ゴジラ老人シマクマ君の日々

2024/07/25(木)00:40

週刊 読書案内 筒井功「縄文語への道」(河出書房新社)

読書案内「社会・歴史・哲学・思想」(75)

​筒井功「縄文語への道」(河出書房新社)​​ 市民図書館の新入荷の棚で見つけたのが、ほぼ半年前のことで、​​​「縄文語?そんな時代に言葉があったのか?いや、縄文人だって・・・。」​​ まあ、そういう、​​​なんだこれ?​​​ で借り出して、どなたも予約をお入れにならないのをいいことに、半年がかり、繰り返し借り出して、ようやく読み終えました(笑)。 ​​​ 著者の筒井功さんは1944年生まれ、元々は共同通信とかの記者をなさっていた方のようですが、78歳の民俗学者です。​​​ ​ ​本書は、一好事家による地名論である。内容には結構ややこしいところがあり、どれだけの方に迎えられるか疑わしい。​​ ​​「おわりに」に記された著者自身のことばですが、​​「はい、結構ややこしかったですが、「アオ」から始まって、朝鮮古語、アイヌ語、琉球語へと進んでいく調査と推理はなかなかスリリングんで、手間はかかりましたが面白く読み終えましたよ。地名を追いかけて、いやー、大変な努力というか、さすが民俗学、旅の記録でしたね。」​​​​ というのが、ボクの感想でした(笑)。 ​ 筒井さんによれば、​​​​アオ(青)、アワ(淡)、クシ(串、櫛)、ミ(三)、ミミ(耳)の五語は確実に縄文語である ​らしいのですが、特に、アオ(青)を追った第1章から第3章が面白いですね。​​ ​​ 文字記録のない縄文時代の「ことば」が、​​​いかに「地名」に残されていったか!​​ ​という論旨にはかなりな説得力を感じましたが、いかがでしょうね。​​ ​ 一応、目次をあげておきます。​ 目次 第1章 青木、青島と縄文時代の葬地 第2章 弥生・古墳時代の葬地とアオ地名 第3章 青島を訪ねて 第4章 「クシ」の語には岬の意味がある 第5章 縄文時代に列島へ渡来した民族の言葉だった 第6章 クシと家船と蛋民 第7章 「耳」は、なぜ尊称とされていたか 第8章 ミ(御)の語源は数詞の「三」である 第9章 縄文語の輪郭​​​​​​​   ​​​​​​​​​​ ​ ​​ ​​​​​​​​​​​​​​​​​ 追記​  ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)​​​​ ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ ​​​​​​​​​​​​

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