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カテゴリ:映画「シネリーブル神戸」でお昼寝
チャン・ダーレイ「シンシン SING SING」シネリーブル神戸
![]() 刑務所の囚人さんたちが合唱でもするのかな?とか思って見に行きました。 ところが、「シンシン」というのは、ニューヨークあたりにある、実在の刑務所の名前らしくて、そこに収監されている人たちの更生プログラムが「RTA(Reform Through the Arts)」という舞台演劇体験らしくて、歌ではなくてお芝居を作っていく囚人さんたちの姿を描いた作品で 「なに、これ?凄いんやけど?」と、心底、感動させられる人間ドラマ(?)でした。見たのはチャン・ダーレイという監督の「シンシンSING SING」です。 なんといっても、主人公としてディヴァインGという、無実の罪で刑務所暮らしをしている人物を演じているコールマン・ドミンゴという男優の演技が素晴らしいのですが、作中の演劇プログラムに参加している俳優さんたちの、一種、ドキュメンタリーを思わせる リアルな存在感! が印象的で、帰ってきて調べてビックリしたのですが、彼らのほとんどがシンシン刑務所でRTAプログラムを経験した元囚人さんたちだったのです。 「そうだったのか!」 でしたね。 具体的いえば、映画の中で、演劇プログラムで演出をやっているブレントという人が、演技のレッスンのために参加者たちを輪になって座らせて 「人生で最高の場面を語れ。」 という問いかけをして、そこで、悪人面の面々が、幼い日の母親や家族との思い出を吶々と、実に素直というか、真面目に語るシーンがあるのですが、作り事をセリフでしゃべっている感じが全くしないんですよね。 「なに、このシーン? なに、このリアリティ?」 と、ちょっと打ちのめされた気分でしたが、 謎が解けた! 気がしましたね。 ![]() こんな映画見たことないな・・・と、しみじみとさせられた不思議な作品でした。こういう映画の作り方があるのですね。チャン・ダーレイ監督にも、出演者たちにも拍手!でした。 監督・製作・原案・脚本 グレッグ・クウェダー 製作 モニーク・ウォルトン 原案 クラレンス・マクリン ジョン・“ディバイン・G”・ウィットフィールド 製作・脚本・原案 クリント・ベントレー 撮影 パット・スコーラ 編集 パーカー・ララミー 音楽 ブライス・デスナー キャスト コールマン・ドミンゴ(ジョン・“ディヴァインG”・ウイットフィールド) クラレンス・“ディヴァイン・アイ”・マクリン 本人 ショーン・サン・ホセ(マイク・マイク) ポール・レイシー(ブレント・ビュエル) デビッド・“ダップ”・ジローディ 本人 モーシ・イーグル 本人 “ディノ”・ジョンソン 本人 コーネル・ネイト・オルストン(チャーリー) ミゲル・バランタン 本人 ジョン=エイドリアン・“JJ”・ベラスケス 本人 2023年・107分・G・アメリカ 原題「Sing Sing」 2025・04・12・no058・シネリーブル神戸no308
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