フランクリン・J・シャフナー「パピヨン」シネリーブル神戸 日本初公開50周年記念とかで「パピヨン」をやるらしいという、この懐かしい二人のチラシを見て同居人が言いました。「私、これがいいわ。なんか、最近、かったるいやん。」
「ふーん、じゃあ、ボクも見るわ。」
で、やってきたのがフランクリン・J・シャフナー監督の「パピヨン」です。チラシの二人がなつかしいですね。50年前、20歳だか21歳だかで見た作品です。
見終えた帰り道、何となく話しはじめました。「なんか、やっぱり古いかったねえ。」
「えっ?」
「展開ダルイし、裸で暮らしている現地の人らの撮り方もなんだかなあヤシ。」
「アカンかったん?」
「期待したほどとは・・・・」
「ボク、結構よかったで。カッコええスティーブ・マックインのパピヨンより、ボクはドガなんやな、やっぱり!って、40数年ぶりに再確認した。」
「ダスティン・ホフマン?」
「うーん、あの人も若かったんやね。でも、そことはチョットちゃうかな。」
「どいうこと?」
「これって、やっぱり、ある時代の男の子の映画やねんな。」
「????」
「そやから、あっこで、よう跳ばへんねん、普通。崖の上でパピヨンの姿を見ながら、ドガが泣いてんのか笑ってんのかわからへんやん。で、ブタに餌やりに帰るねん。そういう姿演じさせるとダスティン・ホフマンは天才的やな。」
「わたしらブタ?」
「そいうわけやないけど、70過ぎて、ドガの泣き笑いにの顔見て、やっぱ泣けたで(笑)。20歳のときとちがうな。あん時は海に浮かぶパピヨンにカンドーしてた気がする。」
危うく、喧嘩になりそうな会話でしたが、シマクマ君の頭には「どうして旅に出なかったんだ、坊や♫」
が浮かんでいたのでした。あの頃、よく聴いた友部君の歌ですね(笑)。
それにしても、ほぼ、50年ぶりに見て、テレビでも見たような気もしますが、最後のシーンしか覚えていなかったのには驚きましたね。「ああ、あの映画は見たな。」
とか思いこんでいますが、覚えているのは題名だけかもしれませんね。
それにしても若き日のスティーブ。マックイーンとダスティン・ホフマンにはなつかし、うれし、の拍手!でした。
監督 フランクリン・J・シャフナー
原作 アンリ・シャリエール
脚本 ダルトン・トランボ、ロレンツォ・センプル・ジュニア
撮影 フレッド・J・コーネカンプ
音楽 ジェリー・ゴールドスミス
編集 ロバート・スウィンク(英語版)
美術 アンソニー・マスターズ
キャスト
スティーブ・マックイーン(パピヨン)
ダスティン・ホフマン(ルイ・ドガ)
ロバート・デマン(マチュレット)
ウッドロー・パーフリー(クレジオ)
ドン・ゴードン(シュロ)
アンソニー・ザーブ(トゥーサン)
ウィリアム・スミザーズ(バロット)
バーバラ・モリソン(スぺリオル)
ロン・ソブル(サンティーニ)
1973年・151分・G・フランス・アメリカ合作
原題「Papillon」
日本初公開1974年3月16日
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