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カテゴリ:映画「シネリーブル神戸」でお昼寝
シェークスピア「マクベス」シネリーブル神戸
![]() 上のチラシの写真の男性がマクベスを演じたデビッド・テナントさん、丸刈りの女性がマクベス夫人を演じたクシュ・ジャンボさんという俳優さんです。 まあ、シェイクスピアのマクベスですから、今更筋は追いませんが、写真でもそうですが、舞台の上でもマクベス役のデビッド・テナントさんの様子がいかにも神経質そうで、もちろん、喜劇ではありませんし、笑いを狙った演出でもなかったのですが、 笑ってしまいました。 もともと幻聴というか、妄想というかにもてあそばれるストーリーなわけで、こんな、細身の男前が血で汚れた手を持て余して苦悩する姿を見ながら、主演のお二人の演技そのものにケチをつける気は毛頭ないのですが、 「なんか、ちょっと、配役間違ってませんか?」 という気分になりますよね。 見終えて思い出したのですが、マックス・ウェブスターという人の演出のシェークスピア劇は以前にナショナル・シアター・ライブで「ヘンリー5世」を見たことがあるのですが、そのときは、いかにもな現代劇風演出に 「なんだかなあ???」 だったんですが・・・・。 ひょっとしたら今回のマクベスも、 妄想的でありながら行動力に劣る「マザコン(?)」青年に対して、現実的で行動的な女性が叱咤激励する! という、どこか、 現代社会を揶揄する(笑)。 というか、そういう批評性を狙った演出なのかなとか、勝手な感想も浮かんできましたが、よくわかりませんね。 ![]() 「あの、ヘッドホン、どういうふう使こてんねやろ?」 見終えて最初に入口君も、そんなことを口にしていましたから、どうしてそうしているのか全くわかりませんでしたが、結構、新しい方法なのでしょうね。 ああ、それから、まあ映像化のための舞台のようで、配役がみんなカメラに向かってしゃべっている印象で、そこのところも 「劇場の客たちにはどう見えているんだろうなあ???」 でした。 でも、まあ、こういうのがイギリスでもうけているんですね。 「やっぱり本場は違うな」 を期待して見たのですが、 どうやら、いよいよ、ついていけない世界になってきたようですね(笑)。 作 ウィリアム・シェイクスピア 演出 マックス・ウェブスター キャスト デビッド・テナント(マクベス) クシュ・ジャンボ(マクベス夫人) 2024年・115分・G・イギリス 原題「Macbeth David Tennant & Cush Jumbo」 2025・02・08・no018・シネリーブル神戸no301 追記2025・02・10 この演出家の作品はもう一つ見ていました。「ライフ・オブ・パイ」です。こちらは結構面白かったですよ(笑)。
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