ジョエル・コーエン「ファーゴ」元町映画館
一般にコーエン兄弟として知られているらしいお二人の映画を初めて見ました。ジョエル・コーエン監督の「ファーゴ」という作品です。イーサン・コーエンとの共同脚本で、当時のアカデミー賞で最優秀脚本賞を取った作品だそうです。 ファーゴって?
まあ、そう思って見始めたのですが、ミネソタ州の町の名前、五大湖の西側、カナダと国境を接するような田舎です。
その田舎町の借金まみれの小心男が仕組んだ、まあ、茶番としか言いようのない「狂言」誘拐計画が大事件になってしまうという、なんだか見ていて疲れる犯罪映画でした。「これが脚本賞か?!」
正直いって、そう思いました。 ただ、そう思ったのは2026年の「今」見ているからかもしれません。
というのは、この映画の、たぶん、優れているところは「心理描写」というか、人間の行動の外面と内面のギャップを、出てくる登場人物全員に、実にあからさまに演じさせているところだと思うのです。しかし、おそらく、映画が作られた90年代当時には斬新だったんじゃないかと思わせる、その人間造形は、2026年の、今、この作品を見る老人には、ある意味、ありきたりで、暗いだけの印象しか与えないんですね。いや、ホント、何とかしてよ!
と言いたくなる作品でした。 というわけで、見ている老人にとっての救いは事件を追う警察署長の役でフランシス・マクド―マンドさんが出てきてくれたことです。
ある意味、彼女が主役のようでしたが、そこだけホッとしました。彼女は1957生まれだそうですから30代最後の姿かもですね。
臨月のおなかを抱えた妊娠中の警察署長の役ですが、アメリカの田舎には産休とかなかったんでしょうか?登場人物の中で、まあ、彼女の演じている役柄も、内と外、心と行動、私生活と公務、同じパターンの演出なのですが、彼女だけには「深さ」のようなものを感じられて、まあ、ヒイキだからかもですが、ホッとしました。拍手!でしたね。
監督・脚本 ジョエル・コーエン
製作・脚本 イーサン・コーエン
撮影 ロジャー・ディーキンス
美術 リック・ハインリクス
音楽 カーター・バーウェル
キャスト
フランシス・マクドーマンド(マージ・ガンダーソン ブレーナード警察署長)ジョン・キャロル・リンチ(ノーム・ガンダーソン マージの夫・画家)
スティーブ・ブシェーミ(カール・ショウォルター 「変な顔」と呼ばれる誘拐犯)
ピーター・ストーメア(ゲア・グリムスラッド 無口な誘拐犯)
ウィリアム・H・メイシー(ランディガード 自動車販売会社営業部長)
ハーブ・プレスネル(グスタフソン 社長 ランディガードの義父)
1996年・98分・G・アメリカ
原題「Fargo」
2026・03・04・no043・元町映画館no348




追記
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