオ・スカーダペイン
撮影 デビッド・タッターサル
編集 ジョー・フランシス
音楽 ルパート・パークス
キャスト
リーアム・ニーソン(アレックス・ルイス:殺し屋)
ガイ・ピアース(ヴィンセント:FBI捜査官)
モニカ・ベルッチ(ダヴァナ・シールマン:お金持ちのおばさん)
タジ・アトウォル(リンダ・アミステッド:FBI捜査官)
レイ・フィアロン(ジェラルド・ヌスバウム:FBIの上司)
ハロルド・トレス(ウーゴ・マルケス:メキシコの警察官)
2022年・114分・R15+・アメリカ
原題「Memory」
2023・05・22-no062・109シネマズ・ハットno27
追記
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