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カテゴリ:映画「ちょっと遠くの映画館」でお昼寝
ジェームズ・マンゴールド「名もなき者」 109シネマズハット
![]() 「あー、まいったなぁ・・・」 と、降参した映画なのですが、どうも、感想が書けなくて困っているのが、ネット上では、多分、話題ですね。ジェームズ・マンゴールド監督、人気俳優だそうなティモシー・シャラメ君がディランに扮し、なおかつ、歌ってみせている「名もなき者」です。 劇場が混むことを心配して、神戸の封切の日に見ました。だって、ボブ・ディランなんですから。予告編で、「北国の少女」のさわりが聞こえてきただけでへこたれていたんですが、本編で最初に聞こえてきたのが、ウディ・ガスリーの「わが祖国」、邦題は忘れていましたがこの歌ですね。 This land is your land ♪ 映画が始まって、すぐです。 ストーリーがどうとか、顔とか声が違うとか似ているとか、全く関係ありません。一気に50年ほど前に、ラジカセに耳を押し付けるようにして聴いていた世界に引き戻されて、あとは聞こえてくる歌、歌、歌、に頭の中をかき回されながら没頭していました。 ![]() 異様にリアル!だったんです。 ![]() 実体験の記憶を掘り返されるようなリアル!を実感したんでしょうかね(笑)。 とか、なんとか、あれこれ考えていたら同居人のチッチキ夫人が 「名もなき者、見てきたわよ。」 うーん、 そうくるか! という反応で、すすめたこっちがタジタジでした(笑)。 でも、なんか、わかるんですよね。出てくる俳優さんが似てるとか、似てないとか、歌が上手とかどうとか、そういうことじゃない所に火をつけちゃう映画でしたね。 あの頃、だから、70年代ですけど、ディランとかにかぶれていたようなタイプは、かなり忍耐強い人でも、 アル・クーパーのキボードのさわり! が、ちょっとだけ聴こえてくるところで、多分、降参でしょうね。 辛抱できるはずがありません(笑)。 アカデミー賞は無冠でしたが、きっと、老人回顧映画だと思われたんでしょうね。でもね、確かに、その時代があって、今、この映画を見て涙をこらえきれない老人はいるんですよ。泣きながら、この映画を見て、 「文句あるか!」 ですね(笑)。拍手! 監督・脚本・製作 ジェームズ・マンゴールド 製作 フレッド・バーガー アレックス・ハインマン ボブ・ブックマン ピーター・ジェイセン アラン・ガスマー ジェフ・ローゼン ティモシー・シャラメ 脚本 ジェイ・コックス 撮影 フェドン・パパマイケル 美術 フランソワ・オデュイ 衣装 アリアンヌ・フィリップス 編集 アンドリュー・バックランド スコット・モリス 音楽プロデューサー ニック・バクスター 音楽監修 スティーブン・ギジッキ キャスト ティモシー・シャラメ(ボブ・ディラン) エドワード・ノートン(ピート・シーガー) エル・ファニング(シルヴィ) モニカ・バルバロ(ジョーン・バエズ) ボイド・ホルブルック(ジョニー・キャッシュ) チャーリー・ターハン(アル・クーパー) ダン・フォグラー(アルバート・グロスマン) ノーバート・レオ・バッツ(アラン・ローマックス) スクート・マクネイリー(ウッディ・ガスリー) 初音映莉子(トシ・シーガー) 2024年・140分・G・アメリカ 原題「A Complete Unknown」 2025・02・28・no028・109シネマズハットno57 追記2025・03・21 最後に「わが祖国」(This land is your land)の歌詞貼っておきます。 This land is your land
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