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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2025.06.13
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​内田樹「新版 映画の構造分析」(晶文社)​
 民図書館の新入荷の棚で見つけて
​​​「おや? おや!」​​​
 でした。
 内田樹「新版 映画の構造分析」(晶文社)です。晶文社がSHOUBUNSHA LIBRARYの1冊としてラインアップしたようです。ただし、新版ですから「第4章」のオマケつきです。
 旧版「映画の構造分析」(晶文社)が出たのは2003年、その後2011年くらいに文春文庫で文庫化されていて、多分どちらかがボクの書棚のどこかにあるはずですが、まあ、所在不明ですが(笑)。というわけで、とりあえずオマケの第4章読みたさに借りてきました。
 で、おまけに行く前に本編にはまり直しでした。「はじめに」の冒頭で
 これは映画批評(のような)本ですが、映画批評のほんではありません。
という宣言があって、じゃあ、なんなんだというと、
 この本の目的は、「ラカンやフーコーやバルトの難解ななる術語を使って、みんなが見ている映画を分析する」のではなく、「みんなが見ている映画を分析することを通じて、ラカンやフーコーやバルトの難解なる術語を分かりやすく説明すること」にあります。
これは「現代思想の術語を駆使した映画批評の本」(そんなもの、私だって読みたくありません)ではなくて、「映画的知識を駆使した現代思想の入門書」なのです。(P9)
 ​というわけで、20代からボク自身がかぶれていたジャック・ラカンとか、ミッシェル・フーコー、ロラン・バルトが引用され、それに伴ってフロイトとかレヴィナスが登場するという、本人がおっしゃるには現代思想の解説らしいのですが、でも、やっぱり、映画論なのですね。
 で、今読み直すと、まず、なつかしさで胸が熱くなるような「反物語」とか「徴候」とか「パノプティコン」なんていう、まあ、分かったのか分からないのか分からないまま鵜吞みにしたはずの、あのころの術語の山が、なとなく、すらすらと入ってきて、
​面白いったらありゃしない!(笑)​​
 なのでした(笑)。
 今更なのですが、一つだけ例を挙げると、ヒッチコックの「裏窓」をネタにした語りの結末部分ですが、
​​ 「自分はみられることなく、すべてを見る」不可視の権力は、「誰からも見られない」青ざめた、生気のないその似姿を、醜い双生児のように同伴する。これがフーコーの知見のうちでおそらくもっとも重要な点である。
 すべての表象秩序を制定する不可視の権力を主題化しようと望むとき-ベラスケスであれヒッチコックであれー卓越した表現者はおそらく必ず「あらゆる像のうちでもっとも生気の失せた、もっとも非現実的で、もっとも影のうすいもの」をー鏡像として、あるいは「第四の壁」として描き込まずにいられない。​​
​​​​​ なんだか、やたらときっぱりとした言い草ですが、フーコー「言葉と物」の冒頭で話題にされるベラスケス「侍女たち」という絵画とヒッチコック「裏窓」という映画の動けない主人公が住んでいるはずのアパートの壁の話なのですが、「絵画」であれ、「映画」であれ、共通するのは「見る」という行為なのですね。で、問題は「見る」という行為の意味についての、内田樹の考察の結論部分ですが、ここで最後に彼はこういうのです。​​​​​
​ 表象秩序を制定するものの不可侵の権力の座を実際に占めているのは、その表象に映り込んでいる私たち自身だということである。「見られることなく私たちをみているもの」は私たち自身だということである。(p189)​
​ なんだか、やっぱり、分かったようなわからないような話で申し訳ないのですが、例えば、映画館で画面を眺めている観客であるボク自身は、映画という表現の外部ではなくて内部にいる、刑務所の外賀のような内側のようなパノプティコンから、自らは決してみられることなく、囚人たちを一望している看守の場所に座っているということでしょうか?
 で、そうだとして、
​​それは、何を意味するのか?​​
 ​ということですが、ボンヤリ考え続けるよりしようがなさそうですね(笑)。​
​​ まあ、そういうわけで、旧版にもあった記事の話で終わってしまいました。とりあえず新版の目次を載せておきますね。​​
 おまけの第4章の話は(その2)に続きます(笑)。
目次
第1章 映画の構造分析(物語と構造;テクストとしての映画;欠性的徴候;抑圧と分析的知性;「トラウマ」の物語)
第2章 「四人目の会席者」と「第四の壁」
第3章 アメリカン・ミソジニー―女性嫌悪の映画史
第4章 そして映画は続く
(『ゴッドファーザー』と『北の国から』;『君たちはどう生きるか』をどう観るか;「父」からの離脱の方位―『1Q84』論;『ハナレイ・ベイ』のためのコメント;『ドライブ・マイ・カー』の独創性 :「ノルウェイの森」の時代感覚:「ハウルの動く城」を観に行く:「怪物」について:「福田村事件」へのコメント:「愛の不時着」男性目線と女性目線の交錯:「冬のソナタ」-予定調和的な宿命:「秋日和」-非婚は彼女たちの意思ではない:「精神0」-それに人間は抗うことができない:「演劇1」「演劇2」-演出家平田オリザ、映画の想田和弘:「三島由紀夫VS東大全共闘」-政治の季節の予感:「プレシャス」-史上初の男性嫌悪映画:「バービー」―哲学的な映画:デヴィッド・リンチ追悼)
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​​​​​​​​​​​​​​​​​ 追記
 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)​​​​

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最終更新日  2025.06.17 22:30:23
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