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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2026.03.03
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 温又柔「恋恋往時」(集英社) 2026年になって、最初に読んだ小説がこれです。初めて読む作家です。読んだのは温又柔「恋恋往時」(集英社)です。
 名前は「おん ゆうじゅう、Wen Yourou」と読むそうです。台湾台北市1980年に生れて、3歳から日本で育った、多分、台湾の人です。
 ウキペディアによれば「日本の作家」とされていますが、日本語で書く作家であることは間違いなさそうですが、日本の作家と呼ぶべきなのかどうか、ちょっと疑問です。​
 空港にいる。出国審査場は三つのゾーンに区切られていた。右端には、出国する日本人が並ぶための列が複数用意されている。中央のゾーンには、日本に来ていた旅行者や渡航者が帰国の手続きをするためのカウンターに続いていた。そのどちらでもなく、ベルトパーテーションで隔てられた最も左側にある、一つしかない列の最後尾に私はつく。すぐ前に並んでいたのは、小学生ぐらいの二人の子どもとその両親という家族連れだった。偶然にも、四人は私と同じパスポートを手にしている。それで、つい耳をそばだてる。幼い兄と妹は日本語で話しているけれど、彼らの両親は中国語で喋っている。妹の声が甲高くなると、ウルサイヨ、と母親が日本語でたしなめる。父親も子どもたちの方を振り返り、あんまり騒いでたら台湾のお祖父さんにお前たちはいい子じゃなかったと伝えるぞ、と中国語で言い聞かせる。だってお兄ちゃんが笑わせるんだもん、と言い訳する女の子は日本語のままだったが、ぼくは声を出していないから祖父ちゃんに叱られるのはこいつだけ、とおどけてみせる男の子は流暢な中国語になっている。この家族は普段からこんな感じなのだろう。それぞれが、自分にとって最も喋りやすいことばで喋る。家族が相手なら、何語を喋っても伝わるはずだとお互いに信じているのだ。空港に来ると、こういう家族をよく見かける。(P8~9)
​ 本書の最初に収録されている「二匹の虎」という作品の書き出しです。ちょっと長くなりますが引用を続けます。
 日本のパスポートは持っていないけれど、日本に住んでいる私たちの列は短く、たちまち彼らの番になる。まずは、父親と息子。つつがなく通過する。続いて、母親と女の子の番だ。審査官が何か質問をしている。それをカウンターの向こうに移った父親が心配そうに見つめている。いいえ、と、審査官と話す母親が中国語訛りの日本語の声が大きくなる。
「この子、日本で生まれました」
 少し長引いたものの、ほどなく母娘も通過を許される。四人の家族が出国カウンターのあちら側で再び合流する様子が見える。幼いあの兄妹のように、台湾のパスポートを持ちながら日本で育ったという境遇を分かち合えるきょうだいが私にもいたら、今、ここに一人ではいなかったかもしれない。こちらより一段高い位置に座った入国審査官と目が合う。私は一歩前に進み、パスポートだけでなく、在留カード―運転免許証とほぼ同じ形―も同じタイミングで差し出す。何度も繰り返してきたことだった。それなのに、毎回、この瞬間はやけに緊張する。台湾のパスポートと日本の「永住者」であることを証明する在留カードをじっと眺められるのを、ただ待つしかない間が特に。幸い、審査官が想定外の質問をすることはなかった。通過してしまえば、あっさりしたものである。カウンターを通り抜けて、つい数秒前まであちら側だったこちら側で私は、自分のパスポートに新たに加わったスタンプの文字を見つめる。
IMMIGRATION
出国
DEPARTED
入国審査官‐日本国
HANEDAA.P.
13.MAR.2023
 そのすぐ隣には、前回―もう三年も前のことだ―の「再入国」記録がスタンプされていた。
上陸許可(再)
12.JAN.2020
HNEDAA.P.
入国審査官・日本上陸許可。毎回のことながら、仰々しい表現と思う。三歳になったばかりの頃の初上陸以来、私は日本への「再入国」を四十年近く繰り返してきた。(P11) 
 本書には、この作品のほかに「被写体の幸福」、「君の代と国々の歌」、そして表題作の「恋恋往時」三作、合計、四つの作品が収められています。
 「二匹の虎」から引用した、上の場面で、書き手である「私」は祖父母が暮らしていた、台湾にある父の実家に帰るために羽田空港で飛行機を待っている場面です。
 で、書き手である「私」がここから書いていくのは、台湾での一族再会のシーンとか、そこで繰り広げらる中国語、台湾語、日本語という三つの言葉がぶつかり合う、「私」が生きている世界です。     
 小説中「私」が、この作家の創作であることは、まあ、お読みにならばわかると思いますが、よく似た情景を描いている四つの作品「私」が、必ずしも同じ人物ではないことから明らかです。
 描かれている時間は、西暦2000年を過ぎたあたり、戦前の大日本帝国による植民地支配の中で「日本語」を公用語として学校で学んだ世代が「私」の祖父母、戦後、国民党が「北京官話=中国語」を話す人たちとして登場した時代に育った人たちが、父母、伯父、伯母として、その次の世代がいとこたちと、姪とか甥として暮らしている「現代」です。
 それぞれの作品に登場する「語り手」である「私」に共通しているのは、引用にある子供たちのように、まあ、「日本語」に限りませんが、複数のことばで暮らしてきたことです。
 温又柔という人は、「台湾生まれ日本語育ち」(白水Uブック)という本で「国語」ということに対して語り、高く評価された人です。この小説は、読みようによれば、その論議、あるいは、思考の小説化というふうに読めると思います。そう読むことに、格別の異論があるわけではありません。しかし、それぞれの作品で描かれる「家族の会話」のシーンには、この作家小説家としての力量が輝いているとボクは思うのです。こんなシーンです。
 従兄と私の母親はどちらも寅年。だから私たちは、兩隻小虎(二匹の子虎)と言われた。走るのがものすごく速い虎たちの歌は、そんな私たちが歌うのにぴったりだった。
 ―かわいい二匹の子虎ちゃんだこと!あんたたちのお母さんは、どちらも寅年だものねえ。
 私たちにそういった時の大叔母は上機嫌だった。ずっとあとになってから私は知る。大叔母の赤ん坊も、寅年に生まれるはずだったのだ。
 ―あの歌、きらいよ。耳や尻尾ががないからって、二匹の虎はちっともおかしくないのに。
 「兩隻小虎」についてはそう言っていた母が、まったく同じメロディーで、グーチョキパーで、グーチョキパーで、と歌うのはとても楽しんでいた。私は、突然思い出す。石頭と剪刀と布が日本語ではグーとチョキとパーと言うのだ知った日に、私は母に教えたのだった。
 ―カタツムリは蝸牛のことなんだよ。
 幼稚園の先生が、蝸牛の絵を示したので、私はそれがカタツムリと呼ばれているのを知った。四歳から五歳になる時期の私は、そんなふうにして少しずつ日本語を身につけていった。
    中略
 石頭(グー)と剪刀(チョキ)と布(パー)で、いろんなものを作ることができるのを示すために私は、教わったばかりの歌を母に向かって元気よく歌ってみせた。私の右手と左手で出来上がったカタツムリに母は拍手してくれた。得意になった私は次々といろんなものを作る。チョウチョ、カニ、もう一度、カタツムリ・・・・そのつど、母に教える・・・・(「二匹の虎」P71)  
 旅先での会話と、その場での回想のシーンです。子供の頃を思い出すシーンには異なった言葉を生きている母と娘という「台湾生まれ日本語育ち」の作家の創作意図があることは明らかですが、家族の姿の描写には、​
ボクの好みの小説家
​が潜んでいると思います(笑)。たぶん、続けて読んでいくと思うのですが、皆さんいかがでしょう。
2026-no015-1230




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追記
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最終更新日  2026.03.06 10:05:11
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