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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2025.01.04
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​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​シャーロット・マリンズ「若い読者のための美術史」(下田明子訳 すばる舎)
​ やたら分厚くて、チョット腰が引けるかもの見かけの本です。市民図書館の新刊の棚で見つけました。二月がかりで、ようやく読み終えました。何をどう紹介すのかというか、案内していいのか、あれもこれもなのですが、美術史とか絵画史とかに興味を持っている、題名通りでアホみたいですが、まあ、若い人におすすめです。ただ、その方面について、あれこれ、読むには読んできたタイプの老人にもおすすめです。
​なにはともあれ、とりあえず名著!です(笑)。​​
​ 著者はシャーロット・マリンズという女性の美術研究者、編集者、紹介者のようです。で、本書はイェール大学出版局「リトル・ヒストリー」シリーズ第9弾として、大学生、高校生の入門書として書き下ろされた本をすばる舎という本屋が出しています。訳者は下田明子さんです。ああ、書名は「若い読者のための美術史」です。
 第1章で17000年前の洞窟彫刻30000年以上も昔の手形、木炭壁画の話から始まって、最終の第40章では現代美術の最前線の話題でした。
 この年ですから、いくら読んでも、どうせ忘れてしまうのですが、文章が、まあ、翻訳者のせいもあるかもしれませんが、読みやすい、展開が簡潔で素人にわかりやすくて面白い。そして、まあ、何といっても、女性や被差別の人たちの芸術の紹介が、少なくとも、ボクが今までに読んだどの美術史よりも、圧倒的に多いのが、一つの、それも大きな特徴だと思います。
​ ボクのような、時代遅れの目から見ると、
いかにも女性の研究者としての視点の鋭さ! 新しさ!​
 を随所に感じるのが本書の特徴でした。学生向けにこんな本が出ているアメリカの大学生は幸せですね(笑)。
 ちょっとだけ例をあげれば、例えばこんな所です。
 ​Chapter21「静物画と静かな人生」(P220~​
 フェルメール、デ・ホーホ、テル・ボルフなど17世紀の画家の絵は、同時代のイタリアの作品のように、歴史的な文学や聖書から引いた物語を描いたものではない。テーブルに置かれた物や人物の配置から、道徳的なメッセージが伝わってくることもあるが、17世紀のオランダ画家は物語性を排し、光や形や構図といった絵画の技巧そのものを前面に出すことに心を傾けたのではないだろうか。物の見え方や光の加減、当時の科学に関する最新の話題などに重きを置いたのだ。熱心に研究したのは、世界がどう見えるかであり、物語によってどう想像させるかではない。
 これと対照的なのがエリザベッタ・シラーニ(1638年~1665年)、物語を描いたイタリアの画家だ。ボローニャにある父親の工房で修業を積み、父親が通風で体が不自由になると、わずか16歳で工房と男性助手たちを引き受けた。その後十年間で、彼女はグレイド・レーニの最も優秀だった父親をもしのいで、ボローニャを代表する画家となった。得意としたのは、アルテミジア・ジェンティレスキ同様、聖書や古典に登場する強いヒロインたちだ。
  中略
 一六六四年の《太腿を傷つけるポルキア》シラーニが選んだ主題はドラマティックではあるが、ジェンティレスキが描く女性に込められた情熱はほとんど見られない。ローマの元老院議員ブルートゥスの妻ポルキアは、静かにナイフを握り、理想的ななめらかな肌を傷つけている。ポルキアがわが身を刺したのは、女性でも男性と同じくらい勇敢になれることを示し、だから信頼して男性の秘密、この場合はユリウス・カエサルの暗殺計画を打ち明けてほしいと伝えるためだ。シラーニが描くポルキアは、向こうの部屋にいる他の女性たちと語らうでも、ブルートゥスに懇願するでもない。焦点が当たっているのは彼女の孤高の勇気であり、みずからの運命をみずからが決めるという姿勢だ。もしかしたらシラーニは、男性社会の中で抜きん出ようとする自分を彼女に重ね合わせていたのかもしれない。(P229)
​​​​​ ​​ レンブラントからフェルメールあたりについて、光がどうのとか、構図がどうのとか、論じている人も多いしお好きな方も多いと思うのですが、その時代の、だから、17世紀のイタリア絵画界シラーニとか​ジェンティレスキ​という女性画家がいたことをご存知でしょうか。ボクは知りませんでしたね。それから、引用をお読みいただければわかると思いますが、話題の展開が軽快で面白いですね。はじめに、読みやすいといったのはそのあたりです。​​​​​​​
 上の引用で、話題になっている《太腿を傷つけるポルキア》はこの絵です。それから、引用でもう一人名前が出てくるジェンティレスキという人はアルテミジア・ジェンティレスキ(Artemisia Lomi Gentileschi、1593年~1652年)というカラバッジオ派の女性画家で、こんな絵を残しているそうです。
​​​​​​​​ 題名は《ホロフェルネスの首を斬るユーディット》で、かなり有名な絵のようですが、一般的な美術史の本で取り上げられていた記憶は、ボクにはありません。彼女フィレンツェの美術アカデミーにおける初の女性会員だそうです。
 実は、本書で、ボクのような素人が知らない女性画家が紹介されるのはこの章が初めてではありません。古代絵画の紹介から、著者の視野には、モデルではなく、描き手として女性の​姿があって、随所に紹介されいます。
 興味のある方は、図書館かどこかで見つけていただく他ありませんが、まあ、40章に渡る、美術史エッセイを読むという感じですね。
 10年ほど前でしたか、「怖い絵」とかで評判をとった中野京子さんの美術史エッセイが流行りました(今でも?)が、あれも面白かったのですが、こっちもおすすめですよ(笑)。​​​​​​​




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​​​​​​​​​​​​​​​​​ 追記
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最終更新日  2025.01.04 11:05:37
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