安楽涼「ライフテープ」元町映画館
元町映画館にかかる邦画、特にドキュメンタリィーは信用しています。で、今日は見るものがないなっという気分でこの映画にやってきましたし。客は数人しかいませんでしたが映画はズシン!と胸に来る傑作でした。
「メンケス病」という大病の息子さんとともに生きていらっしゃるご夫婦の姿を、そのまんま映しているドキュメンタリィーでした。
70歳を過ぎて、何となく目的もなく生きていることと軽佻浮薄な世相に少々疲れている老人に「命があるかぎり、マジメに生きなあかんよ!」
そんなふうに、やさしく、いや、厳しくかな、声を掛けられた気持ちになる作品でした。あんまり力んでいうと老いの繰り言になってしまいそうですが、こんな、映画、そうそうありませんよ。拍手!です。
映像には、赤ん坊の笑顔を、そのまま喜びとするおかあさんとおとうさんのすがたが映っています。こんなふうにいうと、そんなこと当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、生きているということの歓びを、この映画のフィルムのように笑顔をとしてあらわすことを、はたして、当たり前の生活として、ボクたちは送っているでしょうか。
監督の安楽涼さんが「沢山の人が3人に出会ってくれたらうれしいです。」
チラシにそう書いていらっしゃる言葉に深くうなづく作品でした。
評判とか、宣伝とかのせいもあるのかもしれませんが、お客さんが少なかったことが残念でなりません。今、ここに生きている三人の笑顔!
皆さん、是非、出会ってみてください。 2025年・101分・G・日本 東風
監督・編集・撮影 安楽涼
音楽 RYUICHI
キャスト
隆一(父 ダンサー)
2026・04・14・no069・元町映画館no356