|
カテゴリ:映画 「109ハット」でお昼寝
吉野耕平「沈黙の艦隊 北極海大海戦」109シネマズハット
![]() で、艦長の海江田四郎を大沢たかおが演じて映画になったのが2年前ですかね。 「そういえば、海江田艦長って、あのキャラやったか?」 マンガを思い出しながら、納得なような、笑えるような印象です。なぜと問われると困るのですが、「キングダム」という、これまたマンガを実写映画にした作品で王騎という秦の武将の役をやっていた大沢たかおがのマンガのデフォルメをそのまま実物化したような雰囲気が、ちょっと、気に入っていて、109で今回の映画の予告編を見ていると彼が、こっちのマンガ原作映画でも主役で出ているのが目にとまって 「見てみようか。」という気分になって見ました。見たのは吉野耕平監督の「沈黙の艦隊 北極海大海戦」です。 大沢たかおが秦の武将を演じる時と同じような顔で出てきたのが面白かったですね。 ただ、このお話の難しいところは、確か原作では数か月の出来事だったと思うのですが、こうして続編が出たり、場所が北極海だったりすればするほど、単独で世界の海を自由に移動できるという、原子力潜水艦を主役にした物語を支える、その特徴こそが、物語のリアリティを壊してしまうんですよね。 潜水艦を動かす動力が続く限り、この潜水艦が航行可能かといえばダメですよね。乗組員の食料とか魚雷の補給なしに「やまと」であること継続することは不可能なわけで、結局、陸にいる人間の物語になってしまうのですが、今回の作品も、そのあたりを描き始めると 「面白いけど、アホらしい話」になってしまう印象を拭うことはできなかったですね。 ニューヨークを目指すはずの「やまと」が、なんで北極海にいるのかとか、海江田艦長による命令系統を支えているのは何で、乗組員との意思疎通はどうなっているのかとか、ジャーナリストの上戸彩は何がしたいのかとか、よくわからないことの山だったんですけど、潜水艦での戦いのシーンや、艦が空を飛ぶシーン、本物(?)の北極クジラのシーンはよかったですね(笑)。ああ、それから、 大沢たかおの「顔」の演技も拍手!でした(笑)。 「キングダム」とか、「ゴールデンカムイ」とかでもそうですが、こういう柄の大きなマンガの、ほとんど無茶苦茶な映画、ボク、キライじゃないですねえ(笑)。 笹野高史の総理大臣には何のリアリティもありませんでしたが、風吹ジュンが保守党の政治家の役で出てましたが、ナカナカよく似合っていて笑えました。 まあ、対象化している現実がアホらしいので、戯画化の山なのです。で、戯画というのは、その戯画が現実に対してどれくらいな批評性を持ち得ているか勝負なのですが、そのあたりが希薄な印象なんですよね。 監督 吉野耕平 原作 かわぐちかいじ 脚本 髙井光 撮影 小宮山充 編集 今井剛 室谷沙絵子 音楽 池頼広 主題歌 Ado キャスト 大沢たかお(海江田四郎 艦長) 上戸彩(市谷裕美 ジャーナリスト) 津田健次郎(大滝淳 ヤマト保険) 中村蒼(山中栄治 副長) 松岡広大(入江覚士) 前原滉(溝口拓男 乗組員・ソナー) 渡邊圭祐(森山健介) 風吹ジュン(海渡真知子 幹事長) トーリアン・トーマス(ボブ・マッケイ) ブライアン・ガルシア(ジョン・A・ベイツ) ドミニク・パワー リック・アムスバリー(ニコラス・ベネット 大統領) 岡本多緒(舟尾亮子) 酒向芳(影山誠司) 夏川結衣(曽根崎仁美 防衛大臣) 笹野高史(竹上登志雄 総理大臣) 江口洋介(海原渉 官房長官) 2025年・132分・G・日本 東宝 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[映画 「109ハット」でお昼寝] カテゴリの最新記事
|