ヴィム・ヴェンダース「リヴァース・アングル ニューヨークからの手紙」シネマ神戸 2025年の4月にシネマ神戸でやっていたコッポラ特集の最後の作品「ハメット」とセットで上映されていた、たった18分の短編ドキュメンタリーでした。「日記映画」という事なのだそうですが、これが、何ともいえずおもしろかったですね。
「ハメット」を作るためにアメリカ、ニュー・ヨークにやってきているらしいヴェンダースが手持ちのカメラで撮っているシーンが、映画の冒頭に映るののですが、動く歩道の正面を延々と映し出しているのですが、凄いなあ、なんでこのシーン、退屈にならんのや?
でした。なんなんでしょうね、これは?
後半、映画の編集をめぐってヴェンダースとか、コッポラとかが議論しているシーンがあるのですが、多分、まあ、上の写真もそうですが、若き日のヴェンダースだと思いますが、一人の男が熱心に意見を言っていて、その前で、コッポラが電話でしゃべっているという、「いいんかい、そんなん???」
というシーンがあるのですが、これまた、おもしろかったですねえ。
まあ、失礼をかえりみずに言いますが、実に手の込んだ「ハメット」97分より、こっちがリアルというか、刺激的で面白かったですね。
あのー、ドキュメンタリーだからリアルというのとは、チョットちがいますね。まあ、そこのところが難しいのですが、その感じが、ハメットではあんまり無いんですよね。理に走るというか、筋を追わせるというか、そのあたりはハメットの感想で書きたいと思いますが、うまく書けるかどうかは別問題ですね。
なにはともあれ、この映画の、作り手、ヴェンダースには拍手!でした。
監督・製作ヴィム・ヴェンダース
キャスト
ヴィム・ヴェンダース
フランシス・フォード・コッポラ
イザベル・ベンガルテン
1982年・18分・西ドイツ
原題「Reverse Angle: Ein Brief aus New York」
2025・04・25・no66・シネマ神戸no25