|
カテゴリ:読書案内「社会・歴史・哲学・思想」
筒井功「潮来を、なぜイタコと読むのか」(河出書房新社) どうでしょう、この本の書名が何ともいえずいいなと思うのですが。縄文語を追っていらっしゃる筒井功さんの新刊「潮来を、なぜイタコと読むのか」(河出書房新社)です。
上の表紙に並んでいる「一口」、「間人」、「一青」・・・、読めますか? 表紙を見ながら「いもあらい」は昔の生徒さんにいたな、とか、「たいざ」は友達が丹後に就職して遊びに行ったし、で、 オッと、これは!?が「生野」でした。 大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ず天橋立 の、あの「生野」ですが、ボクはいく野の道の、その向こうの生まれですからね。 18 生野(いくの) で、まあ、ここから「死野」、「生野」を巡っての、著者自身の考察が始まりますが、そのあたりは読んでいただく他ありませんね。 この本の面白さは、もちろん、筒井功、独自の蘊蓄というか考察にあって、そっちが大事なのですが、たとえば、この生野についてならば、朝来市生まれとしては 「へー、死野か!」 で鷲摑みでした(笑)。 本書は、地名の発生を巡って歴史と由来をたどり直そうという目論見で、全国の、まあ、普通は読めない地名が取り上げられて、なかなか読み切るのは大変なのですが、たとえば姫路の人なら「丁」なんていう、他の地域の人には読めないけど、チョット読めちゃうんですよねとかいう地名を表紙で見つけられたりすると、とりあえず手に取ってみたいと思うのではなかろうかと考えるのですが(笑)、まあ、そういう、面白地名エッセイ集といった趣で、格好の、トイレの友なのですね。でもまあ、図書館の本なので、やっぱり返してきますね(笑)。 それから、上の「丁」は「よろ」と読むそうで、姫路だけじゃなくて、和歌山とか、広島、島根、ああ、それから関東の千葉県にもあるそうですよ。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.12.20 21:52:50
コメント(0) | コメントを書く
[読書案内「社会・歴史・哲学・思想」] カテゴリの最新記事
|