|
カテゴリ:映画「シネリーブル神戸」でお昼寝
デビッド・リンチ「ザ・ストレイト・ストーリー」シネリーブル神戸 ボクの中では「エレファントマン」の人ですが、昨年亡くなったデビッド・リンチ監督の「ザ・ストレイト・ストーリー」を見ました。1999年に公開された名作だそうです。 傑作でした!(笑)チラシを見ていて、 「まっすぐな物語」だと思い込んでいましたが、アルヴィン・ストレイトという73歳のオジーさんのお話でした。ストレイトさんを演じるリチャード・ファーンズワースさん始め、出て来る役者さんたちの風情が、そろいもそろってすばらしいですね。とどのつまりには「ラッキー」とか「パリ・テキサス」とかで出会って忘れられないハリー・スタントンさんが出ていらっしゃるのですから答えられません。 いや、ホント、拍手喝采!の気分でした。 映画はアメリカ、アイオワ州のローレンスという町からウィスコンシン州のマウント・ザイオンという、五大湖の近くの町まで、寝床用の荷車を芝刈り機に引かせるという、きっと、歩く方が早いだろうという乗りもので旅するお話でした。500キロを超える道のりを時速8キロだかでの旅です。典型的な「ロード・ムービー!」です。 旅のお話の要諦は出来事、いや、人との出会いにあると思いますが、ストレイトさんが行く先々で出会う、1990年代のオネーちゃん、オニーちゃん、オッさん、オバさん、オジーさん、オバーさんが、皆さん、実にいいんですね。その上、彼の目の前に広がる広大なトウモロコシ畑、地平線、青空、湧き上がる雲と稲光、夜になれば焚火に手をかざしながら見上げる一面の星空、 アメリカ!ですね。 自転車レースの若者たちがキャンプで火にあたりながら尋ねます。 「年を取って一番つらいことは?」 1990年代に70代ということは、1920年代に生まれた人です。ボクにとっては父親たちの世代ですが、今や、ボク自身の年齢でもあります。 いい答えですね(笑)。 で、しばらくして、そのストレイトさんが酒を断った理由を、途中で会った同年配のオジーさんと語りあいます。第二次大戦での従軍体験ですね。今ではPTSDとか、わかったように言われてますが、オジーさん二人の話は、見ているこっちが哀しくなる話です。ここにも アメリカ!でした。 監督のデビッド・リンチさんが亡くなったのは昨年の1月です。78歳でした。この作品は、彼の50代、いわば脂の乗り切ったころの仕事です。20世紀を生きた一人の、平凡なアメリカ人の人生という旅の姿を、 「喧嘩別れした兄と一緒に星空が見たい!」という、時速8キロのトラクターで500キロという、なんとも、一途な旅として描き切った作品でした。監督にも、出てきた俳優さんたちにも拍手!拍手!でした。 さすがですね、デビッド・リンチですね。20世紀末ののアメリカをハラハラ、ドキドキ、笑わせながら、見事に描いていていました。まあ、監督はじめ、出てきた方たちの多くが、今ではこの世の人ではないことがさみしいのですが、致し方ありませんね。こういう古い作品も、1本でも多く記憶のどこかに焼き付けられたら!というのが映画館の徘徊を続ける老人の目論見です。まだまだ、たくさんありそうで、先は長そうです(笑)。 今年もガンバリマス!(笑)。監督 デビッド・リンチ 製作 メアリー・スウィーニー ニール・エデルスタイン 製作総指揮 ピエール・エデルマン マイケル・ポレール 脚本 ジョン・ローチ メアリー・スウィーニー 撮影 フレディ・フランシス 美術 ジャック・フィスク 衣装 パトリシア・ノリス 編集 メアリー・スウィーニー 音楽 アンジェロ・バダラメンティ キャスト リチャード・ファーンズワース(アルヴィン・ストレイト 老人73歳) シシー・スペイセク(ローズ 娘) ハリー・ディーン・スタントン(ライル 兄) エベレット・マッギル ジョン・ファーレイ ケビン・ファーレイ 1999年・111分・G・アメリカ 原題「The Straight Story」 2026・01・13・no009・シネリーブル神戸no351
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[映画「シネリーブル神戸」でお昼寝] カテゴリの最新記事
|