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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2026.01.13
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 佐々木幹郎「雨過ぎて雲破れるところ」(みすず書房) 2025年に出会った本というふうに考えると、まず、この人の名前が浮かびます。佐々木幹郎です。1947年生まれだそうですから、今、団塊のと呼ぶのがいいのでしょうか、70代の後半の世代ですね。ボクより少しだけ年上の感じです。詩人だそうです。中原中也についての岩波新書があることは知っていましたが、著書も詩を読んだことはありませんでした。
 最初に読んだのは「アジア海道紀行」(みすず書房)という、あの鑑真の渡来地を訪ねる出だしで書かれたエッセイ集でした。同居人が市民図書館から借りてきていた本で、入院から帰ってくるとあったので読みました。​一読、
「うーん!」と唸った!
​のが始まりで止まらなくなりました。
 で、こんな詩を書く詩人です。​
  月夜の蟹 佐々木幹郎

晩秋の新月の日に
樫の木を切る
百年経っても 虫がつかないんです
家具職人のオサムさんは言った
そういえば
満月の日の沢蟹を食べると
腹くだしするってね
村一番の色男 トクさんが言った
蛾はね 昼間寝ていて 夜 飛ぶんです
枯葉を踏み分けながら
大きな網を振り回していた 蛾類学会のコイケさんは
酔いながら 月の光のなかで黒い影になっている
スコットランドの海をただよう海草が
波にもまれ 風に吹き飛ばされ
蒸留所の白壁に 叩きつけられる頃
日本の火山の麓の斜面で
男たちがボトルを傾ける
焚き火とともに始まる山小屋バーは
月が西の木の梢にかかりだすまで開店
グラスの底の一滴まで
脱皮を繰り返す満月の蟹みたいに
身体をやわらかくして
水が吸い込んだ泥炭の香りを嗅ぐ
あ 初雪!
 「初老の階段」(P94)という文章の中に出てきます。本書副題「週末の山小屋暮らし」とあるのですが、群馬県の嬬恋村にある山小屋生活焚火のシーンです。
 の中にオサムさんとか、トクさんとか、コイケさんとか、山小屋の仲間の名前が出てきますが、本文を読んでいると床屋のナカザワさんとか、農協のタモツさんとか、セキさんとか、小学生のユリカちゃんとか、有名な方では小室等さんとか、高田渡さんナターシャセブン坂庭省吾さんなんていう懐かしい名前も出てきます。
 それぞれのがどこの何をしている人で、嬬恋とかの山小屋の話に何故、登場するのか、まあ、そのあたりは読んでいただく他ないわけですが、読んでいるとそれぞれの人たちの顔とか、性分とか、だんだん知っている人みたいになってきて、神戸の西の端の方で、山小屋なんて贅沢なものとは縁もゆかりもない暮らしをしていることを忘れるんです。
 折角ですから、書名「雨過ぎて雲破れるところ」になっている「雨過天晴雲破処」というから少し引用しますね。
 冬の透明なツララが、山小屋の旧舘の軒先から垂れ下がっている。旧舘より低い斜面に建っている書斎のベランダから、そのツララを見上げる。ツララの垂れた屋根の向こうに大きなクリの木の枝が伸び、繊細な梢が美しい。空は「雨過天晴雲破処(うかてんせいくもやぶれるところ)」ともいうべき、淡いつややかな青色を雲の間にのぞかせている。。
 わたしはこの色が一番好きなのだ。「雨過天晴雲破処」というのは、雨が過ぎ去ったあと、雲の破れ目に最初に現れる新鮮な青色のこと。陶磁器の世界では「雨過天晴」と呼んで、中国の青磁の理想的な色を形容している。
 十世紀半ばの五代・後周の時代に皇帝世宗柴栄が、この色の青磁の器を作るよう命じたという伝説があり、実際に作られたのは北宋の時代。これに近い潤いのある済んだ青色の青磁が、皇帝専用の窯であった汝窯(じょよう)で完成されている。わたしは大阪市立東洋磁器美術館でこの色の青磁に出会って以来、大好きな色になった。どのような製法でこの色が出せるのか、陶芸家たちはいまも挑んでいるが、再現できずに謎となっているらしい。
 そういう逸話はともかく、わたしは「雨過天晴雲破処」という漢字の並び方も気に入ってしまって、しかのそれが色の名前だとというのも面白くて、以前、峠の旅館のミッチーが蕎麦屋を新しく開くにあたって、屋号を考えてほしい、と言ってきたとき:「雨過山坊」という名前を付けたのだった。(P200~P201)
 と、まあ、こういう調子です。ここから蕎麦屋の話へ転じて、最後は中原中也の​
ある朝 僕は 空の 中に
黒い 旗が はためくを 見た。
 で始まる「曇天」という詩まで登場しますが、​
雲の破れ目の宇宙の青い色が、「旗」のようにひるがえっているのだった。
と締めくくられます。こう纏めるといかにも文学エッセイのようですが、実は、家具士のオサムさんとかジュンジくんの看板描きの話が綴られる山小屋暮らしのお話なんですね。で、また一人、また一人と名前を憶えていくというわけです。不思議な面白さです。いかがですか?
 
2025-no128-1201


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最終更新日  2026.01.23 13:45:12
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