ルカ・グァダニーノ「クィア」シネリーブル神戸
シネ・リーブル神戸のポスターで映画の題名を見て、「ひょっとしてウィリアム・バロウズのあれ?」
と気をひかれたのですが、最近、アラン・ギロディの「湖の見知らぬ男」とかを見たばかりで、「またかよ?」
という気分でパスしていたのですが、見る映画が無くなってきたこともあって見ました。 ルカ・グァダニーノという監督の「クィア」です。
最近では、河出文庫とかに入っているようですが、バロウズの自伝小説「クィア」の映画化でした。バロウズを日本に紹介したのは詩人の鮎川信夫で、それが、まあ、ボクなんかの最初の出会いだったと懐かしく思いだしましたが、たしか、90年代頃からだったと思いますが、山形浩生が精力的に訳していて、この作品も、当時の言葉で直訳すれば「変態」だったのでしょうが、とりあえず「おかま」とかいう題で出版されたと思いますが、今では「クィア」が流行り言葉なわけで、小説の邦題もそっちになっていますね(笑)。
バロウズという人は、ジャンキーでもあったわけで、どうするのかなと思って見ていると、まあ、そのまんまでした(笑)。もっとも、映画では007をやっていたダニエル・クレイグという俳優さんが、なかなか渋い演技で、見ていて白けさせられることはないのですが、見終えての感想は「なんだかなあ???」
でした(笑)。 バロウズとか、読んだのが、もう、30年くらい昔のことで、そっち側からの、具体的な興味というは、忘れてしまっていることもあって、あまりなかったのですが、漠然とですが、映画が、ボクのバロウズに届いていない印象
でしたね。

そういえば、「ブレードランナー」という人気映画も、題名はバロウズの小説の題名ですが、内容はフィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」(ハヤカワ文庫)だった、なんてこともありましたね(笑)。
まあ、世の中の動向に疎いボクがいうのもなんですが、今頃、バロウズとか読まれているんでしょうかね。客席にいらっしゃるのが女性たちばかりだったことと併せて不思議でした(笑)。
監督・製作 ルカ・グァダニーノ
製作 ロレンツォ・ミエーリ
原作 ウィリアム・S・バロウズ
脚本 ジャスティン・クリツケス
撮影 サヨムプー・ムックディプローム
美術 ステファノ・バイシ
衣装 ジョナサン・アンダーソン
編集 マルコ・コスタ
音楽 トレント・レズナー アティカス・ロス
キャスト
ダニエル・クレイグ(ウィリアム・リー)
ドリュー・スターキー(ユージーン・アラートン)
ジェイソン・シュワルツマン(ジョー)
エンリケ・ザガ
ドリュー・ドローギー(ジョン・デュメ)
アンドレア・ウルスタ
アリエル・シュルマン
アンドレス・ドゥプラット
オマー・アポロ
デビッド・ロウリー
リサンドロ・アロンソ
コリン・ベイツ
レスリー・マンビル(コッター博士)
2024年・137分・R15+・イタリア・アメリカ合作
原題「Queer」
2025・05・19・no76・シネリーブル神戸no313





追記
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