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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2025.06.02
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​尹 東柱(ユン・ドンジュ)「空と風と星と詩」(‎ 書肆侃侃房)​
​ ​星をかぞえる夜 尹東柱
季節の移りゆく空は
いま 秋たけなわです。

わたしはなんの憂愁(うれい)もなく
秋の星々をひとつ残らずかぞえられそうです。

胸に ひとつ ふたつ
と 刻まれる星を
今すべてかぞえきれないのは
すぐに朝がくるからで、
明日の夜が残っているからで、
まだわたしの青春が終わっていないからです。

星ひとつに 追憶と
星ひとつに 愛と
星ひとつに 寂しさと
星ひとつに 憧れと
星ひとつに 詩と
星ひとつに 母さん、母さん、

母さん、わたしは星ひとつに美しい言葉をひとつずつ唱えてみます。小学校のとき机を並べた児らの名と、偑(ペエ)、鏡(キョン)、玉(オク)、こんな異国の少女(おとめ)たちの名と、すでにみどり児の母となった少女(おとめ)たちの名と、貧しい隣人たちの名と、鳩、子犬、兎、らば、鹿、フランシス・ジャム、ライナー・マリア・リルケ、こういう詩人の名を呼んでみます。

これらの人たちはあまりに遠くにいます。
星がはるか遠いように、

母さん、
そしてあなたは遠い北間島(プッカンド)におられます。
わたしはなにやら恋しくて
この夥しい星明りがそそぐ丘の上に
わたしの名を書いてみて、
土でおおってしまいました。

夜を明かして鳴く虫は
恥ずかしい名を悲しんでいるのです。

しかし冬が過ぎわたしの星にも春がくれば
墓の上に緑の芝草が萌えでるように
わたしの名がうずめられた丘の上にも
誇らしく草が生い繁るでしょう。
(P34)
 ​​​​​​​​韓国の人々に国民詩人として知られている尹東柱「空と風と星と詩」(‎書肆侃侃房)という詩集が「日韓対訳詩選集」として2025年2月16日に出版されたようで、市民図書館の新入荷の棚で見つけて借り出して読みました。​​​​​​​
​​​​​​​​ 右側から開いていくと「日本語版」で、左から開くと「韓国語版」という装丁になっていて、真ん中に、詩人をめぐる古今の写真集が配置されている本です。残念ながら韓国語が全く読めないボクは日本語版からページを繰るしかないのですが、日本語訳は伊吹郷の訳です。伊吹郷の訳が、本書で採用されている経緯については「日本語訳に寄せて」という尹一柱(ユンイルジュ)という詩人弟さんの文章が終わりについていますから、関心のある方はそれをお読みください。​​​​​​​​
 で、詩集の始まりは、この詩です。
序詩
死ぬ日まで空を仰ぎ
一点の恥辱(はじ)なきことを、
葉あいにそよぐ風にも
わたしは心痛んだ。
星をうたう心で
生きとし生けるものをいとおしまねば
そしてわたしに与えられた道を
歩みゆかねば。

今宵も星が風にふきさらされる。1941.11.20
​ ​このページで始まり、90ページに渡る詩集の中で心に残ったのが、最初に載せた「星を数える夜」です。
 で、この詩の終わりのページにこんな文章があります。​

 ひと握りの灰になった東柱兄の遺骨が帰ってきた時、私たちは龍井から二百里離れた豆満江沿いの韓国の土地にある上三杉駅まで迎えに行った。そこで遺骨は父の胸から私が受け取って抱き、長い長い豆満江、橋を歩いて渡った。2月末のとても寒く曇った日、豆満江の橋はどうしてそれほど長く見えたのか……皆黙々とそれぞれの欝憤をこらえながら一言も発しなかった。それは東柱兄にとって、愛した故国との最後の別れを告げる橋だった。
尹一柱「尹東柱の生涯」(「ナラサラン」第23集・尹東柱特集号、1976年)
​ ​​​これが1945年のことだったのか、それよりずっと後のことだったのか、それは、この文章ではわからないのですが「ひと握りの灰」になった詩人の遺稿を収集することもまた大変なことだったろうと思います。​​​
​​​​​​​​ 詩人のプロフィールについては本省の紹介記事を下に貼っておきます。この読書案内は、とりあえず、今の日本という社会で暮らしている10代、20代の若い人たちに、1945年独立運動の容疑でとらわれ、大日本帝国の刑務所で獄死したという同志社大学の学生であった、若い詩人がいたこと、そして彼が残したがあるということに気付いてほしいという思いの記事です。​​​​​​​​
​​​​​ 2000年以降にお生まれになった人たちにとって、遠い昔の出来事であるのかもしれませんが、この詩集を残した詩人韓国では「国民詩人」として読まれていることの意味を考え始めていただければ嬉しいですね。​​​​​
尹東柱[ユンドンジュ]
1917年12月30日、旧満洲の北間島(現・中国延辺朝鮮族自治州)生まれ。1941年ソウルの延禧専門学校(現在の延世大学校)を卒業。1942年日本に留学。東京の立教大学を経て、京都の同志社大学在学中の1943年に治安維持法違反(独立運動)の容疑で捕えられ、懲役2年を宣告される。福岡刑務所に収監され1945年2月16日に獄死した。1948年遺族と友人たちにより、尹東柱が遺した詩集『空と風と星と詩』が出版された



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最終更新日  2025.06.09 23:29:10
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